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農林水産省

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1.酪農

   乳用牛の改良及び飼養管理技術の向上等により経営の体質を強化するとともに、消費者ニーズにも対応した高品質かつ低コストな生乳の生産を推進する。また、生産基盤の弱体化が懸念される中、後継雌牛を計画的に確保し、酪農経営の安定的な発展を図るため、乳用牛に対する雌の性判別技術を活用した効率的な後継牛の生産を推進する。また、引き続き地域内での後継雌牛を確保するため、ICTを活用した繁殖性の向上、子牛の事故防止や、後継雌牛の自家育成が困難な酪農家における預託育成牧場等への預託を進める。

(1)遺伝的能力の向上

   牛群改良の目標を設定し、その目標に即した種雄牛の交配による優良後継牛の確保及び牛群の能力向上を推進する。また、長命連産性の向上、泌乳持続性の向上、飼養環境に適した体型の斉一化及び体各部の均衡、さらに、乳器・肢蹄等の機能的体型に優れたものとするため、遺伝子解析情報等の活用を推進する。

(2)飼養管理技術の向上

   酪農技術者等の地域の関係者で生産関連データを共有しながら、衛生管理、暑熱対策など、適切な飼養管理方法の普及・定着を図り、乳用牛の能力を最大限発揮させる。この取組を行う上で、「乳用牛ベストパフォーマンス実現会議」のパンフレットや、牛群検定により定期的に得られる乳量、乳成分の情報、ICT等を活用した飼養管理の高度化等を促進し、供用期間の延長等の飼養管理の改善に努めるよう促す。また、搾乳ロボットの導入においては、搾乳ロボットによる搾乳を前提とした分娩移行期の管理や飼料設計等が行われるよう、搾乳ロボットメーカーから飼養管理指導を受け、旧来の飼養管理方法ではなく、指導内容の忠実な実施に努めるよう指導する。

<関連情報>
農林水産省HP「乳用牛のベストパフォーマンスを実現するために」(PDF : 2,037KB)

(3)生産コストの低減及び省力化の推進

   飼養規模や飼養管理方式に応じた搾乳ロボットやほ乳ロボット等の省力的で労働負担の軽減に資する飼養管理技術の普及を推進するとともに、自給飼料の生産拡大や放牧の導入による酪農を推進する。
   コントラクターや公共牧場等の活用による作業の外部化を促進すること等による多様な経営形態に応じた生産コストの低減や省力化を推進する。また、酪農ヘルパー組織を育成し、休日を確保できる体制を整備する。

(4)衛生対策の推進

   家畜伝染病の発生を予防するため、畜舎の清掃・消毒の実施等により飼養環境を整備するとともに、病原体の侵入を防ぐために、農場への立入制限、立入者の記録、農場に出入りする人・モノ・車両の消毒等をそれぞれ徹底する。また、普段から家畜の健康管理を徹底し、異状が確認された際には家畜保健衛生所や獣医師に直ちに通報する早期通報を徹底する。ヨーネ病等、農場に浸潤・発生が増大している伝染病については、ガイドラインや防疫対策要領を踏まえ、清浄化を進めるために、発生農場における重点的な検査等を推進する。

<関連情報>
農林水産省HP「口蹄疫に関する情報」

(5)乳用牛の後継牛確保等の推進

   酪農経営及び生乳供給の安定を図るためには、優良な乳用後継牛の確保とその遺伝的能力を高めることが重要である。このため、雌の性判別技術の活用や公共牧場等を活用した自家生産の取組の強化や地域内での育成体制の構築等により、乳用後継牛の計画的な確保・育成を推進する。

(6)特色ある牛乳乳製品の生産の支援

   国産ナチュラルチーズ製造者のための製造技術研修、国際コンテストへの参加、国内コンテスト開催及び器具機材の整備等を通じ、特色あるチーズづくりを推進する。また、放牧認証を受けた牧場で生産された生乳を使用する等、特色ある牛乳乳製品の製造による高付加価値化を推進するなどにより、酪農家の創意工夫を生かした6次産業化の取組を推進する

お問合せ先

大臣官房政策課技術政策室

代表:03-3502-8111(内線3130)
ダイヤルイン:03-3502-3162

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