(4)野菜
(野菜の生産量は横ばい)
野菜の生産量については、近年、横ばいで推移しています。平成25(2013)年度の野菜の生産量は、前年度に比べ7万t減少し1,195万tとなりました。類別にみると、根菜類が増加する一方、葉茎菜類や果菜類について、夏季の高温等による影響を受け減少しました(図2-4-6)。
一方、輸入量の推移をみると、最も輸入の多いたまねぎで、国内の主産地である北海道からの出荷が順調であった等の理由により、前年に比べ11万t減少し227万tとなりました(図2-4-7)。
(加工・業務用に適した野菜の生産を推進)
野菜のうち加工・業務用需要は、生活スタイルの変化に伴う食の外部化(*1)や簡便化志向を背景として増加傾向で推移し、国内需要の6割を占めています(図2-4-8)。しかしながら、加工・業務用需要の原材料のうち3割は輸入している状況となっています。このため、国内で加工・業務用野菜の生産を推進し、国産割合を高めていく必要があります。
加工・業務用野菜は、家計消費用とは実需者・用途が異なり、定時・定量の供給を周年で求められるなど特性にも違いがあり、これに適した野菜を生産することが重要となっています(表2-4-2)。
加工・業務用野菜の生産を推進するためには、規模拡大に対応した機械化一貫体系の導入促進や多様なニーズに対応した加工・業務用品種の導入、異常気象や連作障害に対処し、原料野菜を安定供給できる作柄安定技術の導入、トラックから鉄道・船舶への輸送方法の切替えを行うなど、生産流通システムの構造改革の加速化を図ることが重要です。

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