プレスリリース
野菜の生育状況及び価格見通し(令和7年10月)について
〇 令和7年10月は、トマト、たまねぎ等の価格は平年を上回って推移することが見込まれる一方で、キャベツ、レタス等の価格は平年並みで推移する見込み。 |
東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格の見通しについて、主産地等からの聞き取りを行った結果を公表します。
1.背景
近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、野菜の生育状況や価格の見通しについて、主産地、卸売会社等からの聞き取りを行っております。
今回、聞き取り結果に基づく、令和7年10月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。
なお、2020年基準消費者物価指数によると、令和7年8月の総合の指数は112.1、食料の指数も126.1と上昇傾向にありますが、本プレスリリースについては、主産地、卸売会社等からの聞き取りをもとに過去5か年平均を基準として作成しておりますこと、ご留意ください。
「野菜を食べよう」プロジェクト
農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html
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なめこ・キャベツ・豚肉のあっさり煮 | ブロッコリーの納豆和え |
また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。
令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html
「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)
「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)
2.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し
品目 | 主産地 ( )書きは令和6年 10月の入荷 シェア |
今後の生育及び出荷見通し | 10月の価格見通し (平年(直近5か年平均)比) |
だいこん | 青森(34%) 北海道(30%) 千葉(22%) |
北海道産・青森県産に加え、千葉県産の出荷が増加する。 夏季の高温の影響により生育不良、歩留まりの低下等がみられる。北海道産は回復傾向にあるものの、全体として、10月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
にんじん | 北海道(91%) |
主産地において、夏季の高温、干ばつ、その後の降雨の影響により生育不良等がみられるものの、大幅な出荷量の減少は見込まれない。10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
はくさい | 長野(84%) | 長野県産は7月下旬の降雨、高温の影響により生育不良等がみられている。生育は回復傾向にあるものの、10月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
キャベツ | 群馬(68%) 岩手(13%) |
主産地の生育は概ね順調であり、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
ほうれんそう | 群馬(57%) 茨城(17%) 栃木(16%) |
主産地において、夏季の高温の影響により生育不良等がみられるものの、回復傾向。 全体として、10月前半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移し、10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
<10月前半> やや平年を上回って推移 <10月後半> 平年並みで推移 |
ねぎ | 北海道(25%) 秋田(22%) 青森(18%) |
北海道産の生育は概ね順調。秋田県産・青森県産は夏季の高温、その後の降雨の影響により生育不良、歩留まりの低下等がみられ、回復傾向にあるものの、10月の出荷数量は少なくなる見込み。 全体として、10月前半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移し、10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
<10月前半> やや平年を上回って推移 <10月後半> 平年並みで推移 |
レタス | 茨城(62%) 長野(26%) |
長野県産中心から、茨城県産中心の出荷へと切り替わる。 茨城県産は8月の高温、長野県産は7月下旬の降雨、高温の影響により生育不良等がみられていたものの、9月の適度な降雨の影響により生育は回復傾向。 全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
きゅうり | 群馬(28%) 埼玉(23%) 福島(11%) |
福島県産の出荷が減少し、群馬県産・埼玉県産の出荷が増加する。 主産地において、夏季の高温の影響により生育不良、歩留まりの低下等がみられ、10月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
なす | 高知(34%) 群馬(23%) 栃木(17%) 茨城(13%) |
群馬県産・栃木県産・茨城県産に加え、高知県産の出荷が増加する。 群馬県産・栃木県産・茨城県産は夏季の高温の影響により生育不良等がみられるものの、栃木県産・茨城県産は回復傾向にあり、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。高知県産の生育は概ね順調。 全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
トマト | 千葉(16%) 熊本(14%) 北海道(13%) 福島(12%) |
北海道産・福島県産・千葉県産は夏季の高温の影響により着果不良、歩留まりの低下等がみられ10月の出荷数量は少なくなる見込み。熊本県産は8月の豪雨の影響により定植の遅れがみられる。 全体として、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 |
平年を上回って推移 |
ピーマン | 茨城(52%) 岩手(26%) |
主産地において、夏季の高温の影響により生育不良等がみられ、10月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
ばれいしょ | 北海道(100%) | 主産地において、夏季の高温、干ばつの影響により小玉傾向となっており、10月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
さといも | 埼玉(73%) 千葉(10%) |
主産地において、生育は概ね順調。千葉県産は次期作の種芋を確保しながらの出荷となるため、10月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
たまねぎ | 北海道(98%) | 主産地において、夏季の高温、干ばつの影響により小玉傾向となっている。春先までの供給を確保するために計画的に出荷を行っていることから、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 |
平年を上回って推移 |
ブロッコリー | 北海道(45%) 埼玉(18%) 長野(18%) |
北海道産・長野県産に加え、埼玉県産が増加する。 夏季の高温、干ばつの影響により出荷数量が減少していたが、気温の低下により回復傾向。10月中旬以降には埼玉県産の出荷が始まることから、10月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移し、10月後半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。 |
<10月前半> 平年並みで推移 <10月後半> 平年を下回って推移 |
注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示
しています。
<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 99KB)
これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/
お問合せ先
農産局園芸作物課
担当者:岸田、関口、島﨑、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961