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農林水産省

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3 国際的な情報交換等


食品安全委員会では、定期的に海外から有識者を招いて意見交換会や勉強会を開催しており、国際的に活躍されている方々から食品の安全性に関する最新の知見を直接聞くことができる貴重な機会となっています。

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所では、「栄養と身体活動に関するWHO(*1)協力センター」として、アジア太平洋地域の研究機関等とのネットワークづくりを目指して研究交流を継続的に行っています。令和2(2020)年2月には、「国民健康・栄養調査を用いた健康格差の評価とモニタリング」をテーマに第9回アジア栄養ネットワークシンポジウムを開催しました。シンポジウムでは、WHO西太平洋地域事務局から招いたジュリアワティ・ウントロ博士に栄養不良の二重負荷縮小のための戦略について基調講演をいただき、国際的な肥満の地域格差についての研究レポート、そして4か国(中国、韓国、タイ、日本)からのカントリーレポートでそれぞれの健康格差に対する施策について報告し、意見交換を行いました。

*1 World Health Organizationの略

第9回アジア栄養ネットワークシンポジウム(令和2(2020)年2月18日)

第9回アジア栄養ネットワークシンポジウム(令和2(2020)年2月18日)

G20農業大臣会合は、G20メンバー国(日本、米国、カナダ、フランス、EU、中国、韓国、インド、ブラジルなどの20か国)の農業大臣等及び招待国・国際機関の代表者が一堂に会し、世界の農業・食料を巡る課題について意見交換を行う会合です。平成23(2011)年にフランスで最初の会合が開催され、平成27(2015)年以降は毎年開催されています。

令和元(2019)年は、日本が議長国となり、5月11日から12日にかけて、新潟県新潟市(にいがたし)において「G20新潟農業大臣会合」が開催されました。

会合においては、「農業・食品分野の持続可能性に向けて-新たな課題とグッドプラクティス」をテーマに、人づくりと新技術、フードバリューチェーン、SDGs等について閣僚間で率直な意見交換を行い、全参加国の合意の下で「2019年G20新潟農業大臣宣言」が採択されました。宣言の中では、消費者の健康を保護するため、世界的に食品安全及び栄養を改善し促進していくに当たってのG20メンバー国の役割及び責任等についても再確認されました。

コラム:G20新潟農業大臣会合の機会を利用した
日本食・食文化の魅力発信の取組等

歓迎レセプションにおける福島県産水産物等を使用した握り寿司の提供

歓迎レセプションにおける福島県産水産物等を
使用した握り寿司の提供

令和元(2019)年5月11日から12日にかけて開催された「G20新潟農業大臣会合」には、34の国・機関が参加しました。会合においては、日本食・食文化の魅力の発信や食文化の交流等、様々な取組を実施しました。

歓迎レセプションにおいては、新潟県産のコシヒカリや福島県産の水産物等、地元新潟県や東日本大震災から復興した被災地域で生産された食材を利用した料理を提供し参加者をもてなしました。

会場内での展示ブース視察においては、福島県産サクランボの試食や米粉で作ったパンやクッキー等を紹介しました。また、現地視察では、餅つき見学や呈茶(ていちゃ)体験、酒蔵の見学、日本酒の試飲等を実施しました。

全体会合の中では、新潟市立高志(にいがたしりつこうし)中等教育学校5年生(高校2年生)の代表から、「持続可能な農業・食料分野に向けての提案」の発表が英語で行われました。発表に当たっては事前に、農林水産省の職員が同校を訪問し、農業や食に関する特別授業や意見交換を実施しました。

また、会合前日の5月10日には、G20新潟農業大臣会合のプレイベントとして「食の異文化交流」セミナーを開催し、世界と日本の発酵食品の共通性や歴史等についての講演や日本の食材と海外の食材とを組み合わせた料理の実演及び試食・試飲を実施しました。

現地視察における餅つき見学の様子

現地視察における餅つき見学の様子

全体会合における学生提言の様子

全体会合における学生提言の様子



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消費・安全局
消費者行政・食育課

担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)
ダイヤルイン:03-6744-1971
FAX番号:03-6744-1974

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