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始まった食品事業者の取組:ハウス食品グループ本社株式会社

sdgのロゴ 始まった食品事業者の取組

ハウス食品グループ本社株式会社
記念写真
インタビューで取り上げたSDGs
目標2のロゴ目標3のロゴ目標5のロゴ目標8のロゴ目標12のロゴ 目標13のロゴ

   ハウス食品グループは、カレーなどの家庭用食品や健康食品の製造販売を中核として、外食事業や海外食品事業など、幅広い事業を展開しています。
   この度、企業のCSR活動とSDGsの取組について、ハウス食品グループ本社株式会社 コーポレートコミュニケーション本部 CSR部長 大塚 邦生さんと広報・IR部長 仲川 宜秀さんにお話を伺いましたので、その内容を紹介いたします。

取材日:2019年5月8日
ハウス食品グループ本社にて(リンゴキッドと)
ハウス食品グループ本社株式会社 コーポレートコミュニケーション本部 CSR部長 大塚 邦生さん
ハウス食品グループ本社株式会社 コーポレートコミュニケーション本部 広報・IR部長 仲川 宜秀さん
<グループ理念>
食を通じて人とつながり、笑顔ある暮らしを共につくるグッドパートナーをめざします。

「3つの責任」とSDGs

   ハウス食品グループでは、グループ理念の実現に向けて、2015年にCSR方針を改定しました。これまでは家庭用食品メーカーとして、お客様起点の経営をベースに事業を行ってきましたが、業態の多様化や雇用環境の大きな変化などを踏まえ、今後は、様々なステークホルダーに関する目配りも大事であると考え、「お客様に対して」の他、「社員とその家族に対して」「社会に対して」を追加、「3つの責任」として定めました。
   その後、2018年4月から、第六次中期3カ年計画をスタートさせました。この中では、CSR方針である「3つの責任」を取り入れ、それぞれの取組テーマと数値目標を設定しています。

ハウス食品グループ  中期計画について
https://housefoods-group.com/ir/policy/mediumtermbusinessplan.html[外部リンク]

第六次中期計画   CSR方針の柱として掲げた「3つの責任」を果たしていくことは、結果としてSDGsの17の目標に貢献していくものと考えています。具体的な取組とSDGsのつながりを意識した結果、社会が求める目標と事業との関連が、より明確になりました。
   また、海外事業の発展とともに、海外からハウス食品グループに目を向けていただく機会も増えましたが、SDGsはどの国にとっても共通の目的であることから、グローバルの視点を意識する上でプラスになっています。
   SDGsが様々な社会課題を網羅しているところも魅力のひとつです。例えば、お客様への責任を追求するあまり、品質面や安全への配慮が過剰になると、食品ロスなどの環境負荷につながることがありますが、SDGsによって、そのバランスを考えることができます。

3つの責任
具体的な
取組例
貢献を
目指す
SDGs
お客様への責任
お客様の声を活かす活動
おいしさへのこだわり
☆オープンイノベーションを加速
SDGsゴール3のロゴ目標3
すべての人に健康と福祉を
SDGsゴール12のロゴ目標12
つくる責任、つかう責任
3つの責任
具体的な
取組例
貢献を
目指す
SDGs
社員とその家族への責任
やりがいを感じられるしくみ
家族とのつながり
☆働き方変革の実行
☆多彩な人材の獲得と活躍の場づくり
ゴール5のロゴ目標5
ジェンダー平等を実現しよう
ゴール8のロゴ目標8
働きがいも経済成長も
3つの責任
具体的な
取組例
貢献を
目指す
SDGs
社会への責任
環境負荷低減の取組
食育活動
地域との共生
☆限りある資源の有効活用に向けた取組
☆持続可能な調達の推進
ゴール2のロゴ目標2
飢餓をゼロに

