更新日:令和7年2月20日
担当:農産局農産政策部企画課
米に関するメールマガジン(第132号)(令和7年2月20日)
【本号のトピックス】
(1)需給・価格に関する情報米の価格、販売動向、民間在庫の状況
米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更について
米の流通状況等について
(2)米政策等に関する情報
政府備蓄米の買戻し条件付売渡しについて
「令和7年度経営所得安定対策等の概要」パンフレットを公開しました
(3)補助事業に関する情報
令和7年度米穀周年供給・需要拡大支援事業のうち業務用米、新市場開拓用米等の安定取引拡大支援に係る公募について
(4)米の消費に関する情報等
2024年のコメ・コメ加工品の輸出実績の公表について
膨らむ米粉の世界2025年流行すると思う米粉グルメを発表
(1) 需給・価格に関する情報
米の価格、販売動向、民間在庫の状況
〇価格
(1)令和6年産米の相対取引価格(令和7年1月)は、全銘柄平均で25,927円/玄米60kgです。5年産との価格差は、年産平均価格15,315円に対して+10,612円となっています。
(2)令和7年1月の小売価格(POSデータ)は、5kg当たりの平均価格で、3,628円(対前月差+143円、対前年同月差+1,598円)です。
上記の価格はいずれも税込価格
〇販売動向
(1) 令和5年産米の全国の集荷数量(令和6年12月末)は215.7万トン(対前年同月差▲20.6万トン)、契約数量は190.5万トン(同▲2.5万トン)、販売数量は62.6万トン(同+6.4万トン)です。
(2) 米穀販売事業者における販売数量(令和6年12月)の対前年同月比は96%(対令和元年同月比では99%。以下カッコ内は同様)です。うち小売事業者向けが92%(99%)、中食・外食事業者等向けが101%(99%)です。販売価格の対前年同月比は、小売事業者向けが164.8%、中食・外食事業者等向けが138.1%です。
〇民間在庫
令和6年12月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差▲44万トンの253万トンとなっています。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差 ▲48万トンの197万トン、販売段階で+4万トンの56万トンとなっています。
詳細については、米に関するマンスリーレポート令和7年2月号から御確認ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/mr.html
米の流通状況等について米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更について
令和6年1月31日(金曜日)に食料・農業・農村政策審議会食糧部会を開催し、10月に変更した「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」の変更案について了承されました。令和6/7年の主食用米等の需給見通しについては、令和6年産主食用米等の予想収穫量が679万トンに修正されたことを踏まえ、令和7年6月末の民間在庫量を158万トンと見通しています。
その上で、令和7/8年の主食用米等の需給見通しについては、令和7年産の主食用米等生産量を令和6年産と同水準の683万トン、令和6/7年の主食用米等の需要量を 674 万トン、令和8年6月末の民間在庫量を178万トンと見通しています。
また、政府備蓄米の運営について、主食用米の円滑な流通に支障が生じる場合に一定期間後に同等同量の買戻しを行うという条件付きで、集荷業者へ備蓄米の売渡しを行うことを可能とするルールを追加しました。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/250131/250131.html
米の流通状況等について
農林水産省では、昨今の米の需給状況について広くお知らせするため、生産・販売・価格等のデータを集めたページを公開しています。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/r6_kome_ryutu.html
上記ページには以下のようなデータを掲載しています。
米の需給状況の現状について
スーパーでの販売数量の推移
消費者物価の推移
等
(2) 米政策等に関する情報
政府備蓄米の買戻し条件付売渡しについて
農林水産省は、「年間の玄米仕入量が5,000トン以上の集荷業者」かつ「卸売業者等への販売の計画・契約を有する者」を対象に、政府備蓄米の買戻し条件付売渡しに係る入札を行います。令和6年産米を中心に5年産米も加えて、現時点で21万トンを販売予定です。必要に応じてさらに販売量を拡大いたします。
参加を希望される方は、所定の申請書に必要書類を添えて、申請期間内に申請をお願いいたします。
申請〆切:2月25日(火曜日)17時
