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農林水産省

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3 都道府県及び市町村における食育に関する取組


食育推進運動を重点的かつ効果的に実施し、食育の国民への浸透を図るため、「食育月間」には、都道府県及び市町村を始め保育園、学校、飲食店、企業と連携し、各地で各種広報媒体や行事等を活用した取組が展開されました。

具体的には、飲食店において食育月間限定で野菜をふんだんに使った特別メニューを提供したり、学童保育室において児童や高校生を対象にした料理教室を実施したり、図書館において食育関係図書展を開催しリーフレットを配布したりと、様々な場面で多様な活動が展開されました。なお、農林水産省では、ホームページにおいて各都道府県等における「食育月間」の取組事例についての情報提供を行っています。
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/gekkan/torikumi.html

コラム:「第12回食育推進全国大会inおかやま」を通じた食育の普及啓発

高校生シンポジウム

高校生シンポジウム

四季折々の行事食のすごろくを楽しむ親子連れ

四季折々の行事食のすごろくを
楽しむ親子連れ

「第12回食育推進全国大会inおかやま」では、未来を担う子供たちへの食育推進、持続可能な開発のための教育(ESD(*1))の考え方を取り入れた食育推進を全国に発信しました。具体的には、18の講演会・シンポジウム、映画上映のほか、10のキッチンステージ、小学校での食育公開授業、屋外飲食コーナーを含む166団体149ブースの出展がありました。

農林水産省ブースにおいては、紙芝居「いのちをいただく」や、ミニ講座「動物のうんちから好き嫌いを考える」、すごろく「四季を楽しむ和食すごろく」など、体験や遊びを通して、子ども達や親子連れの参加者の記憶に残る食育の取組を行いました。

また、今大会では、多くの意見交換型のプログラムが実施されました。これからの食の未来を担う岡山市の高校の学生たちによるシンポジウムでは、未来の食を守り伝えるために必要なものは何かをテーマとした各校の取組の発表と、それを踏まえた意見交換が行われ、アドバイスを出し合いました。食生活改善に向けて、自ら実施すると好きになった経験から「調理を好きになることから始めては」、「野菜を好きになるために栽培に挑戦してみては」といったアドバイスや、包丁使いについて「食べたい献立を考えて包丁の練習を積み重ねてみては」といったアドバイスが出されました。

加えて、第1回食育活動表彰受賞者の事例報告と課題解決のための意見交換をブースセッション「食育実践者による車座トーク」により行いました。テーマ「地域を元気にする食育」では、食生活改善推進員の横川照子氏や農林漁業体験を通じた食育を行う西三河農業協同組合、テーマ「若い世代からの発信」では、大学生の食育活動として、山口県立大学による子供向け食育プログラムの開発、美作大学による食品ロス削減活動と子供食堂の運営等についての発表がありました。山口県立大学の発表では、三色食品群をイメージした自作キャラクター「食育戦隊ゴハンジャー」が登場し、子供たちの興味を引く事例として、注目を集めました。

ブースセッション「食育実践者による車座トーク」

ブースセッション
「食育実践者による車座トーク」

質疑応答では、地域の関係づくりの苦労や失敗から学んだ点や、対象ごとに工夫した食育教材の作成などの実践的な内容に、参加者から多くの質問が寄せられました。ファシリテーターからは、食を通じて「実現したい姿」を明確に持ち、多様な主体が協働で取り組むこと、継続的な活動のために目標を数値化し、その達成度の確認により効果を実感することの重要性が説明されました。参加者からは、「受賞者の事例から多くの気づきがあった」、「食育に前向きに取り組む気持ちと元気をもらった」等の感想を得ました。

農林水産省 第12回食育推進全国大会
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/taikai/12th.html

*1 Education for Sustainable Development の略

コラム:食育月間の取組「消費者の部屋」特別展示
~食と農林水産業について知ろう、考えよう~

「消費者の部屋」特別展示~食と農林水産業について知ろう、考えよう~ ポスター

「消費者の部屋」特別展示
~食と農林水産業について知ろう、
考えよう~ ポスター

食育月間の取組の一環として、農林水産省の「消費者の部屋」において、「食と農林水産業について知ろう、考えよう」をテーマに、平成29(2017)年5月29日から6月2日までに特別展示を行いました。

展示期間中は、米、野菜・果物、きのこ、水産物(かつおぶし)、茶、畜産物(牛乳)、茶などについて、日替わりで展示や試食を行いました。また食生活指針や農林漁業体験事例等を紹介するパネル展示等も行いました。

また、関係団体の協力を得ながら、それぞれの食材の魅力やおいしい食べ方・選び方を知ってもらうための実演も行いました。品種や育て方の異なるお米の味の違いを見極める「ごはんの食べ比べ」、削りたての味と香りを体感する「かつおぶし削り体験」、牛乳の「旨味」と「コク」で減塩する「乳和食のデモンストレーション」、果物をおいしく食べる「果物のカッティング教室」、暑い夏でもおいしく飲める「冷茶の淹れ方」など、国産食材に触れたり味わったりすることで、その良さを理解するきっかけづくりになるような内容としました。

さらに、「農業女子プロジェクト(*1)」のメンバーによる近隣の保育園の園児を招いての食育セミナーも開催しました。実物の稲穂を触るなど、興味津々の子供達の顔が見られました。

期間中の5日間で延べ1,072人が来場し、来場者アンケートでは、「来場をきっかけに国産食材に対する意識が変わった」、「食育に関する催しに参加してみたい」などの意見が聞かれ、多くの方に国産食材の魅力を感じていただけました。

「冷茶の美味しい淹れ方セミナー」

「冷茶の美味しい淹れ方セミナー」

「乳和食のデモンストレーション」

「乳和食のデモンストレーション」

*1 女性農業者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った知恵を様々な企業のノウハウ等と結び付け、新たな商品やサービス、情報を社会に広く発信することで、社会全体での女性農業者の存在感を高め、経営力の向上を図り、職業としての農業を選択する若手女性の増加を目指すことを目的に、農林水産省が、平成25(2013)年から進めているプロジェクト



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担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)
ダイヤルイン:03-6744-1971
FAX番号:03-6744-1974