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農林水産省

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第5回ジャガイモシロシストセンチュウ対策検討会議の概要(平成29年12月20日開催)

報告事項

1 平成29年度の発生範囲の特定調査及び防除等の状況
農林水産省から、平成28年10月23日に開始したジャガイモシロシストセンチュウ(Gp)の緊急防除の実施状況について、以下のとおり報告した。専門家から、調査の詳細を確認する質問が出された。
(1)発生範囲特定調査の結果
大空町の2大字において、過去10年間にばれいしょを生産した実績のあるほ場の全てについて調査した結果、1大字の2ほ場(約2ha)においてGpが新たに確認された。これにより、Gpは合計163ほ場682haで確認された。
(2)防除の実施状況
網走市における発生ほ場で、D-D剤による土壌消毒39ほ場189ha及び対抗植物の植栽による防除92ほ場319haが実施された。
 
2 侵入原因の特定に向けた調査結果
農林水産省から、植物防疫所が実施した聞き取り調査を説明し、肥料、農業機械の導入状況等を報告した。専門家から、
調査の詳細を確認する質問が出された。
今回の結果を受けて、より多様な侵入の原因を考慮し調査を進め、次回の対策会議に報告すべきとされた。
 
3 研究成果の報告
農林水産省の委託事業※の成果を以下のとおり報告した。
(1)防除対策の実証試験の結果
これまで有効な防除対策とされたD-D剤による土壌消毒2回及び対抗植物の植栽による防除により、完全殺虫が可能との研究事例が示された。D-D剤による土壌消毒1回と対抗植物の植栽2回の防除でも同等の効果が期待されることが示された。専門家から、調査の詳細を確認する質問が出された。
(2)諸外国における根絶の確認について
農林水産省等から、米国や欧州におけるGpやジャガイモシストセンチュウの根絶の確認について報告した。
平成28年度「安全な農林水産物安定供給のためのレギュラトリーサイエンス研究」委託事業

検討事項

1 平成30年度の防除計画の確認
有効な防除対策であるD-D剤による土壌消毒2回と対抗植物の植栽による防除1回を実施することを基本に防除を進めることが妥当と判断された。
なお、防除対策の実施に当たっては、D-D剤の処理方法を工夫するとともに、実施主体の北海道が中心となり地元関係者間で情報共有を図り、円滑に実施すべきと専門家等から指摘があった。

2 防除区域内で行われる検疫措置について
(1)最新の研究成果を踏まえ、D-D剤の土壌消毒1回と対抗植物の植栽2回の組み合わせは、専門家から有効な防除対策の候補とすることが可能と判断された。
(2)防除区域内の検疫措置は、これまで、発生範囲が特定されていないため大字単位で一律同等としてきた。今般、発生ほ場が特定されたことを踏まえ、今後、移動検査については、まん延の危険度を踏まえた対応とすることが妥当と判断された。

3 次回の対策検討会議の開催について
平成30年3月に次回対策検討会議を開催し、研究成果等を踏まえ、防除区域内で新たに行う検疫措置の妥当性について、検討を行うこととされた。

添付資料

議事概要(PDF : 61KB)
ジャガイモシロシストセンチュウに係るこれまでの経緯(PDF : 80KB)

お問合せ先

消費・安全局植物防疫課

担当者:国内防除第1班
代表:03-3502-8111(内線4564)
ダイヤルイン:03-3502-5976

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