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農林水産省

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プレスリリース

野菜の生育状況及び価格見通し(令和7年9月)について

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令和7年8月29日
農林水産省
〇 令和7年9月は、トマト、ピーマン等の価格は平年を上回って推移することが見込まれる一方で、キャベツ、ばれいしょ等の価格は平年並みで推移する見込み。

東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格の見通しについて、主産地等からの聞き取りを行った結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、野菜の生育状況や価格の見通しについて、主産地、卸売会社等からの聞き取りを行っております。
今回、聞き取り結果に基づく、令和7年9月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。
なお、2020年基準消費者物価指数によると、令和7年7月の総合の指数は111.9、食料の指数も125.1と上昇傾向にありますが、本プレスリリースについては、主産地、卸売会社等からの聞き取りをもとに過去5か年平均を基準として作成しておりますこと、ご留意ください。

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

キャベツロールかつ
キャベツのロールかつ











また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)


2.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目 主産地
( )書きは令和6年
9月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 9月の価格見通し
(平年(直近5か年平均)比)
だいこん 北海道(55%)
青森(31%)

北海道産は高温、干ばつの影響により生育不良、歩留まりの低下がみられており、9月の出荷数量は少なくなる見込み。青森県産の生育は順調。
全体として、9月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
にんじん 北海道(96%)

主産地において、高温、干ばつの影響により細物傾向となっていたが生育は回復傾向。9月前半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移し、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

<9月前半>
やや平年を上回って推移

<9月後半>
平年並みで推移
はくさい 長野(94%)
主産地において、7月中下旬の降雨、高温の影響により歩留まりの低下がみられ、9月前半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。生育は回復は傾向にあるため、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

<9月前半>
やや平年を上回って推移

<9月後半>
平年並みで推移
キャベツ 群馬(82%)
岩手(11%)

群馬県産の生育は順調であり大玉傾向。岩手県産は高温、干ばつの影響により小玉傾向となっている。
全体として、9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ほうれんそう 群馬(44%)
栃木(34%)

群馬県産の生育は概ね順調。栃木県産は高温の影響により生育不良がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、9月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
ねぎ 北海道(26%)
秋田(23%)
青森(19%)

主産地において、高温、干ばつの影響により細物傾向となっていることに加え、歩留まりの低下がみられる。9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
レタス 長野(79%)
群馬(16%)

長野県産は7月中下旬の降雨、高温の影響により歩留まりの低下がみられるものの、その後の適度な降雨の影響により生育は回復傾向。群馬県産は高温、干ばつの影響により歩留まりの低下がみられ、9月の出荷数量は少なくなる見込み。
全体として、9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

<9月前半>
平年を上回って推移

<9月後半>
平年並みで推移
きゅうり 福島(29%)
群馬(17%)
埼玉(12%)

福島県産に加え、群馬県産・埼玉県産の出荷が増加する。
福島県産・埼玉県産は高温、干ばつの影響により生育不良、歩留まりの低下がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。群馬県産の生育は順調。
全体として、9月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
なす 群馬(36%)
栃木(24%)
茨城(22%)

主産県において、高温の影響により着果不良、草勢の低下等がみられ、9月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
トマト 北海道(19%)
福島(17%)
千葉(14%)
群馬(12%)

北海道産・福島県産に加え、千葉県産の出荷が増加する。
北海道産・福島県産・群馬県産は高温の影響により着果不良、歩留まりの低下等がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。千葉県産の生育は概ね順調。
全体として、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ピーマン 岩手(40%)
茨城(35%)
福島(12%)

主産地において、高温の影響により着果不良、歩留まりの低下等がみられ、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ばれいしょ 北海道(99%)
一部産地において高温、干ばつの影響により小玉傾向である一方、適度な降雨のあった産地の生育は概ね順調。全体として、9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
さといも 千葉(66%)
埼玉(24%)

千葉県産に加え、埼玉県産の出荷が増加する。
主産地の生育は概ね順調。9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
たまねぎ 北海道(97%)
主産地において、高温、干ばつの影響により小玉傾向であるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ブロッコリー 北海道(65%)
長野(28%)

高温、干ばつの影響により生育不良がみられ、9月前半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。作型の切り替わりにより出荷数量の回復が見込まれ、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

<9月前半>
やや平年を上回って推移

<9月後半>
平年並みで推移


注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示
   しています。

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 96KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

お問合せ先

農産局園芸作物課
担当者:岸田、関口、島﨑、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961

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