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農林水産省

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「ご当地の味」紀行

4 地域に根づいたご当地飲食チェーン

全国各地には、特定のエリアで展開している飲食チェーン店が存在します。今回は地域で親しまれている飲食店を紹介します。

写真:ご当地チェーン さわやかのげんこつハンバーグ

静岡県で絶大な人気を誇る ファミリーレストラン 「さわやか」

写真:ファミリーレストラン 「さわやか」

静岡県には、地元の人や観光客に人気のファミリーレストラン「さわやか」があります。今回は同社にさわやかの人気の秘密をお伺いしました。

さわやかとは?

静岡県内に34店舗を展開する炭焼きハンバーグを中心としたファミリーレストランです。素材の味を最大限に活かしたおいしく、安全で作りたての料理を提供しています。2007年に全国放送のテレビ番組で紹介された際、「実は静岡県内にしかないお店だったのか」と話題になり、それ以来、地元の方がそれまで以上に来店するようになりました。商品の品質やおいしさから口コミで、「静岡県にしかないおすすめのお店」として県外の方にも知られるようになりました。

人気ナンバーワンメニュー

げんこつハンバーグ

創業以来人気の看板メニューは、げんこつハンバーグ。牛肉100パーセントの炭焼きハンバーグは、肉粒感を残しているのでしっかりと弾力があり、噛むほどにうま味を感じることができます。ソースは醤油ベースに淡路島産のたまねぎがたっぷり入ったオニオンソースが人気。程良い酸味と甘味が、ハンバーグと良く合います。

写真:げんこつハンバーグ

「さわやか」の人気の秘密

静岡県のみのチェーン展開で品質を保持

さわやかのハンバーグは、すべて自社工場で製造しています。作りたてのおいしさを味わってもらうために冷凍することなく、工場から毎日配送できる範囲の出店に制限しています。また、ハンバーグの調理は炭火で、お客様の目の前で各席の担当者が最終調理をします。どちらの工程もスタッフの技術が必要です。静岡県内すべての店舗で同じおいしさを提供するため、スタッフの技術向上に努めています。

写真:げんこつハンバーグ

徹底した安全管理

ハンバーグに使用する牛肉は、オーストラリアにある指定牧場で育てられた安全なブロック肉(指定部位)のみを使用しており、内臓や端材は使っていません。自社工場から流通まで低温で管理され、品質検査を欠かしません。徹底した安全管理を行うことで、一番おいしく食べられる状態でハンバーグを提供しています。

写真:牛の放牧

だんらんの場を提供

大切な家族や仲間と語らい、料理を囲んで元気になる「だんらん」の場を提供したいと考えています。お祭りの夜店のようなテント張りのオープンキッチンや、天井の高い木造店内など、工夫された内装もその一つ。明るく元気な挨拶でお客様が身も心も元気になるような接客サービスを心がけています。静岡県で創業し地元の方に支えられてきたので、これからもおいしいハンバーグと明るい接客サービスで静岡県に貢献したいと考えています。

写真:さわやか店内の様子

エリア別に紹介!地方発のローカルチェーン

地方ならではの魅力に溢れたお店を、地域ごとに紹介します。

北海道

函館ラッキーピエロ

人口約25万人の函館市とその周辺のみの展開にもかかわらず、年間約240万人が訪れるハンバーガーレストランの「ラッキーピエロ」。北海道産食材にこだわり、食材の多くが地元産です。一番人気は、注文が入ってから作るチャイニーズチキンバーガー。中華風に甘辛く味付けされた鶏の唐揚げとシャキシャキの新鮮なレタスが良く合います。その他、函館名産のイカで作るイカ踊りバーガーなど、個性的なメニューがあります。

写真:チャイニーズチキンバーガー

チャイニーズチキンバーガー

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岩手県

ぴょんぴょん舎

盛岡市に4店舗、仙台市に2店舗、関東地方に4店舗を直営店として展開している「ぴょんぴょん舎」。盛岡市のソウルフードである盛岡冷麺や岩手県のブランド牛、国産牛が味わえる焼き肉、チヂミ、石焼ピビンパなど豊富なメニューが提供されています。冷麺は、ツルツルとなめらかな喉越しと強いコシが特徴の麺、牛骨ベースでうま味がたっぷりのボーンブロススープ、自社工場で製造した冷麺専用キムチを使用。材料には岩手県産の食材をふんだんに使用しています。

