更新日:令和7年1月21日
担当:農産局農産政策部企画課
米に関するメールマガジン(第131号)(令和7年1月21日)
【本号のトピックス】
(1)需給・価格に関する情報米の価格、販売動向、民間在庫の状況
米の流通状況等について
(2)米政策等に関する情報
令和7年度農林水産予算概算決定の概要
令和6年産米の農産物検査結果(速報値)
(3)補助事業に関する情報
01月23日(木曜日)大阪イベント開催!「業務用米推進プロジェクト」
令和6年度米粉需要創出・利用促進対策事業の御案内
(4)米の消費に関する情報等
「NIPPON FOOD SHIFT FES.大阪」を開催
膨らむ米粉の世界全国各地のおいしい米粉グルメを発掘
(1) 需給・価格に関する情報
米の価格、販売動向、民間在庫の状況
〇価格
(1)令和6年産米の相対取引価格(令和6年12月)は、全銘柄平均で24,665円/玄米60kgです。5年産との価格差は、年産平均価格15,315円に対して+9,350円となっています。
(2)令和6年12月の小売価格(POSデータ)は、5kg当たりの平均価格で、3,485円(対前月差+25円、対前年同月差+1,472円)です。
上記の価格はいずれも税込価格
〇販売動向
(1) 令和5年産米の全国の集荷数量(令和6年10月末)は191.9万トン(対前年同月差▲17.4万トン)、契約数量は178.0万トン(同▲3.1万トン)、販売数量は45.0万トン(同+6.8万トン)です。
(2) 米穀販売事業者における販売数量(令和6年11月)の対前年同月比は96%(対令和元年同月比では98%。以下カッコ内は同様)です。うち小売事業者向けが93%(97%)、中食・外食事業者等向けが100%(100%)です。販売価格の対前年同月比は、小売事業者向けが159.8%、中食・外食事業者等向けが133.7%です。
〇民間在庫
令和6年11月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差▲44万トンの260万トンとなっています。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差 ▲49万トンの201万トン、販売段階で+5万トンの59万トンとなっています。
詳細については、米に関するマンスリーレポート令和7年1月号から御確認ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/mr.html
米の流通状況等について
農林水産省では、昨今の米の需給状況について広くお知らせするため、生産・販売・価格等のデータを集めたページを公開しています。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/r6_kome_ryutu.html
上記ページには以下のようなデータを掲載しています。
米の需給状況の現状について
スーパーでの販売数量の推移
消費者物価の推移
等
(2) 米政策等に関する情報
令和7年度農林水産予算概算決定の概要
令和6年12月27日(金曜日)に、令和7年度予算の政府案が閣議決定されました。農林水産関連のうち水田農業の主な事業については、以下のとおりです。1 水田活用の直接支払交付金等2870億円
食料自給率・自給力の向上に資する麦、大豆、米粉用米等の戦略作物の本作化とともに、地域の特色をいかした魅力的な産地づくり、産地と実需者との連携に基づいた低コスト生産の取組、畑地化による高収益作物等の定着等を支援します。
1のうちコメ新市場開拓等促進事業 110億円
需要拡大が期待される作物を生産する農業へと転換するため、実需者との結び付きの下で、新市場開拓用米、加工用米、米粉用米(パン・めん用の専用品種)の低コスト生産等に取り組む生産者を支援します。
2 水田農業の高収益化の推進<一部公共>
