更新日:令和8年1月23日
担当:農産局農産政策部企画課
米に関するメールマガジン(第143号)(令和8年1月23日)
【本号のトピックス】
(1)需給・価格に関する情報・米の価格、販売動向、民間在庫の状況
・米の流通状況等について
(2)米政策等に関する情報
・担い手向けに機械導入等を支援!!地域農業構造転換支援事業の要望調査を実施!!
・酒造好適米や米粉用米の生産性向上等の取組を支援!!コメ新市場開拓等促進事業の要望調査を実施!!
・令和8年度農林水産予算概算決定の概要
・スクミリンゴガイの冬期の対策
・令和7年産米の農産物検査結果(速報値)
(3)米の消費に関する情報
・膨らむ米粉の世界(おうちでご当地米粉レシピ)
(1) 需給・価格に関する情報
米の価格、販売動向、民間在庫の状況
価格
(1)令和7年産米の相対取引価格(令和7年12月)は、全銘柄平均で36,075円/玄米60kgです。6年産との価格差は、年産平均価格25,179円に対して+10,896円となっています。
(2)令和7年12月の小売価格(POSデータ)は、5kg当たりの平均価格で、4,337円(対前月差+37円、対前年同月差+852円)です。
上記の価格はいずれも税込
販売動向
(1)令和7年産米の全国の集荷数量(令和7年11月末)は218.4万玄米トン(対前年同月差+27.3万玄米トン)、契約数量は179.9万玄米トン(同+2.2万玄米トン)、販売数量は37.5万玄米トン(同▲7.5万玄米トン)です。
(2)米穀販売事業者における販売数量(令和7年11月)の対前年同月比は91%、うち小売事業者向けが92%、中食・外食事業者等向けが90%です。販売価格の対前年同月比は小売事業者向けが135.0%、中食・外食事業者等向けが156.3%です。
民間在庫
令和7年11月末の民間在庫は出荷及び販売段階の計で、対前年同月差+70万玄米トンの329万玄米トンとなっています。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差+47万玄米トンの247万玄米トン、販売段階で+22万玄米トンの82万玄米トンとなっています。
詳細については、米に関するマンスリーレポート令和8年1月号から御確認ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/mr.html
米の流通状況等について
農林水産省では、昨今の米の需給状況について広くお知らせするため、生産・販売・価格等のデータを集めたページを作成・公開しています。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/r6_kome_ryutu.html
上記ページには以下のようなデータを掲載しています。
米の需給状況の現状について
スーパーでの販売数量・価格の推移(POSデータ(週次))
世帯当たりの購入数量(家計調査)、消費者物価指数の推移
政府備蓄米の在庫状況
等
(2) 米政策等に関する情報
担い手向けに機械導入等を支援!!地域農業構造転換支援事業の要望調査を実施!!
本事業では、地域の中核となって農地を引受ける担い手の経営改善に必要な農業用機械・施設の導入を支援します。米生産に必要なトラクターやコンバインなども幅広く対象となりますので、ぜひご活用ください。
主な事業要件
補助率:03月10日以内・補助上限額:個人1,500万円以内、法人3,000万円以内
対象者:地域計画に位置付けられた担い手
成果目標(以下のいずれか1つを設定)
1. 経営面積の3割又は4ha以上の拡大
2. 付加価値額1割以上の拡大
3. 労働生産性3%以上の向上
なお、認定新規就農者については、別途「新規就農者チャレンジ事業」がありますので、そちらの事業をぜひご活用ください。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/keiei/sien/R7_chiiki_nougyou/251223.html
酒造好適米や米粉用米の生産性向上等の取組を支援!!コメ新市場開拓等促進事業の要望調査を実施!!
実需者のニーズに応じて、米粉用米や酒造好適米等の生産性向上等に取り組む農業者を支援する「コメ新市場開拓等促進事業」について、令和8年産の要望調査を実施しています。
本年度は、(ア)酒造好適米を対象に追加、(イ)多収品種加算の新設、(ウ)米粉用米の対象品種の拡大、(エ)取組メニューに高温耐性品種の作付けの追加について拡充します。
要望調査は、各地域農業再生協議会で期限を設定していますので(概ね3月頃)、事業を活用される方は、お住まいの市町村の農政部局等にご相談ください。
【コメ新市場開拓等促進事業の支援内容】
対象作物・単価
新市場開拓用米:4万円/10a
加工用米:3万円/10a
米粉用米:9万円/10a
酒造好適米:取組年数に応じて最大3万円/10a(「1年あたり1万円/10a×最大3年間」を令和8年度に一括で支援)
加算措置
新市場開拓用米、加工用米、米粉用米については、都道府県が多収品種と判断する品種等を作付けする場合、0.5万円/10aを加算(多収品種加算)
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/r8_hata_kome.html
(農業者向けパンフレット)(PDF:466KB)
令和8年度農林水産予算概算決定の概要
令和7年12月26日(金曜日)に、令和8年度予算の政府案が閣議決定されました。農林水産関連のうち水田農業の主な事業については、以下のとおりです。
1 農業構造転換集中対策494億円
新たな基本法に基づく初動5年間(令和7~11年度)の農業構造転換集中対策期間において、食料安全保障の確保や農業・畜産業の生産基盤の強化等を推進するため、新たな基本計画に基づき、コストの徹底的な低減に向けた農地の大区画化等や共同利用施設の再編集約・合理化、スマート技術の開発と生産方式の転換・実装、輸出産地の育成を集中的・計画的に推進します。
