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農林水産省

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食品からのヒ素の摂取量

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2019年3月25日更新

 日本で実施された摂取量調査

  •    食品安全委員会は、平成18~22年度に集めた食事サンプルを用いて、「陰膳方式」による食品からのヒ素の摂取量調査を行い、すべてのヒ素化合物の合計量(総ヒ素)に加えて、無機ヒ素、さらにはアルセノベタインなどの代表的な有機ヒ素化合物ごとの摂取量を推計しました。1日・1人当たりの総ヒ素、無機ヒ素及び各種ヒ素化合物の平均摂取量を図1に示しています。

 図1:陰膳方式により推定された1日・1人当たりのヒ素化合物摂取量

図1:陰膳方式により推定された1日・1人当たりのヒ素化合物摂取量(平成 24 年度内閣府食品安全確保総合調査)
MMA:モノメチルアルソン酸、DMA:ジメチルアルシン酸、AB:アルセノベタイン、TMAO:トリメチルアルシンオキシド、無機ヒ素:亜ヒ酸、ヒ酸

  •    厚生労働省は、「マーケットバスケット方式」で、食品からの総ヒ素と無機ヒ素の摂取量を調査し、食品群ごとに1日・1人当たりの平均摂取量を推計しています(無機ヒ素は平成26年度より)。このデータを用いて、総ヒ素については平成20~29年度の10年間の摂取量の平均値(図2)を、無機ヒ素については平成26~29年度の4年間の摂取量の平均値(図3)を算出しました。
Fig2As.jpg

図2:マーケットバスケット方式により推定された1日・1人当たりの総ヒ素摂取量
(平成 20~29年度厚生労働科学研究の結果を元に、農林水産省が計算)



Fig3iAs.jpg
図3:マーケットバスケット方式により推定された1日・1人当たりの無機ヒ素摂取量
(平成26年~29年度厚生労働科学研究の結果を元に、農林水産省が計算)

 どの食品からヒ素を摂取しているか

  •    図2で示すように、日本人は、食品を通じて摂取する総ヒ素のうちほとんどを、魚介類、野菜・海草類、コメから摂取していると考えられます。ただし、平成15~18年度に農林水産省が行った実態調査において、野菜類のほとんどの品目でヒ素の濃度が低く、こんぶやわかめ等の海草類中の総ヒ素濃度は比較的高いことから、野菜・海草類から摂取する総ヒ素のほとんどは海草類からの摂取であると考えられます。
  •    こんぶやわかめ等の海草類と魚介類については、含まれるヒ素のほとんどが、「アルセノベタイン」や「アルセノシュガー」等の有機ヒ素であることが報告されています。国際的なリスク評価機関である欧州食品安全機関(EFSA)や米国食品医薬品局(FDA)の評価によると、一般的に有機ヒ素は無機ヒ素に比べるとその悪影響の程度は小さいと言われています。
  •    毒性が強い無機ヒ素の摂取量については、図3で示すとおり、「米」からの摂取が3分の2程度を占めると考えられ、次いで「野菜・海草」と考えられます。これまでの研究や農林水産省が平成15~20年度に行った調査結果から、コメ及びヒジキについては、含まれるヒ素に占める無機ヒ素の割合が他の食品に比べて大きいことが確認されており、図3の結果と整合しています。
  •    コメ及びヒジキに含まれるヒ素について、農林水産省の「食品中のヒ素に関するQ&A」も併せてご覧ください。また、ヒジキに含まれるヒ素については、厚生労働省が「ヒジキ中のヒ素に関するQ&A」 [外部リンク]を公表しています。
       なお、これまで農林水産省が行った食品に含まれるヒ素に関する実態調査の結果については「食品に含まれるヒ素の実態調査」のページをご覧ください。

参考:食事を通じて摂取する化学物質の量を推計する方法

  •    食事を通じて摂取する化学物質の量を推計する主な方法として、「陰膳方式」と「マーケットバスケット方式」があります。
  •    陰膳方式:調査対象者が食べた食事と全く同じもの1日分を食事サンプルとして、このサンプルを一括して分析し、1日分の食事に含まれる化学物質の総量を測定します。これにより、調査対象者が食べた食品に由来する化学物質の摂取量を推定することができます。 
  •    マーケットバスケット方式:様々な食品をスーパー等で購入し、必要に応じて食べる状態に加工・調理した後、分析し、各食品群ごとに含まれる化学物質の平均的な濃度を算出します。これに、特定の集団(例えばすべての日本人)におけるこの食品群の平均的な消費量を掛け合わせることで、食品群ごとに化学物質の平均的な摂取量を推定することができます。この結果を全食品群で足し合わせることにより、当該集団における化学物質の平均摂取量を推定することができます。

お問い合わせ先

消費・安全局農産安全管理課
担当者:土壌汚染防止班(農産物関係)
代表:03-3502-8111(内線4507)
ダイヤルイン:03-3592-0306
FAX:03-3580-8592

消費・安全局畜水産安全管理課水産安全室
担当者:水産安全室(水産物関係)
代表:03-3502-8111(内線4540)
ダイヤルイン:03-6744-2105
FAX:03-3502-8275