高収益作物の導入・定着を図るため、「水田農業高収益化推進計画」に基づき、国のみならず地方公共団体等の関係部局が連携し、水田における高収益作物への転換、水田の汎用化・畑地化のための基盤整備、栽培技術や機械・施設の導入、販路確保等の取組を計画的かつ一体的に推進します。
3 共同利用施設の整備支援199億円(R6補正400億円)
食料・農業・農村基本法の改正を踏まえた食料システムを構築するため、生産から流通に至るまでの課題解決に向けた取組、産地の収益力強化と持続的な発展及び食品流通の合理化に向け、強い農業づくりに必要な産地基幹施設、卸売市場施設の整備等を支援します。また、食料・農業・農村基本法の改正を踏まえ策定される、新たな「食料・農業・農村基本計画」の着実な実施による、農業の構造転換の実現に向け、地域農業を支える老朽化した共同利用施設の再編集約・合理化に取り組む産地を支援します。
3のうち新基本計画実装・農業構造転換支援事業 80億円(R6補正400億円)
食料・農業・農村基本法の改正を踏まえ策定される、新たな「食料・農業・農村基本計画」の着実な実施による、農業の構造転換の実現に向け、地域農業を支える老朽化した共同利用施設の再編集約・合理化に取り組む産地を支援します。
4米穀周年供給・需要拡大支援事業 50億円
生産者、集荷業者・団体の自主的な取組により需要に応じた生産・販売が行われる環境を整備し、産地の判断により、主食用米を長期計画的に販売する取組や海外用など他用途への販売を行う取組等を実施する体制を構築するため、民間主導のコメの周年供給・需要拡大等に対する取組を支援します。
5経営所得安定対策2540億円
諸外国との生産条件の格差から生ずる不利を補正する畑作物の直接支払交付金及び農業収入の減少が農業経営に及ぼす影響を緩和する米・畑作物の 収入減少影響緩和交付金を担い手(認定農業者、集落営農、認定新規就農者)に対して直接交付します(いずれも規模要件はありません。)。
6生産力強化に向けた水田経営モデル確立支援事業0.64億円
農業者の所得確保及び稲作農業の体質強化を図るためには、生産コスト低減意識の醸成を基調としながら米の多収品種の導入やスマート農業技術の導入などにより生産コストを低減しつつ生産力を強化する必要があることから、産地における米の超低コスト生産モデルの確立に向けた取組を支援します。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r7kettei.html
令和6年産米の農産物検査結果(速報値)
令和6年産米の農産物検査結果(令和6年11月30日現在、速報値)を公表しました。11月30日現在の検査数量は、前年産と同水準の360万8千トン、水稲うるち玄米の1等比率は76.1%となっています。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/kensa/kome/index.html
(3) 補助事業に関する情報
01月23日(木曜日)大阪イベント開催!「業務用米推進プロジェクト」
業務用米推進プロジェクトでは、業務用米等(米粉用、加工用含む)の需要に対応するため、安定供給体制の構築を推進します。特設サイトにご登録いただくと、1業務用米に関する情報にアクセス、2参加者同士のネットワーク形成(特設サイト上でコンタクト可能)、3対面イベントへの参加が可能です!
先月、東京にてセミナー&交流会が開催され、生産者23社、卸業者44社、実需者55社、その他14社、マスコミ4社の多くの方々にご参加いただき、活発な交流が見られました。
今月23日(木曜日)は大阪にて同様のセミナー&交流会を開催いたします。ぜひ当プロジェクトへ登録のうえ、ご参加ください!
当プロジェクトは、1月14日時点では、生産者92社、卸業者158社、実需者112社、種子生産者9社、総勢371社の皆様にご登録いただいております!
イベントだけでなく、登録者向けに業務用米に関する情報を発信していますので、情報収集の場としてもご活用ください!