ゴール13のロゴ目標13
気候変動に具体的な対策を

「ハウスの意(こころ)」を
ダイバーシティ経営に

   ハウス食品グループは、近年、壱番屋、ギャバン、マロニーを子会社として迎え、事業が多様化しています。そうした中で、働く社員一人ひとりが、これからのハウス食品グループの歴史を創っていくといった意識のもと、「グループ理念の実現」と「一人一人の成長」を目指して、ハウスウェイと自分たちの行動について考える「ハウスウェイ活動」を展開しています。
   また、「ダイバーシティの実現」も大きなテーマです。雇用環境が大きく変化する中で、ジェンダーや年齢、国籍、障がいの有無を問わずに活躍してもらえるよう、2016年から女性活躍、2018年から「働き方変革」に取り組んでいます。この「働き方変革」では、コアタイムのないフレックス制度や、出勤日を限定しないテレワーク制度という、思い切った仕組みを導入しました。予想以上のスピードで変革が進み、社員の働き方が大きく変わったと感じています。

取組の紹介
ハウスウェイ活動の展開
   ハウス食品グループでは、「変えてはならないもの」と「変えなくてはならないもの」を見極め、百年後も二百年後もハウス食品グループらしくあり続けるため「ハウスウェイ活動」を行っています。この活動のツールとして、2016年11月11日に「The HOUSU WAY BOOK」と「The HOUSU WAY NOTEBOOK」を作成しました(11月11日は会社の創業記念日)。
   「The HOUSU WAY BOOK」は原点となる普遍的な理念、創業者の想いなどをまとめたもので、日本語版・英語版・中国語版があり、世界中の社員と内容を共有できるようにしています。ここには、50年以上前から掲げられているハウスの意(こころ)である「ハウス十論」を掲載するとともに、CSR方針の「3つの責任」も盛り込みました。また、ハウス食品グループである会社それぞれの企業理念も掲載しています。
   「The HOUSU WAY NOTEBOOK」は日本を中心とした先人たちのエピソードをまとめており、自身が思ったことや感じたことを書き込めるツールとして利用しています。2018年3月には、中国からの要望で、中国における事例も追加した中国語版を作成しました。
ハウスウェイ活動の挿絵ハウスウェイ活動の挿絵
   ハウスウェイ活動をより組織的な活動にしてくため、管理職向けにワークショップを開催しています。また、毎年創業記念月の11月をハウスウェイ推進月間と定め、各部署において部署長が中心となってワークショップなどを実施しています。取り組み方は自由であり、それぞれの部署ごとに色々な方法で取り組んでいます。ここ数年でハウス食品グループに迎えいれた会社の社員からは、このワークショップでハウス食品の理念などを知ることができて良かったとの声もあげられています。ハウス食品グループは、それぞれの会社の特徴を活かしながら(遠心力)、社員一丸となってグループの理念の実現を目指していくこと(求心力)を大切にしていきたいと考えています。
ハウスウェイワークショップハウスウェイワークショップの様子
取組の紹介
「社員とその家族への責任」
多彩な人材が活躍できる働きがいのある企業を目指して
   ハウス食品グループでは、ダイバーシティ実現に向け、「働き方変革の実行」と「多彩な人材の獲得と活躍の場づくり」の二本柱の取り組みを進めています。
   具体的には、2018年4月より、フレックスタイムの拡大、テレワークの導入、10月より勤務時間を7時間45分にする等、「働き方変革」に取り組んでいます。最近ではサテライトオフィスも利用できるようになりました。これにより、多くの社員が自身の状況に合わせた働き方を実践しています。また、天気予報で悪天候が予測され、出社に影響がある可能性が高い場合は、事前にテレワークを申請する等、臨機応変に対応することができるようになりました。さらに、育児短時間勤務を行っていた社員からは、これまでは自分だけが早く帰宅していたため帰りにくかったが、働き方変革により、多くの社員がフレックスやテレワークを実践しているため、帰りやすくなったとの声もあげられています。
   今後も、障害者や外国籍の方を採用する等、多様性を受け入れ、ダイバーシティの実現に向けて取り組んでいます。

