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農林水産省

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果樹の融雪出水期の備え

情報収集

  • 最新の積雪状況、なだれ注意報、融雪注意報等の気象情報を常にチェックしましょう。

降雪への注意

  • 大雪等が見込まれる場合には、降雪前の準備・点検を行い、必要に応じて支柱等による枝の補強、防風網や果樹棚、マルチ資材等の点検・補修・補強などを行いましょう。

融雪期の対策

  • 雪に埋まっている枝は可能な限り掘り起こし、困難な場合は、スコップで雪に切れ目を入れる、若しくは樹冠下の雪踏みを行いましょう。
  • 数日間の晴天が見込まれる時期を見計らい、融雪促進剤を散布し、併せて、融雪水の排水対策を行い、湿害防止に努めましょう。
  • 枝折れ等の被害状況を確認し、樹体の損傷の程度に応じて、支柱やボルト等を使った損傷部の癒合や改植を検討しましょう。
  • 損傷した樹体は病虫害の被害を受けやすいので、発生動向に十分注意し、適切な防除に努めましょう。
  • 特にわい化栽培りんごは、支柱の設置や、雪解け時の融雪促進剤の散布により雪害防止に努めましょう。
  • 野そ害の防止のため、樹の周りの雪踏み等をこまめに行って食害防止に努め、樹幹と周囲の雪に隙間が生じた際には、樹幹基部の空洞部への殺そ剤の投入や樹幹周囲の雪の踏み固めを実施しましょう。
  • 野その食害を受けた場合は、被害部への塗布剤処理を早急に行いましょう。

高温傾向に伴う栽培管理等対策

  • 開花の前進化が見込まれる場合は、開花期から幼果期における降霜及び予期しない低温による凍霜害の発生が懸念されることから、防霜ファンの稼働等により霜害の発生防止に努めましょう。
  • 燃焼で降霜を防ぐ場合は、火災防止等の観点から周辺環境に十分配慮し、固形燃料や灯油、軽油等ばい煙の発生の少ない燃料を使用しましょう。
  • 凍霜害の発生が懸念される場合は、摘蕾・摘花を控えめに行うとともに、蕾や開花の時期に霜害を受けた場合は、残存花への人工授粉を行い、結実の確保に努めましょう。
  • 幼果が霜害を受けた場合は、果実の状態を十分観察した上で摘果を実施しましょう。
  • 生育の前進による品種間の開花時期の不揃い、訪花昆虫の活動低下による受粉の不良等による結実不良が懸念される場合は、摘蕾・摘花を控えめに行うとともに、適切な時期に人工授粉を行い、結実の確保に努めましょう。
  • 日本なし等の施設栽培においては、低温要求を十分満たさず、自発休眠覚醒の遅延が懸念されるため、必要に応じ、休眠打破剤を使用し、低温遭遇時間に留意して加温時期の適正化に努めましょう。
  • 病害虫の早期発生が懸念されるため、果樹園での発生状況や病害虫発生予察情報等に留意し、適時適切な防除に努めましょう。
  • 罹病部位の除去等ほ場の衛生管理に努めましょう。

損害の補償

  • 自然災害に備え、収入保険または果樹共済に加入しましょう。
  • 詳しくはお近くの農業共済組合等にお問合せください。

関連情報(リンク)

お問合せ先

生産局園芸作物課

担当者:光廣、片岡
代表:03-3502-8111(内線4793)
ダイヤルイン:03-3502-5957
FAX番号:03-3502-0889

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