〇セミナー&交流会
日時:2025年1月23日(木曜日)13時~17時
場所:新大阪ワシントンホテルプラザ(大阪市淀川区西中島5-5-5)
(詳細、プロジェクトへの登録はこちら)
https://www.gyoumumai-project.com/ (外部リンク)
令和6年度米粉需要創出・利用促進対策事業の御案内
令和6年度補正予算で措置された、米粉需要創出・利用促進対策事業(20億円)の支援対象と公募状況について御案内いたします。
本事業全体の詳細については、こちらを御覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/R6hosei_komeko.html
(1)米粉商品開発等支援対策事業
本事業では、米粉を原料とする商品開発・製造等に必要な食品製造業者等の取組を支援(1/2補助)します。
(支援対象の例)
〇米粉の特徴を活かした商品の開発
〇米粉・米粉製品の製造等に必要な機械の開発、導入
〇米粉を原料とする商品の広告宣伝(食品流通業者も対象)
〇新商品の上市後3ヵ月間の原材料(米粉)費(※大企業は1/3補助)
【補助上限1億円、下限100万円】
本事業については、現在事務局を公募しており(事務局公募期間:令和7年1月6日(月曜日)~ 1月31日(金曜日)17時)、事業主体(支援対象事業者)の公募は、事務局決定後に事務局にて行われる予定です。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousan/250106_160-1.html
(2)米・米粉消費拡大対策事業
本事業では、国内で自給可能な米・米粉や米粉製品の利用拡大に向けた情報発信等の取組を支援します。
(支援メニュー等)
全国事業:全国的な米粉の消費拡大に向けた情報発信等の取組を支援
地域事業:地域における新たな米粉の需要創出、利用の促進等の取組を支援
補助上限:全国事業は1.1 億円、地域事業は500 万円、補助下限:100 万円(地域事業のみ)
公募期間:令和7年1月6日(月曜日)~ 2月7日(金曜日)17時(必着)
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousan/250106_160-2.html
(3)米粉製品製造能力強化等支援対策事業
本事業では、製粉業者、食品製造業者による米粉・米粉製品の製造、施設整備及び製造設備の増設等を支援します(1/2補助)。
(支援対象について)
〇米粉が主原料でグルテンフリーの場合には設備・機械に加えて建屋も支援対象
〇米粉を原料とした米粉加工製品の場合(主原料は除く)は、製造設備・機械が支援対象(建屋は対象外)
【補助上限8億円、下限2,500万円】
公募期間:令和7年1月6日(月曜日)~ 2月7日(金曜日)17時(必着)
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousan/250106_160-3.html
(4) 米の消費に関する情報等
「NIPPON FOOD SHIFT FES.大阪」を開催
農林水産省は、消費者の皆様に日本の「食」と「農」を取り巻く課題を身近なものとして考えてもらうための国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を展開しています。
1月25日(土曜日)及び26日(日曜日)の2日間、農林漁業者や食品事業者と消費者の皆様方とをつなぎ、日本の「食」や「農」をめぐる事情や課題をともに考えるイベント「食から日本を考える。NIPPON FOOD SHIFT FES.大阪」を、グランフロント大阪において開催します。米に関するコンテンツも展開されます。
開催日程:令和7年1月25日(土曜日) 11時から18時まで
1月26日(日曜日) 11時から17時まで
開催場所:グランフロント大阪 北館1階 ナレッジプラザ (大阪市北区大深町3-1)
(詳細はこちら)
https://nippon-food-shift.maff.go.jp/fes/osaka20250125/ (外部リンク)
膨らむ米粉の世界全国各地のおいしい米粉グルメを発掘
米・米粉消費拡大推進プロジェクト事務局では、昨年9月に日本全国のおいしい米粉グルメを発掘すべく、SNSを活用して、あなたの街の「食べてみたい米粉グルメ」の情報を投稿する「日本のおいしい米粉グルメを発掘しようキャンペーン」を行いました。全国各地から計1174件の応募があり、応募件数が多かったジャンルはスイーツが半数以上、続いてパン、麺という結果でした。特に、スイーツ店舗の投稿は全都市からありましたので、米粉スイーツのお店は全国に広がっているんですね。また、少数ながらも、米粉のお好み焼きや餃子、唐揚げの応募もあり、「気づけば米粉が使われている!」といったグルメを発掘するのも楽しいですね!
☆今回のレポートは「米コ塾」HPに掲載中です!
https://jyuku.komeko-times.jp/news/2024122501 (外部リンク)
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農産局企画課
担当者:企画班
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