第六次中期計画のフレーム働き方改革の具体施策

「クオリティ企業」への変革と
パートナーとの協働

   第六次中期計画では、第五次から引き続き、“「食で健康」クオリティ企業への変革”をテーマに掲げています。クオリティ企業とは、自ら新たな価値を創出し、提供し続けることができる企業のことです。それには、グループのリソースだけでは不十分で、「ハウス食品グループ・イノベーションファンド」を設立し、ベンチャー企業への出資や人事交流を行っています。社員にとっては、新しい事業を起こす経験の場になり、モチベーションの向上にもつながります。
   また、より大きな社会的価値を生み出すことを目指して、物流に関する合弁会社の設立や、食物アレルギー対応レシピの共同開発など、国内食品メーカーとの協働を進めています。

取組の紹介
「社会への責任」
持続可能な物流体制の実現~国内食品メーカーによる協働~
   食品業界の物流環境は、トラックドライバー不足に代表される慢性的な人手不足、燃料価格の上昇、CO2削減をはじめとする環境保全への対応など、多くの課題を抱えています。    2019年4月、ハウス食品グループ本社株式会社は、味の素株式会社、カゴメ株式会社、日清フーズ株式会社、日清オイリオグループ株式会社との共同出資で、物流事業を統合し、全国規模の物流会社であるF-LINE株式会社を発足させました。持続可能な物流体制の実現を目指し、今後も各社協力して取り組んでいきます。
F-lineの図
取組の紹介
「お客様への責任」
みんなで一緒に食べよう
   ハウス食品グループでは、食物アレルギーのある方もそのご家族もみんなで一緒に食べる喜びを味わっていただくため、「特定原材料7品目不使用シリーズ」を販売するなど、食物アレルギーに関するさまざまな取り組みを展開しています。
   食物アレルギーという社会課題へは、多種多様な食物アレルギー配慮商品を持っている企業同士で協力した方がより広がりのある活動ができるのではないかと企業を超えた協同取り組みを2018年からオタフクソース(株)、(株)永谷園、日本ハム(株)、ハウス食品(株)の4社で始めました。各社のもつ多種多様な商品を活かせば、より多彩なメニューを実現してお客様の生活に役だてられると考え、「4社商品を使用したレシピ」を協同で開発して各社HP上などで公開しています。
   2019年には、アスクル株式会社が運営する日用品ショッピングサイト「LOHACO」の「食物アレルギー対応食品特集」に4社で参加しました。「LOHACO」サイト上にて、商品をご購入いただけるほか、レシピもご覧いただけます。
   商品開発、ブランド推進、営業、広報など参加メンバーの立場は異なりますが、みな「食物アレルギーに対する正しい理解・共感へ貢献したい」という共通の想いを胸に、レシピ開発などの情報発信、啓発活動、商品や売場の普及活動を軸に活動しています。
   我々の情報発信がアレルギーをお持ちの方だけでなく、その方の周囲の学校や職場といったコミュニティにまで届いて、食物アレルギーを身近なこととして誰もが考えるようになればと願っています。
アレルギーの解説
LOHACO「食物アレルギー配慮食品特集」
https://lohaco.jp/event/food_allergy/[外部リンク]

これから取り組みたいこと
~ビジネスで社会課題解決を

   ハウス食品グループは、食品を扱う企業であることから、目標1「貧困をなくそう」、目標2「飢餓をゼロに」について貢献していきたいと考えています。現在、日本の社会課題として重大な「子供の貧困」について、様々なかたちで増えてきている子供食堂を支援することを検討しています。
   また、今はまだ「社会課題への対応」と「事業」との間に乖離があると感じており、CSR活動をボランティアと考えている人もいます。しかし、色々な取組を行う中で、社員の理解も深まりつつあることから、今後も本業の中に地域貢献等の視点を入れて活動していけるように取り組んでいきたいと思います。

ハウス食品グループ本社株式会社の皆様、
インタビューのご協⼒
ありがとうございました。
※インタビューで扱った内容は
企業が取り組むSDGsの一部です。

お問合せ先

食料産業局企画課

代表:03-3502-8111(内線4135)
ダイヤルイン:03-6744-2064
FAX番号:03-3508-2417