日本各地、旬の食材を提供する農家や漁師など、食のスペシャリストたちが、専門家だからこそ知っている秘伝のレシピを紹介。食材の味覚や、栄養を引き出し尽くす! 達人ならではのレシピをお見逃しなく!

清々しい風味で料理にアクセントを付けてくれる大葉。中でも愛知県で生産されている大葉は、全国シェアの多くを占めています。やわらかい食味と強い香りが特徴で、食欲が落ちがちな夏に欠かせない食材の一つです。
JAひまわり つまもの部会
荒井 英之さん(愛知県豊川市)

「愛知県東三河地区では、半世紀以上前から大葉の栽培が始まっています。JAひまわりつまもの部会は1978年に発足し、2年前には設立40周年を迎えました」と話す荒井さん。40年以上安定した生産を維持するためにさまざまな困難があったそうです。
「大葉の旬は春から夏にかけてですが、一年を通じて収穫できるようにハウス栽培をしています。ハウス内では、暖房機以外にも炭酸ガス発生機やヒートポンプなどで環境を制御して、生育促進や病気の低減を図っています。昔は夜行性の害虫が大量に発生し、出荷量が減った時期もありました。その時は夜に電気をつけて、ハウス内の害虫を一匹ずつ手で捕って回っていました。現在は害虫を食べる益虫を使って野菜を守るなどして、農薬の低減にも取り組んでいます」
生産者さんの熱い想いと地道な努力が、風味豊かな大葉の安定生産につながり、料理の幅を広げ、食卓を彩ってくれています。


「大葉は、野菜の中でも群を抜いてビタミンAを多く含みます。ビタミンAは、のど、鼻の粘膜や皮膚の強化、免疫力増加に役立ちます。(監修:管理栄養士・国際中医薬膳師 清水 加奈子さん)
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大葉は軸を切り、水洗いしキッチンペーパーで水気をしっかり取ります。にんにくは2ミリメートル程度の厚さにスライスします。
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アルコール消毒した容器の中に大葉とにんにくを交互に重ね入れ、Aを加えます。
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落としラップをし、冷蔵庫で1時間以上漬けて味をなじませます。
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ウィンナーソーセージや塩こしょうして焼いた鶏肉を巻いて食べるのもおすすめです。

ここがポイント!
一晩置くと味がしみてさらにおいしくなります!刻んで納豆や冷奴の薬味にしたり、パスタのトッピングにしたりと、いろいろな使い方ができる万能薬味です。

大葉に水分が残っていると傷むのが早くなるので注意しましょう。
大葉とにんにくの香りが溶け込んだ漬け汁は、炒め物やチャーハンなどに使うとおいしくなります。
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