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/bichiku_hambai.html
「令和7年度経営所得安定対策等の概要」パンフレットを公開しました
「経営所得安定対策等の概要」パンフレットでは、諸外国との生産条件の格差から生ずる不利を補正する交付金(ゲタ対策)や、農業者の拠出を前提とした農業経営のセーフティネット対策(ナラシ対策)のほか、麦、大豆、米粉用米等の戦略作物の本作化や水田の畑地化を推進する水田活用の直接支払交付金等や収入保険制度など、米・麦・大豆等を生産する農業者の皆様にご活用頂いている各種支援策の概要を掲載しています。
ぜひ、皆様の農業経営の安定のためにお役立て下さい。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/seisaku_tokatu/antei/keiei_antei.html
(3) 補助事業に関する情報
令和7年度米穀周年供給・需要拡大支援事業のうち業務用米、新市場開拓用米等の安定取引拡大支援に係る公募について
令和7年度米穀周年供給・需要拡大支援事業のうち業務用米、新市場開拓用米等の安定取引拡大支援(米の需要拡大のために行う米を利用した新たな商品の開発等・ニーズに基づく播種前契約のための取組)について事業実施主体(事務局)の公募を実施しています。
米の需要減少が継続する中で、米を利用した新たな商品の開発等・ニーズに基づく播種前契約のための取組により、米の需要の拡大・創出を図るとともに、実需者のニーズを播種前契約を通じて生産に反映させ、主食用米の需要に応じた生産と安定的な供給の確保に貢献することを目的としています。
公募期間:令和7年2月18日(火曜日)~令和7年3月10日(月曜日)まで
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousan/250218_120-1.html
(4) 米の消費に関する情報等
2024年のコメ・コメ加工品の輸出実績の公表について
日本酒や米菓を含むコメ・コメ加工品の2024年の輸出実績は、数量(原料米換算)ベースで67,923トン(対前年比+16%)、金額ベースで636億円(対前年比+10%)となりました。
そのうち、コメの輸出数量は45,112トン(対前年比+21%)、輸出額は120億円(対前年比+28%)で、数量・金額ともに過去最高値となりました。要因としては、アメリカ向けや香港向けを中心に、外食向けを中心に需要が増加したことや、EUやメキシコ(※)を始めとするこれまで輸出実績がそれほど多くなかった国・地域についても、業務用向けの輸出が大幅に伸びたことが考えられます。
その他、コメ加工品の輸出実績については、米菓は66億円(対前年比+8%)、日本酒は435億円(対前年比+6%)、パックご飯は14億円(対前年比+44%)、米粉及び米粉製品は1.1億円(対前年比+43%)となりました。
引き続き、一般社団法人全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会(通称:全米輸)を中心とした海外需要開拓・プロモーションや、「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト」を通して、皆様のコメ・コメ加工品の輸出に係る取組を支援してまいります。
(※)2023年3月、メキシコ向けの日本産米の精米輸出が解禁されました。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/kome_yusyutu/kome_yusyutu.html
膨らむ米粉の世界2025年流行すると思う米粉グルメを発表
米・米粉消費拡大推進プロジェクト事務局は、新しい米粉の活用が大きく発展した2024年を振り返り、2025年に向けて米粉トレンド予測などを発信する「米粉カンファレンス2025-春-」を開催し、カンファレンス内で「2025年流行すると思う(流行させたい)米粉グルメ」を発表しました。
パン部門では「米粉ベーグル」、スイーツ部門では「米粉チュロス」、ネクストブレイク部門では「ピンサ」が選ばれました!それぞれ米粉のもっちり・カリカリ・ふわっとした食感が生かされたグルメですね。米粉担当職員Aが特に注目しているのがピンサ。生地と打ち粉に米粉が使用されており、中はふわふわ外はサクサク、生地の軽さと新食感に夢中です!米粉のポテンシャルの高さを感じる2025年になりそうです。
(詳しくはこちら)
https://komeko-times.jp/news/news77/(外部リンク)
米粉カンファレンス2025-春-のレポートは、間もなく米粉タイムズに掲載予定です。
米粉タイムズ:https://komeko-times.jp/外部リンク)
お問合せ先
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