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農林水産省

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プレスリリース

野菜の生育状況及び価格見通し(令和7年8月)について

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令和7年8月1日
農林水産省

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格(卸売価格)の見通し(令和7年8月)について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、野菜の生育状況や価格の見通しについて、主産地、卸売会社等からの聞き取りを行っております。
今回、聞き取り結果に基づく、令和7年8月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。
なお、2020年基準消費者物価指数によると、令和7年6月の総合の指数は111.7、食料の指数も124.6と上昇傾向にありますが、本プレスリリースについては、主産地、卸売会社等からの聞き取りをもとに過去5か年平均を基準として作成しておりますこと、ご留意ください。

2.概要

令和7年8月は、きゅうり、トマト、ピーマン等、やや高値傾向で推移することが見込まれる品目がある一方で、はくさい、キャベツ(8月前半)、レタス(8月前半)の価格は平年を下回って推移し、キャベツ(8月後半)、ねぎ、レタス(8月後半)、なす(8月前半)、ばれいしょ(8月前半)、さといも、たまねぎの価格は平年並みとなる見込みです。

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

きゃべつ 白ねぎとささみの生春巻き
フライパンで簡単!キャベツの蒸し焼売 白ねぎとささみの生春巻き












また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)


3.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目 主産地
( )書きは令和6年
8月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 8月の価格見通し
(平年(直近5か年平均)比)
だいこん 北海道(59%)
青森(28%)

主産地において、高温、干ばつの影響により生育不良等がみられ、8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
にんじん 北海道(92%)

青森県産主体の出荷から、北海道産主体の出荷へと切り替わる。
北海道産は3月の低温、4月から5月の曇天、5月以降の高温、干ばつの影響により、細物傾向となっている。8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
はくさい 長野(96%)
長野県産は気温高、適度な降雨の影響により、生育は順調。8月の出荷数量はやや平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。

平年を下回って推移
キャベツ 群馬(77%)
岩手(15%)

群馬県産は気温高、適度な降雨の影響により生育は順調であり、大玉傾向になっているため、8月の出荷数量は平年を上回って推移する見込み。岩手県産は高温、干ばつの影響により生育不良等がみられ、月後半にかけて出荷数量が少なくなる見込み。
全体として、8月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移し、8月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

<8月前半>
平年を下回って推移

<8月後半>
平年並みで推移
ほうれんそう 群馬(41%)
栃木(39%)

主産地において、高温、干ばつの影響により生育不良等がみられており、8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
ねぎ 茨城(27%)
秋田(19%)
北海道(16%)
青森(12%)

茨城県産・秋田県産・北海道産は干ばつ傾向であるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。青森県産は高温、干ばつの影響により生育遅延、生育不良がみられ、8月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
レタス 長野(86%)
群馬(12%)

長野県産は気温高、適度な降雨の影響により生育は順調であり、大玉傾向になっているため、8月の出荷数量は平年を上回って推移する見込み。群馬県産は高温、干ばつの影響により生育不良等がみられる。
全体として、8月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移し、8月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

<8月前半>
平年を下回って推移

<8月後半>
平年並みで推移
きゅうり 福島(47%)
岩手(18%)
秋田(11%)

主産地において、生育初期の低温、曇天の影響により生育不良等がみられている。秋田県産はやや回復傾向にあるものの、福島県産・岩手県産はその後の高温、干ばつの影響もみられ、8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
なす 群馬(43%)
茨城(23%)
栃木(22%)

群馬県産の生育は概ね順調。茨城県産・栃木県産は高温、干ばつの影響により生育不良等がみられる。
全体として、8月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移し、8月後半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

<8月前半>
平年並みで推移

<8月後半>
やや平年を上回って推移
トマト 北海道(25%)
福島(18%)
群馬(14%)
青森(12%)

主産地において、高温の影響により生育不良等がみられており、8月の出荷数量は平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
ピーマン 岩手(51%)
茨城(17%)
福島(15%)

岩手県産は生育初期の低温、曇天に加え、高温、干ばつの影響により生育不良等がみられている。茨城県産・福島県産も高温、干ばつの影響により生育不良等がみられている。
全体として、8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移
ばれいしょ 北海道(92%)
北海道産主体の出荷。
高温、干ばつの影響により生育が停滞しており、小玉傾向となっている。北海道産の出荷開始により、8月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移し、8月後半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

<8月前半>
平年並みで推移

<8月後半>
やや平年を上回って推移
さといも 千葉(80%)
宮崎県産・鹿児島県産主体の出荷から、千葉県産の出荷へと切り替わる。
千葉県産の生育は概ね順調。8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
たまねぎ 北海道(82%)
兵庫(9%)

北海道産・兵庫県産主体の出荷。
北海道産の生育は概ね順調。兵庫県産は収穫・貯蔵が完了しており、平年より残量が多い。
全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ブロッコリー 北海道(73%)
長野(21%)

北海道産・長野県産主体の出荷。
北海道産は高温、干ばつの影響により生育不良等が見られている。長野県産の生育は順調。
全体として、8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。

やや平年を上回って推移


注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示
   しています。

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 101KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

お問合せ先

農産局園芸作物課
担当者:岸田、関口、島﨑、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961

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