2 米穀等安定生産・需要開拓総合対策事業15億円
新たな食料・農業・農村基本計画においては、農業者の急速な減少や高齢化が見込まれる中、人・農地等の資源をフル活用した食料自給力の確保を位置付けたところであり、米の需給及び価格の安定に向けて、種子の安定供給、生産コストの低減等による生産性の向上、輸出や米粉等の需要拡大、流通円滑化等を進める必要があります。このため、用途ごとの米に関する生産から消費までのそれぞれの取組を総合的に支援します。
2のうち米穀等生産力強化促進事業7億円
(ア) 持続的種子生産総合対策事業
高温耐性や多収性などの多様なニーズにも対応した安定的な種子の生産・供給体制の構築に向けた取組や新規採種農家の参入促進等を支援します。
(イ) 生産力強化に向けた稲作経営モデル確立支援事業
稲作の大幅なコスト削減に向けた地域全体で取り組む経営分析や革新的な技術の実証等や、労働力不足への対応策となる直播の導入等を支援します。
3米穀周年供給・需要拡大支援事業50億円
生産者、集荷業者・団体の自主的な取組により需要に応じた生産・販売が行われる環境を整備し、産地の判断により、主食用米を長期計画的に販売する 取組や海外用など他用途への販売を行う取組等を実施する体制を構築するため、民間主導のコメの周年供給・需要拡大等に対する取組を支援します。
4 水田活用の直接支払交付金等2,752億円
食料自給率・自給力の向上に資する麦、大豆、米粉用米等の戦略作物の本作化とともに、地域の特色をいかした魅力的な産地づくり、産地と実需者との連携に基づいた生産性向上等の取組、畑地化による高収益作物等の定着等を支援します。
5コメ新市場開拓等促進事業140億円
需要拡大が期待される作物を生産する農業へと転換するため、実需者との結び付きの下で、新市場開拓用米、加工用米、米粉用米、酒造好適米の生産性向上等に取り組む農業者を支援します。
6共同利用施設の整備支援337億円
食料システムを構築するため、生産から流通に至るまでの課題解決に向けた取組、産地の収益力強化及び食品流通の合理化に必要な産地基幹施設や卸売市場施設の整備等を支援します。また、地域農業を支える老朽化した共同利用施設の再編集約・合理化に取り組む産地を支援します。
7担い手への農業用機械・施設の導入40億円
地域の中核となって農地を引き受ける担い手が経営改善に取り組む場合に必要な農業用機械・施設の導入を支援します。
8スマート農業技術活用促進集中支援プログラム185億円
スマート農業技術活用促進法に係る生産方式革新事業活動を行う農業者等や開発供給事業を行う者に対して、スマート農業技術を活用するための環境整備や各種支援事業の優遇措置等により集中的かつ効果的に支援を行い、栽培方式の転換やスマート農業技術等の開発を促進し、農業の生産性の向上を図ります。
9大区画化等加速化支援事業5億円
食料・農業・農村基本計画に基づき、初動5年間で農業構造転換を推進し、生産性の向上を図るため、法人等の農業者が自ら行う畦畔除去等の簡易整備による農地の大区画化等の取組を支援します。
10経営所得安定対策2,462億円
諸外国との生産条件の格差から生ずる不利を補正する畑作物の直接支払交付金及び農業収入の減少が農業経営に及ぼす影響を緩和する米・畑作物の収入減少影響緩和交付金を担い手(認定農業者、集落営農、認定新規就農者)に対して直接交付します(いずれも規模要件はありません。)
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r8kettei.html
スクミリンゴガイの冬期の対策
水稲を加害するスクミリンゴガイは、寒さに弱く、冬は土中に潜って越冬します。このため、冬期の耕うんにより、土中にいるスクミリンゴガイを掘り起こし、寒風にさらすことで水田内の発生密度を減らすことができます。効果的に発生密度を減らすためには、(1)厳寒期(1~2月)に実施する、(2)トラクターの走行速度を遅く、PTO回転を早く(ロータリーの回転を速く)し、土壌を細かく砕くように耕うんすることがポイントです。
来年度に向け、発生水田では冬期の耕うんを実施し、スクミリンゴガイの発生密度を減らしましょう。
(詳しくはこちら)
スクミリンゴガイ防除対策マニュアル(移植水稲)(PDF:1,695KB)
令和7年産米の農産物検査結果(速報値)
令和7年産米の農産物検査結果(令和7年11月30日現在、速報値)を公表しました。
11月30日現在の検査数量は、対前年同月比7.4%増の3,875.7千トン、水稲うるち玄米の1等比率は75.7%となっています。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/kensa/kome/index.html
(3) 米の消費に関する情報
膨らむ米粉の世界(おうちでご当地米粉レシピ)
最近は、スーパーやコンビニでも米粉を使ったパンやスイーツを見かけるようになってきましたね。某コンビニチェーンでは今月、米粉を使用した蒸しケーキが登場しました!わたしたちの生活にもぐっと身近になってきています。
さらに、米コ塾では富山県調理製菓専門学校の学生さんが「おうちでつくるご当地米粉レシピ」をテーマに、レシピ考案した取組についてのコラムが掲載されました。筆者もレシピ審査会に参加させていただきましたが、学生の柔軟な視点でご当地レシピを開発していただいておりました。印象的だったのは富山県のご当地グルメの「ますずし」をイメージしたお菓子。ますずしが苦手な人でも楽しめるようにというやさしい思いが込められていました!国産米粉を使ったご当地商品やグルメが広がっていくと楽しいですね!皆さんも地域の魅力が詰まった米粉レシピに挑戦してみてはいかがでしょうか?
コラムは以下のリンクからご覧ください。
米コ塾コラム: https://jyuku.komeko-times.jp/news/2025121802 (外部リンク)
お問合せ先
農産局企画課
担当者:企画班
代表:03-3502-8111(内線4972)
ダイヤルイン:03-6738-8961




