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農林水産省

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aff 2019年11月号
身近な農園を利用してみた①

身近な農園を利用してみよう(1)

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都心部でも農業ができる環境が整備されつつあります。中には駅ビルの屋上に設けられた貸し農園も。都心上空にある「天空の畑」はどのように利用されているのでしょうか。

JR恵比寿駅の上にある貸し農園

おしゃれなファッションブランドや人気のレストランがテナントとして入るJR恵比寿駅の駅ビル。その屋上に広がるのは会員制貸し菜園「ソラドファーム恵比寿」の菜園です。

既存のビルの屋上に造った畑のため、通常の半分程度の重さしかなく、水はけと保水性を兼ね備えた屋上緑化用の軽量土壌が使用されています。深さ20センチメートルほどしかない畑ですが、大根やカブなどの根菜類もしっかり育ちます。

事務局の熊原 淳さんは「貸し農園は農地を提供するだけのものと、私たちのようにスタッフのサポート付きのものとに大別できます。私たちは『初心者でも長く、楽しく続けられる』をコンセプトにしています。農業にチャレンジしたいけれど、遠い畑に通うのは難しい、といった方のため、都心のビルに菜園を造り、初心者の方でも手軽に野菜作りを楽しんでいただけるように心がけています」と話します。

貸し出されている農具

事務局の熊原さん。

種や苗、肥料、支柱、麻縄、ネットなどは用意されており、長靴やジョウロなどの道具も借りられます。コインロッカーも設置されているので、会社帰りや買い物のついでに手ぶらで立ち寄ることも可能です。

ソラドファーム事務局の熊原さん

サポートスタッフから野菜作りについての的確なアドバイスを受けられる。

基本的に野菜の手入れは利用者自身が行いますが、サポートスタッフが会員区画の土を補充したり、水をまいたりといった補助作業を行います。

的確なアドバイスを受けられる

貸し出されている農具。この他、子ども用のスコップやジョウロも。

菜園の利用手順Q&A

「貸し菜園を利用してみたいけれど、初心者なので、きちんと育てられるか不安」という人のため、ソラドファーム恵比寿を例に、熊原さんによくある疑問に答えていただきました。

入会方法は?

4月から2月末までの1年間ごとの利用契約です。毎年12月ごろから始まる応募期間内に応募していただきます。入会条件は特にありません。

栽培できるものは?

年2回、約50種類の種苗リストから好きな野菜を選べます。秋冬野菜はカブやキャベツ、ブロッコリーなど、春夏野菜はミニトマトやナス、エダマメなどです。果樹のように年度を越すものはご遠慮いただいています。

自分で準備するものは?

手ぶらで来園してもすぐに作業を行えます。種や苗、肥料、スコップやジョウロなどの道具類、支柱や麻縄などの資材類は菜園に置いてあります。

毎日世話をしなければならない?

週1回は来園するようお願いしています。週末しか来られなくても栽培が難しいものを選ばなければ育てられます。

見学はできますか?

「ソラドファーム恵比寿」は、JR恵比寿駅直結のビル屋上にある誰でも利用可能な「エビスグリーンガーデン」の一角にあるので、柵越しに見学することが可能です。全国各地には、体験や見学ができる農園もあるので、各所にお問い合わせください。

利用者の声

畠中聡子さん

畠中聡子さん

「子どものころ菜園を楽しんでいたこともあり、通りかかった駅のポスターを目にして都会でも畑を借りられることを知り、7年前に申し込みました。働いているオフィスが近くにあるので、昼休みに訪れて収穫などをすることがあります。土いじりをしていると無心になれますので、良い気分転換になります。以前、体調を崩していた時期があるのですが、畑仕事をするようになってから元気になりました」

シュンギクやミニダイコンなどの種

「今日の作業はシュンギクやミニダイコンなどの種まきです。種は菜園で用意してくれます」

柴田哲(さとし)さん、公子さんのご一家

柴田 哲さん、公子さんご一家

「近くのマンションに住んでいるのですが、ベランダで鉢植えのナスを1株育ててみたら、アブラムシがつき、翌日はテントウムシが来ました。都心にもこういう生態系があることを知り、子どもたちに自然を体験させたいという想いから、2年前から本格的に野菜の栽培を始めました」(公子さん)

柴田哲(さとし)さん

「子どもたちと毎週来ています。ここでは娘たちが土や植物に触れながら伸び伸びと過ごせるのが良いですね」(哲さん)

お問合せ先

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