写真:盛岡冷麺牛焼肉セット

盛岡冷麺牛焼肉セット

茨城県

ばんどう太郎

和食ファミリーレストランとして関東地方に49店舗を展開している「ばんどう太郎」。四季折々の地元の食材を安全においしく届けることを大切にしています。坂東味噌煮込みうどんは、発酵食品である味噌をもっと食べてもらいたいという想いから開発。手打ち式にこだわったうどんは喉越しが良く、スープは足かけ3年以上天然熟成させた特別仕込みの味噌と、利尻昆布やかつお節で取った出汁を合わせ、深く上品な味わいです。本当においしいと思える商品を提供することで、お客様の満足だけではなく、スタッフも誇りを持って働けるという想いのもと、地域社会に貢献し続けています。

写真:坂東味噌煮込みうどん

坂東味噌煮込みうどん

和歌山県

グリーンコーナー

和歌山県で1854年から続く老舗のお茶屋「玉林園」が展開するファストフード店。国産の抹茶を使用した人気のグリーンソフトは、袋入りの冷凍アイスクリーム「かたいの」と巻きたてのソフトクリーム「やわらかいの」の2種類があります。使用する抹茶は石臼で挽くことにこだわり、深い香りとなめらかな口あたりが特徴に。やわらかいのは、店頭でしか販売されていません。ほかにも天かすが入ったてんかけラーメンなど、甘味、軽食から食事まで幅広く取り揃えており、老若男女に愛されています。帰省した方はグリーンコーナーに来ると「和歌山に帰ってきた」と実感するそうです。

写真:グリーンコーナー、左:やわらかいの、中右:かたいの

左:やわらかいの
中右:かたいの

鳥取県

すなば珈琲

鳥取県知事の「スタバはないが日本一の砂場はある」という発言がきっかけで2014年にオープンした「すなば珈琲」は鳥取県内で12店舗が営業中。240度に熱した鳥取砂丘の砂で焙煎し、サイフォン式で淹れたオリジナルコーヒーは酸味が少なく深い香りと苦味が特徴です。他にも県外にはほとんど出荷されないモサエビのホットサンドや、大山鶏と地場産の野菜が入った薬膳カレーなどの食事も充実。ユーモアのある店名やおいしいコーヒーが注目を集め、ご当地コーヒーショップとして鳥取県の観光名所にもなっています。

写真:すなば珈琲 新鳥取駅前店

サイフォン式 砂焼きコーヒー

香川県

こだわり麺や

こだわり麺やは、香川県内に12店舗を展開する讃岐うどんチェーンです。麺は、同社がうどんに最適と考えるオーストラリア産小麦と、風味豊かな国産小麦をブレンドして作っています。冬季限定の人気メニューは、根菜や鶏肉など7種の具材がごろごろ入っている香川県の郷土料理「しっぽくうどん」。大きめにカットされた具材に出汁が染み込んで、口いっぱいにうま味が広がります。冬野菜と薬味の生姜で体の芯まで温まるうどんです。また、地域の方に健康のことを気にせず毎日食べられるうどんを提供したいと考え、出汁には上白糖の代わりに、食後の血糖値の上昇を抑える効果があるとされる希少糖を使用しています。

写真:しっぽくうどん

しっぽくうどん

福岡県

むっちゃん万十

福岡県で30年以上、おやつや軽食として愛されている「むっちゃん万十」。むっちゃんとは有明海に生息するムツゴロウのこと。ムツゴロウの形をしたカステラのようなふわふわ生地に、いろいろな具材を挟んで焼き上げます。具材は、あんこやカスタードなどの甘いものからハムエッグや豚の角煮などのおかずまでさまざま。下準備から焼き上げまですべて手作業にこだわり、いつでもできたてを味わうことができます。

写真:ハムエッグ

ハムエッグ

沖縄県

A&W

1919年にアメリカで創業したA&Wは、1963年に沖縄県に1号店をオープン。日本初のファストフードレストランになりました。一番人気の商品は、黒糖ペッパーポークとクリームチーズ、オニオンリングを挟んだボリューム満点のThe A&Wバーガー。14種類以上のハーブから作られたノンアルコールの炭酸飲料ルートビアはA&Wを代表するドリンクで、おかわりが自由。また、日本では珍しいドライブインを体感できる店舗もあります。車社会であるアメリカが発祥の飲食スタイルで、車に乗ったまま注文し、駐車したまま車内で飲食ができます。

写真:The A&Wバーガー

The A&Wバーガー

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編集後記

地方出身者同士であれば、ローカルの外食チェーンの話も盛り上がりますが、私的に一番盛り上がるのは、絆創膏の呼び方だと思います。ウェブ上で呼び方マップが作られているので、是非確認して、日本の地域性の豊かさを感じてみて下さい。私の故郷では何と呼ぶかですって?個別商品名なので、ココには書けないのですよ(笑)(広報室YT)

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