第13回ジャガイモシロシストセンチュウ対策検討会議の概要(令和4年3月24日開催)
本会議については、新型コロナウイルスの発生状況を鑑み、書面開催とした。今年度の対応を報告するとともに、検討の結果、以下の対応とすることが妥当とされた。1.令和3年度の防除実績
令和2年度までの調査でジャガイモシロシストセンチュウ(Gp)が確認され、検出限界以下になっていない124ほ場468haのうち、74ほ場287haで対抗植物による防除を実施(3年輪作体系の中で馬鈴しょを栽培する年に防除を実施)。2.令和3年度の調査結果
(1)発生範囲特定調査(斜里町)令和2年度に新たにGpが確認された2大字の全てのほ場(323ほ場911ha)を対象に調査を実施し、22ほ場62haで本線虫を確認。
(2)防除効果確認調査
本年度、防除を実施した74ほ場287haにおいて防除効果を確認するための調査を実施し、51ほ場200haで検出限界以下となっていることを確認。網走市実豊地区においては、全てのほ場でGpの密度が検出限界以下となったことが確認された。
(3)検出限界以下ほ場における調査
令和2年度までに検出限界以下となった網走市及び大空町のほ場のうち、馬鈴しょを植付けた47ほ場186ha(抵抗性品種:45ほ場169ha、感受性品種:2ほ場17ha)で調査を実施したところ、全てのほ場で検出限界以下を維持していることが確認された。
(4)Gpの発生状況(令和4年3月時点)
現在、Gpが確認されているほ場は3市町15大字95ほ場330ha。
3.今後の対策について
(1)発生範囲特定調査本年度の発生範囲特定調査の結果、極端な発生傾向が見られなかったことから、令和元年に斜里町において、Gpが確認されたことを契機とする一連の発生範囲特定調査は終了。
(2)出作ほ場の調査
令和4年度は、地元の要望を踏まえ、春季に北海道が主体となり、国が示す調査実施要領に基づき、Gpが確認されたほ場を所有する生産者が他の大字に所有するほ場(出作ほ場)の調査を実施。
(3)来年度以降の防除対策の内容
これまでの知見を踏まえ、3年間の輪作体系の中に、対抗植物の植栽を2回以上組み込む等、追加的に実施可能な防除対策を検討していく。
(4)防除区域の除外
ア 本年度の調査の結果、全てのほ場でGpの密度が検出限界以下となったことが確認された網走市実豊地区を防除区域から除外。
イ 本年度に悉皆調査が終了した斜里町の防除区域(2大字)について、大字内の発生状況や地理的条件等を踏まえて、その一部を防除区域から除外。
4.その他
Gpが確認されている地域では、ほ場単位での発生歴の有無に関わらず、地域全体でジャガイモシロシストセンチュウ抵抗性品種の作付けやまん延防止対策(輪作、野良ばえの処理等)を行いながら、Gpが検出されないような管理を実施していく必要。このことについて、今後、生産者を含め関係者間での認識の統一を図る。添付資料
議事概要(PDF : 211KB)お問合せ先
消費・安全局植物防疫課
代表:03-3502-8111(内線4564)
ダイヤルイン:03-3502-5976