農林水産業・食品産業に関するESG地域金融の推進
担当:経営局金融調整課
更新日:令和5年3月31日
1.趣旨
持続可能な経済社会づくりに向けた動きが急速に拡大する中、長期的な視点を持ちESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)の非財務的要素にも配慮することで社会課題の解決と成長の同期を目指す金融のあり方が注目されています。
農林水産業・食品産業の領域では、持続的な食料システムの構築に向けて「みどりの食料システム戦略」を策定し、調達、生産、加工・流通、消費の各段階の取組とカーボンニュートラル等の環境負荷軽減のイノベーションを推進することとしており、これらを支えるESG地域金融が重要です。
2.農林水産業・食品産業に関するESG地域金融実践ガイダンス(第2版)(令和5年3月公表)
地域金融機関において具体的な融資対象テーマの掘り起こしや案件組成はもとより、地域の持続的な発展に向けた農林水産業・食品産業の事業者とのコミュニケーションツールとしてもご活用いただくことを想定し、ESG地域金融の意義、農林水産業・食品産業の課題例や投融資の実践例などを取りまとめました。(2022年3月に第1版を公表)
令和5年3月公表の改訂第2版では、更なる実践例の収集・整理を進めるとともに、地域金融機関及び有識者との意見交換を重ね、農林水産業・食品産業に関するESG地域金融の実践ポイントについて、内容の改善と充実を行いました。
【ガイダンス】
農林水産業・食品産業に関するESG地域金融実践ガイダンス(第2版)(PDF : 2,145KB)
【ガイダンス別表】
農林水産業・食品産業の課題や取組(PDF : 605KB)
【実践事例集】
農林水産業・食品産業に関するESG地域金融「実践事例集」(PDF : 1,157KB)
3.関連情報
(1)【みどりの食料システム戦略】
今後、SDGsや環境を重視する国内外の動きが加速していくと見込まれる中、我が国の食料・農林水産業においてもこれらに的確に対応し、持続可能な食料システムを構築することが急務となっています。このため、当省では食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しております。
みどりの食料システム戦略トップページ
(2)【令和3年度ESG投資に係る食品産業等への影響調査報告書】
当省の新事業・食品産業部ファイナンス室では、食品産業がESGに取り組む必要性について、ESG投資の最新動向の調査及びESG投資の進展がもたらす食品産業等への影響分析を行い、加えて、ESGに取り組むに当たって具体的なガイドとして国内外の取組事例等を取りまとめています。
(3)【食品企業のためのサステナブル経営に関するガイダンス】
新事業・食品産業部ファイナンス室では、上記の他、食品企業の持続可能性に配慮した経営を進めるため、「食品企業のためのサステナブル経営に関するガイダンス」を取りまとめています。大手食品企業と中堅・中小企業が相互理解のもとで、連携した取り組みが進められるよう、主に中堅・中小企業の経営者や実務担当者に直接活用いただくことを想定して、食品企業に関りが深い環境・社会課題ごとに、取組に係る目標設定、具体的な取組方法、情報開示の方法等を取りまとめたものです。
(4)【ESG地域金融実践ガイド2.2】(2023年3月31日改訂)
ESG地域金融については、環境省が「ESG地域金融実践ガイド」を公表しており、当省のガイダンスは、この実践ガイドのコンセプトを踏まえつつ、農林水産業・食品産業に焦点をあてて情報を整理したものです。
環境省「ESG地域金融実践ガイド2.2」(2023年3月31日改訂)外部リンク
お問合せ先
経営局金融調整課
担当:組合金融グループ
代表:03-3502-8111(内線5252)
ダイヤルイン:03-6744-1398
メールアドレス:esg_finance@maff.go.jp