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農業・農村の活性化を目指して―令和元(2019)年度農林水産祭天皇杯等受賞者事例紹介―


農林水産祭天皇杯受賞者

農林水産祭天皇杯受賞者

農林水産業者の技術改善・経営発展の意欲の高揚を図るため、効率的な農業経営や地域住民によるむらづくり等を行っている事例のうち、その内容が優れており、広く社会の称賛に値するものについては、毎年度、秋に開催される農林水産祭式典において天皇杯等が授与されています(*1)。ここでは、令和元(2019)年度の天皇杯等の受賞者を紹介します。

*1 天皇杯等三賞の選賞は、過去1年間(平成30(2018)年8月から令和元(2019)年6月)の農林水産祭参加表彰行事において農林水産大臣賞を受賞した466点の中から決定。選賞部門は、掲載5部門のほか、林産部門、水産部門を加えた7部門

令和元(2019)年度農林水産祭天皇杯受賞者

水稲・大豆を主とした多収、高品質生産による高収益、家族複合経営の実践
○農産・蚕糸部門 ○経営(水稲) ○富山県入善町(にゅうぜんまち)
○有限会社アグリゴールド矢木(やぎ)(代表 矢木 龍一(やぎ りゅういち)さん)

富山県入善町
有限会社アグリゴールド矢木

有限会社アグリゴールド矢木は、従業員10人、160haの規模で、水稲と大豆を主体に白ねぎ等の園芸作物を含めた複合経営を行っています。栽培管理や収穫後の調整等を徹底的かつ確実に行うことで、1等品質がほぼ100%の水稲で県平均を60kg上回る収量を確保しており、大豆の品質も地域の平均以上の品質となっています。

また、水稲直播(ちょくはん)栽培の導入等による省力化や、きめ細かなメンテナンスや作業計画による少ない機械台数での運用により低コスト化を実現させ、高収益経営を実践しています。

部会一丸となって規模拡大、高品質・長期安定出荷を実現
○園芸部門 ○経営(ブロッコリー) ○長崎県雲仙市(うんぜんし)
○島原雲仙(しまばらうんぜん)農協雲仙(うんぜん)ブロッコリー部会(代表 本多 幸成(ほんだ ゆきなり)さん)

長崎県雲仙市
島原雲仙農協ブロッコリー部会

島原雲仙農協ブロッコリー部会では部会員52人のうち、30人がほぼブロッコリーの専作経営を行っています。平成9(1997)年の基盤整備事業の開始とともに、機械化体系の確立、全量共同選別出荷体制の整備等の取組により、一戸当たりの平均作付面積を1.2haから3.2haまで急速に拡大させました。さらに、品種や栽培技術の検討等により作型分散、周年栽培体系を確立し、長期安定出荷(10月から6月)を実現しました。

また、部会員の技術講習等の部会活動への参加率は高く、特に平均年齢34.5歳の24人からなる若手後継者会による栽培試験等の自主的な活動は、同部会の発展に大きく貢献しています。

国産飼料に立脚したゆとりの有機牛乳生産
○畜産部門 ○技術・ほ場(飼料作物(単年生)) ○北海道津別町(つべつちょう)
○有限会社石川(いしかわ)ファーム(代表 石川 賢一(いしかわ けんいち)さん)

北海道津別町
石川賢一さん

平成12(2000)年、石川ファームは、町内酪農家と共に津別町有機酪農研究会を設立し、地域の多くの関係者の協力の下、有機飼料の栽培技術を確立、平成17(2005)年に完全有機栽培に転換しました。あわせて、有機畑作農家が栽培した飼料用とうもろこしを利用し、飼料自給率は北海道の平均である58%と比べ、78%という高い水準を達成しています。

平成18(2006)年には、同研究会が牛乳での有機JAS認証を我が国で初めて取得し、その製品は通常より高いプレミアム価格で販売されています。

経営理念「笑顔創造」がつくりだす「ユニバーサル農業」
○多角化経営部門 ○経営(芽ねぎ、ミニちんげん菜、ミニみつば) ○静岡県浜松市(はままつし)
○京丸園(きょうまるえん)株式会社(代表 鈴木 厚志(すずき あつし)さん)

静岡県浜松市
従業員

京丸園株式会社では、多様な人たちが活躍できる「ユニバーサル農業」を推進しています。100人の従業員のうち25%が障がい者で、年齢層も幅広く、10代から80代となっています。障がい者や高齢者も働くことができるように、定植、収穫、洗浄等の各工程における作業機械を自社開発するなど、作業環境の整備を行うことで省力化や効率化を図っています。

また、同社では付加価値の高い独自の商品開発を行うことで、収益性の確保やオリジナルブランドの確立を実現しています。

進取の精神で取り組むむらづくり
○むらづくり部門 ○沖縄県伊江村(いえそん)
○伊江村字西江上区(いえそんあざにしえうえく)(代表 知念 邦夫(ちねん くにお)さん)

沖縄県伊江村
西江上区民俗芸能発表会

昭和50年代、伊江村字西江上区では、過疎化が急速に進行する中で、もうかる農業、若者に魅力ある農業を目指し、区民一丸となってかんがい農業の導入を推進しました。その取組等の結果、現在は担い手が増え、村内の農産物による6次産業化にもつながっており、若い農業者が中心となり伊江村青年農業交流会や、女性の経営参画促進を目的とした農業簿記経営講座等を開催し、更なる担い手育成に取り組んでいます。

また、地域を挙げての環境保全活動や子供たちの農業体験活動等、農業農村の保全活動を行っています。さらに、修学旅行生の受入れも行うなど、都市と村の交流により農村の魅力を発信しています。

令和元(2019)年度農林水産祭内閣総理大臣賞受賞者

令和元(2019)年度農林水産祭内閣総理大臣賞受賞者

令和元(2019)年度農林水産祭日本農林漁業振興会会長賞受賞者

令和元(2019)年度農林水産祭日本農林漁業振興会会長賞受賞者

令和元(2019)年度農林水産祭内閣総理大臣賞受賞者(女性の活躍)

令和元(2019)年度農林水産祭内閣総理大臣賞受賞者(女性の活躍)

令和元(2019)年度農林水産祭日本農林漁業振興会会長賞受賞者(女性の活躍)

令和元(2019)年度農林水産祭日本農林漁業振興会会長賞受賞者(女性の活躍)


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