このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

(7)茶


(茶の生産量は8万tから9万tで推移)

平成26(2014)年産の茶の栽培面積は、4万5千haで横ばいとなっており、生産量は近年、8万tから9万tで推移しています(図2-4-14)。

また、全国の茶園面積の3割以上が樹齢30年以上の老園となっており、収量・品質の低下が懸念されるとともに、茶品種「やぶきた」が茶園面積の8割を占め、摘採期が集中することによる荒茶加工作業の集中と摘み遅れによる品質低下、茶の風味の画一化等の弊害が指摘されています。

茶の価格(荒茶価格)については、ペットボトル入り緑茶飲料の需要の伸びに伴い、平成16(2004)年産まで上昇しましたが、その後の需要の停滞により低迷しています。一方、需要先として輸出量が安定的に伸びています。

このようなことから、「お茶の振興に関する法律」に基づき、生産者の経営安定を図るため、茶園を改植し、若返りによる品質・生産力の向上と、複数の品種を組み合わせた作期分散による作業の平準化を図ることとしています。また、茶の消費拡大を図るため、低カフェイン茶や緑茶エスプレッソ等の消費者の多様なニーズに対応した商品開発、新たな用途への利用に関する研究開発・普及等が図られているほか、輸出促進を図るため、輸出先国の残留農薬基準を踏まえた防除体系の確立など輸出に適した茶産地の育成等の取組を推進しています。

 

事例:地元の高校生・企業と連携した茶の需要拡大の取組

鹿児島県霧島市

鹿児島県霧島市(きりしまし)は、野菜、畜産等とともに茶の生産が盛んな地域で、ヘンタ製茶有限会社代表取締役の邉田孝一(へんた こういち)さんは、平成6(1994)年に会社を設立してから規模拡大を続け、現在は25ha(うち、自社茶園は19ha)を管理し、年間55tの荒茶を生産しています。

消費者ニーズを基に、渋みが少なく旨みの多いかぶせ茶を生産してきましたが、消費者の茶葉離れから荒茶生産だけでは売上が伸び悩んだため、粉末茶を使った菓子を、地元の高校生にアイデアや包装デザイン、食味評価を担ってもらい、開発・販売しています。

また、九州旅客鉄道株式会社のクルーズトレイン「ななつ星in九州」への特上煎茶と粉末茶の菓子の提供をきっかけに、鹿児島空港や鹿児島市(かごしまし)内高級ホテルでの取扱いができ、売上増加につながっています。

ペットボトル茶
ペットボトル茶
邉田孝一さんと自社茶園
邉田孝一さんと自社茶園
 

さらに、地元のミネラルウォーター販売会社等と連携し、キャップに粉末茶を密封させ、いつでも淹れたてのおいしい茶を飲めるペットボトル茶を開発しました。開発では、茶葉と水が混ざりやすいよう、茶葉の乾燥度合いやキャップの構造に工夫を重ね、平成23(2011)年から販売し、好評を博しています。

このように、ヘンタ製茶有限会社は地元の高校生や企業等と連携を進めることにより、需要拡大を図っています。

 


ご意見・ご感想について

農林水産省では、皆さまにとってより一層わかりやすい白書の作成を目指しています。

白書をお読みいただいた皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。

送信フォームはこちら


お問合せ先

大臣官房広報評価課情報分析室
代表:03-3502-8111(内線3260)
ダイヤルイン:03-3501-3883
FAX:03-6744-1526