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農林水産省

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プレスリリース

野菜の生育状況及び価格見通し(令和7年1月)について

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令和6年12月25日
農林水産省

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格(卸売価格)の見通し(令和7年1月)について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、野菜の生育状況や価格の見通しについて、主産地、卸売会社等からの聞き取りを行っております。
今回、聞き取り結果に基づく、令和7年1月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。
なお、2020年基準消費者物価指数によると、令和6年11月の総合の指数は110.0、食料の指数も121.3と上昇傾向にありますが、本プレスリリースについては、主産地、卸売会社等からの聞き取りをもとに過去5か年平均を基準として作成しておりますこと、ご留意ください。

2.概要

令和7年1月は、夏秋期の高温や12月の低温等の影響により、出荷数量が平年を下回り、価格が平年を上回って推移する品目がある一方、果菜類などで前月から徐々に落ち着くもの、一定程度の範囲に収まる品目もある見込みです。

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

里芋の花・あんかけ
里芋の花・あんかけ












また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)


3.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目 主産地
( )書きは令和6年
1月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 1月の価格見通し
(平年(直近5か年平均)比)
だいこん 千葉(50%)
神奈川(45%)

主産県において、12月の低温、干ばつの影響により細物傾向となっており、1月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
にんじん 千葉(85%)

千葉県産は8月から9月の高温の影響により細物傾向となっていることに加え、歩留まりの低下がみられ、1月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
はくさい 茨城(86%)

茨城県産の生育は順調であり、1月の出荷数量は平年並みが見込まれるが、他の葉物野菜の出荷数量が減少傾向で推移することが見込まれることから、引き合いが強まり、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
キャベツ 愛知(45%)
千葉(29%)
神奈川(10%)

主産県において、8月から9月の高温、10月の天候不順の影響による歩留まりの低下に加え、12月の低温、干ばつの影響により小玉傾向となっており、1月の出荷数量は下旬に向けて回復も見込まれるが平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ほうれんそう 茨城(39%)
群馬(37%)

主産県において、生育は概ね順調であり、1月の出荷数量は平年並みが見込まれるが、他の葉物野菜の出荷数量が減少傾向で推移することが見込まれることから、引き合いが強まり、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
ねぎ 千葉(28%)
茨城(24%)
埼玉(19%)

主産県において、8月から9月の高温の影響により歩留まりの低下がみられ、生育は回復傾向にあるものの、1月の出荷数量は平年を下回り、価格は前月から徐々に落ち着くものの平年を上回って推移する見込み。

前月から
徐々に落ち着くものの
平年を上回って推移

レタス 静岡(36%)
香川(16%)
長崎(13%)

主産県において、10月から11月の高温の影響による歩留まりの低下に加え、12月の低温、干ばつにより小玉傾向となっており、1月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
きゅうり 宮崎(48%)
千葉(16%)
高知(15%)

宮崎県産・高知県産は10月から11月の天候不順の影響により生育不良がみられ、1月の出荷数量は平年を下回る見込み。千葉県産は夏秋期の高温の影響により定植・生育遅れがみられるものの、回復傾向にあり、出荷数量は平年並みで推移する見込み。
全体として、1月の出荷数量は平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
なす 高知(67%)
福岡(17%)

主産県において、夏秋期の高温、11月下旬以降の低温の影響により生育不良がみられ、生育は回復傾向にあるものの、1月の出荷数量は平年を下回り、価格は前月から徐々に落ち着くものの平年を上回って推移する見込み。

前月から
徐々に落ち着くものの
平年を上回って推移
トマト 熊本(40%)
栃木(20%)
愛知(16%)

主産地では、夏秋期の高温、11月の天候不順、12月の低温等の影響により、生育不良、歩留まりの低下がみられることに加え、小玉傾向となっており、1月の出荷数量は平年を下回って推移し、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
ピーマン 宮崎(49%)
鹿児島(15%)
高知(15%)
茨城(11%)

宮崎県産・鹿児島県産・高知県産は10月から11月の天候不順、12月の低温の影響等により、生育不良等がみられ、1月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。茨城県産は夏秋期の高温の影響等により、切りあがりが早くなっている。
全体として、1月の出荷数量は回復傾向にあるものの平年を下回って推移し、価格は前月から徐々に落ち着くものの平年を上回って推移する見込み。

前月から
徐々に落ち着くものの
平年を上回って推移
ばれいしょ 北海道(66%)
長崎(19%)
鹿児島(16%)

北海道産・長崎県産に加え、鹿児島県産の出荷が増加する。
北海道産は収穫及び貯蔵が完了。長崎県産・鹿児島県産は定植時期の高温、干ばつの影響により小玉傾向となっており、1月の出荷数量は平年を下回る見込み。
全体として、1月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

平年を上回って推移
さといも 埼玉(66%)
愛媛(11%)

埼玉県産の生育は順調であり、1月の出荷数量は平年並みで推移する見込み。愛媛県産は定植時期の長雨、夏秋期の高温の影響により歩留まりの低下がみられることに加え、小玉傾向となっている。
全体として、1月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
たまねぎ 北海道(75%)
静岡(20%)

北海道産に加え、静岡県産の出荷が増加する。
北海道産は収穫及び貯蔵が完了。静岡県産は播種時期の高温、その後の降雨の影響等により、生育遅延がみられる。
全体として、1月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
ブロッコリー 香川(24%)
愛知(23%)
熊本(19%)

主産地において、12月の低温、干ばつの影響による生育の停滞に加え、歩留まりの低下がみられる。
全体として、1月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移


注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示
   しています。

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 88KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

お問合せ先

農産局園芸作物課

担当者:宮嶋、栗田、島﨑、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961

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