INTERVIEW05

2013年に設立した株式会社タカヒコアグロビジネスさんは、農林水産省次世代施設園芸導入加速化支援事業を活用して、大分県九重町にフェンロー型ハウスを整備(年間約400トンのパプリカを栽培)し、コスト削減や地域雇用を創出する新たな施設園芸を実践しています。 |
■新たに流量計を設置して約半年でプロジェクト登録
- J-クレジット制度に参画するきっかけを教えてください。 (タカヒコアグロビジネス) パプリカ栽培を開始してから約1年後、九州農政局や大分県の施設園芸担当者からJ-クレジット制度の話があり、また同時期に付き合いのあった小売電力事業者からCO2の排出削減量が売買できるという話を聞いたのがきっかけです。 |
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■自社技術により温泉熱利用型の熱交換システムを開発
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- パプリカ栽培に温泉熱を利用しようと考えた理由は何だったんでしょうか? |
■温泉熱利用で化石燃料価格に左右されない生産
- 温泉熱利用のメリット・デメリットを教えてください。 (タカヒコアグロビジネス) 温泉熱利用のメリットは、なんと言っても化石燃料価格に左右されずに栽培ができ、燃料コストを大幅に削減できることです。ちなみに現在のA重油価格であれば、年間8000万円程度の燃料コストの削減になります。 |
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■「CO2を削減した手法で栽培している」という企業イメージを重視
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- CO2を排出削減した手法で農産物を栽培していることについてPRしていますか? |
当社として、J-クレジットに期待することは、クレジットの売却益に加え、CO2を削減した手法で農産物を栽培しているという企業イメージが付くことです。取引先の中には環境に配慮した商品を扱いたいという会社もあり、このような考えをもつ会社や消費者が増えていけば良いと考えています。 |
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■温泉熱を活用できる加工場や観光農園の整備を検討
ー 最後に今後新たに取り組もうと考えていることがあればお聞かせください。 (タカヒコアグロビジネス) 温泉熱の熱量を全て使い切っていない状況にあるので、何か他のことに活用したいと考えています。たとえば、敷地内に加工場を整備して、機器の熱源として利用したり、観光農園を整備して、足湯や入浴施設の熱源として利用するなどです。 |
関連リンク
・取組事例 株式会社タカヒコアグロビジネス
お問合せ先
大臣官房環境バイオマス政策課地球環境対策室
担当者:地球温暖化対策班
代表:03-3502-8111(内線3289)
ダイヤルイン:03-6744-2473