

47都道府県の特産食材と、それらを組み合わせた絶品カレーレシピを、旬に合わせて紹介します。
第17回



兵庫県
丹波黒大豆
兵庫県が一大産地となっている丹波黒大豆。その特徴は粒の大きさで、百粒当たりの重量が80グラムから90グラムと一般的な大豆の約3倍もあります。正月のお節料理に欠かせない食材として知られていますが、古くから丹波地域で栽培され、幕府や宮中へ献上された記録も残っています。煮ても皮が破れにくくよく膨らみ、漆黒の色艶と、もちもちした食感が特徴です。煮くずれしにくく、艶を持つという特性を生かし、最近では洋菓子などの材料としても利用されています。
鳥取県
ベニズワイガニ
鳥取県の境港市が水揚げ量全国一位を誇るベニズワイガニ。名前の通り鮮やかな紅色が特徴で、地元では「紅ガニ」と呼ばれて親しまれています。水深800メートルより深い海域で、かごを使って漁獲します。ベニズワイガニはズワイガニとほぼ同じ大きさで身はカニ棒肉、爪肉などの鳥取県特産の加工品として重宝されています。境港市で毎年1月に開催されるカニ感謝祭では、ベニズワイガニが振る舞われるため多くの人が来場しにぎわいます。
ベニズワイガニの
出汁がきいた和風カレー
ベニズワイガニの出汁と青ネギのシャキシャキした食感を楽しめる和風のあんかけ風カレーと、丹波黒大豆の香ばしさにほんのりカレー風味をプラスした豆ご飯の組み合わせ。カレーに入れる具材はベニズワイガニと青ネギだけですが、そのシンプルさがベニズワイガニのうまみを引き立てます。噛めば噛むほどに丹波黒大豆の香ばしさが口の中に広がる豆ご飯と、あっさりながらも出汁がきいたカレーのハーモニーが楽しめる一品です。
材料をそろえよう
お正月料理の材料で
アレンジカレーを!
ベニズワイガニの塩分が強い場合には、めんつゆの量を調整しましょう。

材料(2人前)
-
- 丹波黒大豆
- 20グラム
-
- ベニズワイガニ(茹でてあるもの)
- ほぐし身50グラム
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- 米
- 1合
-
- 青ネギ
- 4本
-
- 丹波黒大豆の戻し汁
- 50ミリリットル
-
- 水
- 約150ミリリットル
(丹波黒大豆の戻し汁と合わせて、
炊飯器の一合の線まで)
-
-
- 酒
- 大さじ1
-
- カレー粉
- 小さじ2分の1
-
-
-
- 水
- 250ミリリットル
-
- めんつゆ(3倍濃縮)
- 大さじ2
-
- カレー粉
- 大さじ2分の1
-
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- 水溶き片栗粉
- 片栗粉大さじ1と水大さじ1
つくってみよう
丹波黒大豆は
豆が全部浸かる量の
水で戻しましょう
豆の戻し時間は一晩が理想ですが、時間がなければ3時間から4時間でもOK。豆の歯応えも楽しめます。
-
1
丹波黒大豆は、一晩ひたひたの水に漬けておく(最低3時間以上は漬ける)。
-
2
炊飯器に研いだ米を入れ、丹波黒大豆の戻し汁と水を一合の線まで加え、丹波黒大豆とAを入れて炊飯する。
-
3
青ネギは5センチメートル幅程度の斜め切りにする。
-
4
ベニズワイガニは身をほぐしておく。
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5
鍋にBを沸騰させ、3と4を入れてひと煮立ちさせる。
-
6
水溶き片栗粉を加えて、とろみがつくまでまぜながら加熱する。とろみがついたら、炊きあがった丹波黒大豆の豆ご飯にかける。
完成!

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Profile

Mako(まこ)さん
フードクリエイター、栄養士、フードコーディネーターの資格を持つ、アイデア料理研究家。著書に「家政婦Makoのずぼら冷凍レシピ」(マガジンハウス)などがある。

農林水産省「国際果実野菜年2021」公式HP
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/iyfv.html

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