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農林水産省

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活動レポート Vol.1:私たちのガーデン&研究のビジョンを紹介します(神奈川県立横浜瀬谷高等学校)

未来咲きガーデンバナー。農林水産省が主催する「2027年国際園芸博覧会政府出展参画プログラム」に採択された5つの高校生グループが、日本政府苑に「未来咲きガーデン」を制作!トゥンクトゥンクと一緒に見たい景色を、研究活動を通して作り上げていきます。

神奈川県立横浜瀬谷高等学校・未来共創ラボ

横浜瀬谷高校 未来共創ラボは、社会課題の解決、持続可能な社会の構築、横浜市瀬谷区の活性化、GREEN×EXPO 2027の機運醸成などを目的として、様々な地域貢献活動をしています。この一環として、フラワーロードプロジェクトの運営や蜜源となるハーブの栽培、伐採木を着生板としたビカクシダやチランジアの育成にも取り組んでいます。

私たちはこんな取り組みをします!

  • ガーデンのテーマ:横浜・瀬谷フラワーループガーデン ~花と緑が循環し、人が繋がり、地球の未来を共創/共想する、横浜・瀬谷発のサーキュラーコミュニティガーデンづくり~
  • 課題研究テーマ:(ア)サーキュラーエコノミーの観点から、花と緑が循環する「サーキュラーガーデン」とはどのようなものか
    (イ)コミュニティづくりの観点から、人が繋がり、地球の未来を共創/共想することのできる「コミュニティガーデン」とはどのようなものか
    (ウ)地域魅力化/地域経済活性化の観点から、GREEN×EXPO 2027 の開催地となる横浜・瀬谷の魅力を発信/表現できる「横浜・瀬谷リージョナルガーデン」とはどのようなものか


神奈川県立横浜瀬谷高校は、GREEN×EXPO 2027 の開催地である横浜市瀬谷区にある唯一の県立高校です。私たち「未来共創ラボ」は、総合的な探究の時間「未来共創プロジェクト」をきっかけに2024 年度に結成した学校公認の有志団体で、現在25 名で活動しています。活動の目的は、社会課題の解決、持続可能な社会の構築、横浜市瀬谷区の活性化、GREEN×EXPO 2027 の機運醸成などです。これまで、地域貢献活動や商品開発、中学生向け探究講座の実施などに取り組んできました。瀬谷駅からGREEN×EXPO 2027会場までの海軍道路に花を植える「フラワーロードプロジェクト」や、花を循環させる「フラワーループプロジェクト(FLOWER LOOP)」にも取り組んでいます。
私たちが制作する「横浜・瀬谷フラワーループガーデン~花と緑が循環し、人が繋がり、地球の未来を共創/共想する、横浜・瀬谷発のサーキュラーコミュニティガーデンづくり~」は、気候変動や生物多様性の損失、コミュニティの希薄化、地域の活性化といった社会課題に対して、「サーキュラーガーデン」、「コミュニティガーデン」、「横浜・瀬谷リージョナルガーデン」という3つの側面からネイチャーベイスドソリューションによる解決を目指します。課題研究では、この3つの側面を具体化するための方策について研究を行っていきます。

フラワーロードプロジェクトの様子1
フラワーロードプロジェクトの様子1
フラワーロードプロジェクトの様子2
フラワーロードプロジェクトの様子2

ガーデンのデザイン

横浜・瀬谷フラワーループガーデンは、3つのP(Planet、People、Profit)から、以下の3つの側面で構成しています。
(1)花と緑が循環する「サーキュラーガーデン」
(2)人が繋がり、地球の未来を共創/共想することのできる「コミュニティガーデン」
(3)GREEN×EXPO 2027 の開催地となる横浜・瀬谷の魅力を発信/表現できる「横浜・瀬谷リージョナルガーデン」

これらを具体化するために、次のような工夫を取り入れます。
1.地産の無農薬ハーブを主とし、野菜や果樹、食用花も植栽するエディブルガーデン
2.神奈川県産木材の間伐材を活用したレイズドベッドとウッドチップマルチの通路
3.ポリネーターとしてのハチを育てるインセクトホテル(ビーホテル、蜂宿)や養蜂箱の設置
4.交流ができるワークショップスペースと緑のパーゴラやオーニング、雨水タンクの設置
5.枯れた植物を堆肥にアップサイクルするバイオネスト(コンポスト)
6月頃のイメージ1
6月頃のイメージ1
6月頃のイメージ2
6月頃のイメージ2

課題研究の内容と活用方針

上述したガーデンに取り込む工夫に関して、まず現地調査・インタビュー調査を行った上で、GREEN×EXPO 2027 の会場近隣数か所で社会実験を行い、その効果を検証します。検証結果から、ガーデン制作にあたっての留意点を見出し、実装につなげていきます。

今後の活動に向けた意気込み

私たち横浜瀬谷高校「未来共創ラボ」は、普通科公立高校がゆえに、園芸や造園の知識や技術は「プロ」には遠く及びません。しかし、普通科高校であるがゆえの「アマチュア(市民、趣味家)」としてのチカラは、市民自身が参画し作り上げる「コミュニティガーデン」を考える上では強みとなると考えます。また、地元であるがゆえのGREEN×EXPO 2027にかける想いと、これまで連携・協働してきた地域の様々な人々の協力を得られることが私たちの強みでもあります。GREEN×EXPO 2027の開催地で日々過ごす私たちこそ適任であるという強い自負と責任感を持って、本プログラムに取り組んでいきます。
メンバー写真

関連リンク

~未来咲きガーデンプロジェクト(2027年国際園芸博覧会政府出展参画プログラム)とは?~

2027年、横浜市で日本では37年ぶりとなる最上位クラスの国際園芸博覧会が開催されます。農林水産省と国土交通省は、開催国政府として「日本の自然観を再考し、未来へ進む」をテーマに魅力ある展示の準備を進めています。その一環として、農林水産省は、次世代の花き園芸、造園、農業の担い手となりうる高校生を対象に「花とみどりで創る景色」をテーマとしたガーデン制作と課題研究活動のプログラムを企画しました。
全国から応募のあった中から5グループが採択され、採択された高校生たちは、世界各国から集まる来場者に向けて、来場者に共感や発見を届けるガーデンづくりに仲間と共に挑戦します。活動の様子を随時発信していきますので、応援よろしくお願いします。

~日本政府出展について~

農林水産省と国土交通省は、「日本の自然観を再考し、未来へ進む」をコンセプトに出展します。
政府出展が位置するのは、横浜市内を流れる和泉川の流頭部。この貴重な自然環境を引き継いでいくため、流頭部の自然環境を読み解き、既存の樹木や在来の植物を活用し、屋外展示では美しい風景としての「令和日本の庭」をつくりあげます。また、屋内展示ではプラネタリーバウンダリーといった地球規模の課題について、“みどり”で解決する可能性を体感・共感し、来場者が考え、ひとりひとりが取り得る行動への一歩を提案します。

政府出展のイメージ図1
(※政府出展のイメージ)

お問合せ先

農産局園芸作物課花き産業・施設園芸振興室

代表:03-3502-8111(内線4827)
ダイヤルイン:03-6738-6162