指定前の公示(第197号)
更新日:令和7年8月1日
担当:輸出・国際局 知的財産課
担当:輸出・国際局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。 |
Štajersko prekmursko bučno olje(シュタイェルスコ・プレクムルスコ・ブーチノ・オリエ)
1 | 指定前の公示の番号 | 第197号 |
2 | 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称 | 欧州連合 |
3 | 農林水産物等の区分 | 第9類 食用油脂類 食用植物油脂 (かぼちゃの種子油) |
4 | 農林水産物等の名称 | Štajersko prekmursko bučno olje(シュタイェルスコ・プレクムルスコ・ ブーチノ・オリエ) |
5 | 農林水産物等の生産地 | スロベニア ドラヴォグラード(Dravograd)からスロヴェニ・グラデツ(Slovenj Gradec)、ミスリニャ(Mislinja)、ヴェレニエ(Velenje)(幹線道路が境界を形成している)、ショースタニ(Šoštanj)、モジリェ(Mozirje)、ナザリェ(Nazarje)、ヴランスコ(Vransko)、プレボルド(Prebold)、ザブコヴィツァ(Zabukovica)、ラシュコ(Laško)に至る線で区切られている。そこから境界線はサヴィニャ(Savinja)川とサヴァ(Sava)川に沿ってラデチェ(Radeče)、セヴニツァ(Sevnica)、クルシュコ(Krško)、ブレージツェ(Brežice)を通りオブレジェ(Obrežje)に至り、クロアチアとの国境に沿ってハンガリーとの国境に至り、ハンガリーとの国境に沿ってオーストリアとの国境に至り、オーストリアとの国境(カラヴァンケ山脈(Karavanke range)に沿ってドラヴォグラードに戻る。 |
6 | 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 | (1)特性 シュタイェルスコ・プレクムルスコ・ ブーチノ・オリエは、オイルカボチャから得られた最高品質のカボチャの種子をローストして圧搾した未精製の食用植物油である。 本産品の色は暗緑色から赤色で、独特の芳香と味がある。脂肪酸組成は良好で、飽和脂肪酸が約20%、一価不飽和脂肪酸が約35%、多価不飽和脂肪酸が約45%含まれている。 本産品には油100gあたり約50mgのビタミンEが含まれているため、トコフェロールも豊富に含まれている。この油には他のビタミン、微量元素、カロテノイド、希少アミノ酸、天然色素 (クロロフィル) も含まれている。 (2)生産方法 本産品の生産にはさまざまな種類のカボチャの種子を使用できるが、定められた品質要件を満たしている必要がある。 これらのカボチャの種子は、規定の地域外で生産されうるが、規定の地理的地域内で本産品に加工する必要がある。 1. カボチャの種子の採取(物理化学的パラメータ(不純物、水分、油分、損傷種子の割合)と外観のチェック) 2. 種子の保管 3. 種子の洗浄 (不純物の除去) 4. 種子の水分が6~7%になるように乾燥する 5. 種子の粉砕 6. 混練 7. 種子の焙焼(最高焙煎温度120°C、30~60分) 8. 焙焼された塊の圧搾 9. カボチャの種子油の沈降 10. 品質管理 (物理化学分析、有機レプティック分析) 11. ボトリングとラベル添付 〇原産地証明 本産品の生産者は全て、規定の地域内で登録されていなければならず、仕様に従ってカボチャの種子をオイルに加工しなければならない。生産者は、カボチャの種子の販売者ごとに販売者とカボチャの種子の数量、分析日、化学分析の結果、物理的及び化学的パラメータを記録しなければならない。生産者はまた、原材料(raw material)の消費量、材料(materials)の消費量、生産されたオイルの量を記載した生産プロセスに関する報告書を保持しなければならない。 〇ラベル表示 本産品が規定の地域内で包装される場合、各生産者は独自の包装とラベルを使用することができるが、保護された名称である「シュタイェルスコ・プレクムルスコ・ ブーチノ・オリエ」、本産品のカラーロゴ、及び対応する共同体のシンボル又は品質についての国のシンボルをラベルあるいはその他の場所に表示しなければならない。 製品が規定の地域外で包装される場合、本産品の製造者へのトレーサビリティが保証されなければならない。この場合も、包装された本産品には保護された名称、ロゴ、及び対応する共同体のシンボルを表示しなければならない。 ラベルには、名称と同じ大きさの文字で、同じ視界内に原産国を表示するものとする。 (3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由 本産品は、項目5に記載されている地理的地域の特産品である。シュタイエルスカ地方(Štajerska)及びプレクムリェ地方(Prekmurje)でのパンプキンシードオイルの生産は伝統的なものであり、早くも1750年にフラム(Fram)で最初のパンプキンシードオイルが圧搾されたことが記録されている。この地域でのカボチャの種子の大規模な生産は、職人的方法でカボチャの種子を油に加工するいくつかの工場の設立につながった(Slovenska Bistrica, Sredisce ob Dravi, Selo pri Pragerskemなど)。1904年にアルバート・スタイガー(Albert Stigar)は、職人的方法でカボチャの種子を油に加工するための工場をスロヴェンスカ・ビストリツァ(Slovenska Bistrica)に設立した。プレクムリェ地方(Prekmurje)には大きな加工工場はなく、農家が所有する小さな工場しかない。そのような工場の一つが、ゴリッコ(Goričko)のヴァダルチ(Vadarci)にあるフェリ・ヴカク(Feri Vučak)である。彼の工場/加工工場は130年経った今も残っており、現在は彼の家族の4代目が経営している。 本産品の評判は、スロベニアだけでなく、他のヨーロッパ諸国、米国、オーストラリア、ロシアなどにも広がっている。とりわけ、2007年にロンドンで開催されたIFE07コンペティション (国際食品・飲料イベント) で最も革新的な製品に与えられる賞を受賞したことがそれを示している。 |
7 | 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 | |
(1)商標権者の氏名又は名称 | - | |
(2)登録商標 | - | |
(3)指定商品又は指定役務 | - | |
(4)商標登録の登録番号 | - | |
(5)商標権の設定の登録の年月日 | - | |
(6)専用使用権者の氏名又は名称 | - | |
(7)商標権者等の承諾の年月日 | - | |
8 | 公示の年月日 | 令和7年8月1日 |
9※ | 意見書提出期間 (公示開始日から3か月間) |
令和7年11月4日 |
お問合せ先
輸出・国際局知的財産課
担当者:地理的表示保護担当
代表:03-3502-8111(内線4285)
ダイヤルイン:03-6744-0234