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参考になる取り組み

社員食堂    社員食堂の取り組み

株式会社 タニタ

500kcal前後、塩分3g前後の
野菜たっぷりヘルシーメニューで
健康的に
株式会社 タニタ


減量食から生まれた社員食堂メニュー

タニタでは、1990年から1999年まで一般向け減量指導施設「ベストウェイトセンター」で食事指導・実習室、クリニック、運動指導を行っていました。施設がクローズした後は、その実習室が社員食堂として生まれ変わり、日替わりの定食スタイルで500kcal前後、塩分3g前後メニューを1日70食前後提供するようになりました。200種類以上のレシピがあり、ご飯、汁物、主菜、副菜2種類で構成され、野菜は200g前後含まれています。

現在約240名の社員のうち、1日70名前後が利用しています。

「鶏肉のなめこソース定食」

「鶏肉のなめこソース定食」

「根菜とひき肉のしぐれ煮定食」

「根菜とひき肉のしぐれ煮定食」

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味や量を改善して満足度をさらにアップ

塩分が少なくても美味しく感じられるように、だしや辛み、酸味をうまく利用して調理しています。社員食堂としてスタートした当初は味や量が物足りないという不満の声もありましたが、現在の管理栄養士が代々のレシピを受け継ぎ、残食率をチェックしたり、外食からヒントを得るなど改良を加え、満足度を高めてきました。食堂を利用しているうちに薄味にも慣れ、外食でのメニュー選びに役立ってきています。

炊飯器の横にはデジタルクッキングスケールを置き、セルフサービスでご飯の量をはかれるようになっています。(ご飯は100g-主食1つ(SV)分-で160kcal)。ご飯茶碗は大小2種類から選べます。

   
ご飯の量は食べる人が測るシステム

ご飯の量は食べる人がはかるシステム

デジタルクッキングスケール   

デジタルクッキングスケール

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食材選びや調理法で、咀嚼を増やす

カロリーや塩分を抑えつつも、満足感のある定食を作るには、
1.根菜など噛みごたえのある食材を使う、素材を大きめに切る、野菜は硬めにゆでるなどの方法で、噛む回数を増やす
2.昆布やかつお節でだしを取り、だし本来のうま味を生かして調味料を控える
3.食事をおいしく摂るためにはご飯が重要。米は良質なものを使う
その他、香味野菜や香辛料で味に変化をつける、肉は脂身や皮を取って使う、オーブンを利用することで調理に必要以上に油を使わないなど、さまざまな工夫を凝らしています。

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社員のからだがかわった

「野菜をたっぷり使用するメニューは、安くておいしい旬の食材を取り入れています。また、だしをとった昆布はその後細く切ってみそ汁の具にするなど、食材は使い切るようにしています。身近な材料を用いた家庭料理と同じようなレシピで、しかも毎日異なるメニューになっています」と広報課の横田洋子さん。レシピの一部は健康有料ポータルサイト「からだカルテ」から閲覧することができます。
利用している社員からは、体重が減った、肌荒れがしなくなった、風邪をひきにくくなったという声が寄せられています。

Before After


4カ月で3kg減の富増俊介さん
「薄味のおかずのおかげでごはんが減って
やせることができました。
でも、ストレスもダイエットの敵なので、夕食
には好きなラーメンや焼き肉も食べています」

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全国に広がるタニタ食堂

社員食堂のレシピを掲載した料理本「体脂肪計タニタの社員食堂~500kcalのまんぷく定食~」(大和書房)がミリオンセラーとなり、一般からの要望もあって、2012年1月には東京・丸の内に丸の内タニタ食堂がオープンしました。タニタ社員食堂のコンセプトを忠実に再現し、セルフサービス式で日替わりと週替わり定食の2種類を提供しています。カウンセリングルームではプロフェッショナル仕様の体組成計で筋肉量や脂肪が部位ごとにはかれ、管理栄養士からの計測結果や食事に関するアドバイスを受けることが可能です。

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担当:広報課横田洋子さん
2015年2月現在

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