プレスリリース
加工食品のカーボンフットプリント(CFP)の算定実証の実施について
農林水産省は、令和6年度の加工食品のカーボンフットプリント(CFP)の算定実証を実施しますので、お知らせいたします。
1.背景
「みどりの食料システム戦略」の実現等に向け、「持続可能な食料生産・消費のための官民円卓会議」※1の下に「温室効果ガスの見える化作業部会」を設置し、フードサプライチェーン全体での脱炭素化の実践と、その「見える化」を進めるための食品産業の取組について議論してきました。
上記作業部会において、民間企業を主体としたタスクフォースを設置して議論を深め、加工食品の温室効果ガス排出削減に関する取組が国内消費者の選択・行動変容につながるよう、カーボンフットプリント(CFP)※2の算定に関する業界の自主算定ルールの方向性が提案されたことを受けて、食品関係事業者等が中心となって、令和5年12月に「加工食品共通CFP算定ガイド案」(以下、算定ガイド案)が策定されました。
さらに、算定ガイド案を用いて実際に算定した場合の課題等を検証するための実証を実施した結果、算定ガイド案の妥当性について一定の確認ができた一方で、幅広い事業者が取り組みやすい算定ガイドの作成が課題となりました。
1:持続可能な食料生産・消費のための官民円卓会議:食品製造・流通、外食、金融、商社といった企業のトップや、経済団体、農業団体、消費者団体、NGO、農林水産省、地方自治体など、食のサプライチェーンの幅広い関係者が対話を通じて情報や認識を共有するために設置された会議体
2:カーボンフットプリント(CFP):製品・サービスのライフサイクル全体を通じた温室効果ガス排出量
2.算定実証について
今年度は、幅広い事業者が取り組みやすい算定ガイドとするため、以下の実証を行います。
〔対象範囲〕原材料調達段階から廃棄・リサイクル段階まで。製品の販売時に一体不可分なものを含む。
〔実証時期〕令和6年12月から令和7年2月まで
〔参加企業〕イオン株式会社、カゴメ株式会社、株式会社日清製粉ウェルナ、ハナマルキ株式会社、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
〔対象品目〕魚肉ねり製品、トマト加工品、小麦粉、米みそ、清涼飲料水
添付資料
加工食品CFPにかかる取組概要(PDF : 692KB)
加工食品共通CFP算定ガイド案(PDF : 1,356KB)
令和5年度の算定実証結果(PDF : 1,535KB)
参考
関連リンク:持続可能な食料生産・消費のための官民円卓会議・温室効果ガス見える化作業部会
お問合せ先
(加工食品のCFP算定について)
大臣官房みどりの食料システム戦略グループ
担当者:古田、但田、小木曽
代表:03-3502-8111(内線3289)
ダイヤルイン:03-6744-2473
(持続可能な食料生産・消費のための官民円卓会議全般について)
大臣官房新事業・食品産業部企画グループ、新事業・国際グループ
担当者:春日、岡本、堀口
代表:03-3502-8111 (内線4139)
ダイヤルイン:03-6744-2065