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農林水産省

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INTERVIEW03


宮崎竹田青果フォークリフト

  大正元年に開業し、昭和51年から宮崎中央市場に入場して以来、宮崎中央市場から野菜・果実などを仕入れて、宮崎を中心に南九州一円の量販店、飲食店、加工工場等に販売している株式会社宮崎竹田青果さん。
  株式会社宮崎竹田青果さんは、安心安全な青果物を販売する企業の責任として、環境活動も積極的に展開している中、宮崎中央市場で使用するフォークリフトの電動化によるCO2削減プロジェクトをJ-クレジット制度に登録(平成26年5月)しました。そこで、プロジェクト登録の経緯などについてお話をお聞きしました。

■クレジット制度への参画を見据えて電動フォークリフトをまとめて購入


- J-クレジット制度に参画するきっかけは何だったのでしょうか?

(宮崎竹田青果)国内クレジット制度に参画していた県内業者さんからCO2削減量を販売しているという話を聞き、非常に関心をもち、国内クレジット制度に参画しようと考えていました。
  化石燃料から電気へ変更することによるコスト削減のため電動フォークリフトを導入しようと考えていたこともあり、参画にあたっては、まとまったCO2の排出削減量を確保するため、平成25年5月に19台まとめて電動フォークリフトを購入しました。
  国内クレジット制度が平成25年3月で終了してしまいましたが、新たな制度であるJ-クレジット制度が始まるというアナウンスを聞き、J-クレジット制度に参画することにしました。

宮崎竹田青果 恒益専務


■市場での通常業務の範囲内で必要なデータ収集・管理が可能



市場内事務所

- J-クレジット制度へ参画するにあたって苦労したことはありますか?

(宮崎竹田青果)ソフト支援機関にプロジェクト計画書の作成を支援してもらい、当社からは必要なデータを提供するのみだったため、ほとんど苦労は無かったです。
  必要なデータは、電力使用量と作業量(運んだ荷物の重量)ですが、電気使用量については、市場は宮崎市が所有していることから、電力会社から市に請求が行き、市からくる請求書の内訳から当社のフォークリフトのみの電力使用量が把握できます。作業量については、荷受業者からもらう伝票に重量が記載されていますので、それで把握できます。
  そのため、市場での通常業務の範囲でデータを収集・管理することが可能です。

■プロジェクト実施は企業のブランディングに効果あり


- プロジェクトを実施してどのような効果がありましたか?

(宮崎竹田青果)まずはフォークリフト稼動に伴うコストの削減ができたことです。たぶん01月10日ぐらいになったと思います。
  また、企業のブランディングには役に立ったと思います。地元テレビに取り上げられたりと、PR効果がありました。
  それと電動フォークリフトは排気ガスを出さないことから、市場内の環境改善に効果があると思います。この市場でも電動フォークリフトがかなり増えています。現在、当社は市場内に電動フォークリフトを26台所有しており、一つの事業所に26台所有しているのは、国内でも当社くらいだと聞いています。


電動フォークリフト


■市場管理者主体のプログラム型であればJ-クレジット制度の活用が増える可能性も


- 宮崎竹田青果さんがJ-クレジット制度に登録したことで他社への波及はありますか?

(宮崎竹田青果)他社でも電動フォークリフトを導入していますが、J-クレジット制度に登録するという話は聞きません。電動フォークリフトの導入台数が少なく、創出されるクレジット量が少ないことから、個々の会社でJ-クレジット制度に参画するのは難しいと思います。
  市場管理者等が主体となって、市場内で使用する電動フォークリフトによるCO2排出削減活動を取りまとめるようなプログラム型であれば、J-クレジット制度に参画する会社が増えるかもしれません。

■2020年にまとめてクレジット認証予定



プロジェクト登録証

-  クレジットの売却について教えてください。

(宮崎竹田青果)CO2排出削減量については、2020年にまとめてクレジット認証しようと考えています。
  クレジットの売却先については、いろいろと検討していますが、2020年から国際航空分野で温暖化対策が進められると聞いており、今後、航空会社もクレジットを購入する必要が生じるために需要が増えるものと思います。また、カーボンオフセット商品として販売するのに利用したいと考えています。
  いずれにしてもクレジット量はそれほど多くない(7年間で210tの予定)ですが、お金じゃないと考えています。


■一次産業に携わる商売をしているからこそ積極的に地球温暖化防止に取り組む


ー 電動フォークリフト以外の環境に配慮した取組について教えてください。

(宮崎竹田青果)2013年10月頃から、明け方に場内で荷物を仕分けするために、太陽光発電蓄電式LED照明を導入しました。
  また、配達トラックにエコドライブ支援システムを導入し、年間の燃料使用量を10%程度削減しています。
  当社は一次産業に携わる商売をしており、温暖化により農作物への影響が懸念されるため、積極的に地球温暖化防止に取り組む必要があると考えています。


                        配達トラック


太陽光発電蓄電式LED照明

関連リンク

・取組事例 株式会社宮崎竹田青果

 

お問合せ先

大臣官房環境バイオマス政策課地球環境対策室

担当者:地球温暖化対策班
代表:03-3502-8111(内線3289)
ダイヤルイン:03-6744-2473

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