このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

第2節 専門調理師等の活用における取組


内閣府認定公益社団法人全日本司厨士協会は、各地の保育所・幼稚園・小学校での親子料理教室などのイベント開催や福祉施設での継続的な慰問活動など、総合的な食育の推進・普及を実施しています。また、世界のシェフ団体と連携し、毎年10月20日をシェフズデイとし、総本部では平成28(2016)年の世界共通テーマ「ART ON A PLATE」に沿った活動として、一般社団法人ニュートリション運動推進会議子どもの健康づくり委員会との共催により、東京都目黒区の小学校4年生2クラスを対象に野菜のテリーヌを使った体験型の食育授業を行いました(事例:シェフが小学校で体験型・参加型の食育授業を実施 参照)。

10月には世界59カ国のシェフ2,000名以上が参加する世界最大規模の料理コンクールであるCulinary Olympics(世界料理オリンピック)がドイツ・エアフルトにて開催され、東海地方本部の協会会員を中心にナショナルチームを編成し出場しました。その報告はタイムリーにホームページで公開し、高い調理技術の在り方について調理師及び専門調理師だけでなく、広く一般の国民にも周知を進めています。

さらに、世界各地に配属される公邸料理人の育成に当たって、食育に関連する情報を提供するとともに、和食団体との共催で講習会を開催し、伝統的な日本料理やその文化の普及に努めています。

公益社団法人日本調理師会では、食を通じて親子の心の触れ合いを図り愛情を深めるとともに、地産品を主な食材とした手作り弁当により子供の味覚を育み、以て食育の推進に寄与することを目的に、平成28(2016)年度に「第7回全国こどものための愛情弁当コンテスト」を開催しました。本コンテストには、全国から、育ち盛りの子供たちに対して、応募者が食べさせてあげたい地域の特産品を用いたお弁当レシピが多数寄せられました。

また、いわゆる東海三県(愛知県、岐阜県、三重県)の各調理師会による合同展のほか、千葉県、長野県の調理師会において、地産の食材を使った伝統的な日本料理や郷土料理を主とし、その他西洋料理・中国料理などの部門を含めた料理コンクールを開催し、日本古来の伝統料理の伝承や地産地消の推進について広く普及啓発しています。

「全国こどものための愛情弁当コンテスト」最優秀作品

「全国こどものための愛情弁当コンテスト」最優秀作品

千葉県調理師会料理コンクール 郷土・ヘルシー・創作部門(自由食材の部)日本調理師会会長賞

千葉県調理師会料理コンクール 郷土・ヘルシー・
創作部門(自由食材の部)日本調理師会会長賞

事例:シェフが小学校で体験型・参加型の食育授業を実施

内閣府認定公益社団法人 全日本司厨士協会

東京都目黒区の小学校での食育授業

東京都目黒区の小学校での食育授業

全日本司厨士協会総本部では、一般社団法人ニュートリション運動推進会議子どもの健康づくり委員会との共催により、平成28(2016)年10月18日に、東京都目黒区の小学校4年生2クラスの合計43名に対して、体験型の食育授業を行いました。

毎年10月20日のシェフズデイの平成28(2016)年の世界共通テーマが「ART ON A PLATE」であり、その副題を「彩り豊かに飾り付けよう」として、授業の題材に野菜のテリーヌを取り上げました。

 
食育授業で取り上げたテリーヌに使う野菜の説明に興味津々の児童

食育授業で取り上げたテリーヌに
使う野菜の説明に興味津々の児童

授業では、協会会員の都内大型ホテルのシェフとともに児童が自ら特製ソースで野菜のテリーヌに彩りを付け、一方向ではなく参加型の授業として楽しみながら食育を実践しました。テリーヌに使った沢山の野菜の中には、あまり児童にとって身近な食材ではないものも入っていました。根セロリやポロネギ等は、食材を身近なものに感じてもらうため、児童に見てもらうだけでなく、実際に触ってもらいました。テリーヌとは何か、どのようなものか、といったことの説明から始まり、調理手順の説明や調理をする際にするゴム手袋の理由やしっかりとした手洗いのこつなどの話をシェフがすると、児童はどんどんシェフに近づき、話を聞いていました。

 
子どもたちが自らソースで飾り付けをする体験授業

子どもたちが自らソースで
飾り付けをする体験授業

切り分けたテリーヌが配られると、児童たちはあらかじめ用意した3種類のソースとミニトマトやグリーンアスパラガスなどの付け合わせで自由に飾り付けを行い、完成後はみんなでいただきました。野菜が苦手な児童もいましたが、「苦手だったアスパラガスを食べたよ」と元気に話す姿がみられました。イベントの最後に総本部会長から「今日のことを忘れずに、そして、みんなのお母さんが美味しい食事を作っていることに感謝しましょう」と毎日の食の大切さについて話しました。



ご意見・ご感想について

農林水産省では、皆さまにとってより一層わかりやすい白書の作成を目指しています。

白書をお読みいただいた皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。

送信フォームはこちら

お問合せ先

消費・安全局
消費者行政・食育課

担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)
ダイヤルイン:03-6744-1971
FAX番号:03-6744-1974