第4章 食育推進運動の展開

食育推進基本計画において、毎年6月を「食育月間」と規定。全国規模の中核的行事として、平成29年6月30日・7月1日に岡山県岡山市において「第12回食育推進全国大会inおかやま」を開催。平成30年度の第13回大会は、6月23日・24日に大分県で開催予定。
農林水産省では、広く国民の理解を深めるため、食育基本法や第3次食育推進基本計画等の食育に関する基本情報を始め、都道府県・市町村の食育推進計画の作成状況など、食育推進の施策に関する総合的な情報を提供。
食育の取組が全国で展開していくことを目的として、「食育活動表彰」を新たに実施。その他にも各種の表彰を実施。
コラム:「第12回食育推進全国大会inおかやま」を通じた食育の普及啓発

第12回食育推進全国大会
inおかやまポスター
「第12回食育推進全国大会inおかやま」の大会テーマは、「食育は人づくり!みんなでええ『食』を次世代へ~桃太郎のまち岡山から 未来へつなげる食と健康~」。17の講演会・シンポジウム、映画上映のほか、10のキッチンステージ、小学校での食育公開授業、屋外飲食コーナーを含む166団体149ブースの出展。来場者が楽しみながら食育を理解し実践する契機となるよう、様々なイベントが開催されるとともに、講演会やワークショップ、ブースによる多彩な展示等が行われ、2日間で約2万1千人が来場。

都道府県の食育推進計画の作成は、すでに平成20年度に目標値である100%を達成。
市町村の食育推進計画の作成は、基本法において努力義務となっているが、普及啓発等により、着実に増加。基本計画の目標が100%であるのに対し、8割に近づいた。
未作成市町村に対する作成支援を、引き続き、都道府県にお願いしているところ。国からは、都道府県に対し、市町村の作成率向上に必要な情報提供や研修会等への講師派遣などの支援を実施。

コラム:車座ふるさとトークを通じた食育実践者との意見交換
~地域の連携を通じた食育の推進~
農林水産省は、平成29年12月に沖縄県糸満市において、「地域の連携を通じた食育の推進」をテーマとした「車座ふるさとトーク」を開催。政府から礒崎農林水産副大臣、宮腰内閣総理大臣補佐官が参加し、沖縄県内からは、大学や保育園等で食育に携わる教育関係者、大学で食生活や健康について学び地域で食育活動をする学生、農業体験等を提供する生産関係者、関係者の連携を推進し幅広い食育に取り組む報道機関や管理栄養士等の事業関係者が参加。
それぞれの参加者から、日頃行っている食育活動や課題等について、活発な発言があり、様々な意見交換。
参加者の発言(一部抜粋)
- 食への意識が低い家庭や働き世代への食育をどうするかが課題。
- 働き世代の食育をどうするかが課題。平日に企業で食育についての時間を取れるようにしたい。
- 大人の「食」への意識が低い。大人の意識を変えるのは困難なため、幼児のうちから意識付けすることが大切。
- 小さい頃からの食育が大事。家庭環境が食育に大きく影響すると感じている。
- 包丁を使い慣れていない親も多く、そうした家庭では、総菜や外食に頼ることが多くなり、食費の関係でジャンクフード等栄養が足りない食事が増える。親に対する調理教室の実施が必要。
- 沖縄県には栄養教諭を導入していない学校が多い。栄養教諭を増やして、学校での食育を進め、その子供たちが大人になったときに長寿県となるようにしたい。
- 方法は違っても、皆同じ課題のもと同じ目的を持って食育活動をしているので、これらの取組をつなぐことで大きな取組になる。
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