プレスリリース
野菜の生育状況及び価格見通し(令和7年12月)について
| 〇 令和7年12月は、トマト、たまねぎ等の価格は平年を上回って推移することが見込まれる一方で、キャベツ、はくさい等は平年並みの価格で推移する見込み。 |
東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格の見通しについて、主産地等からの聞き取りを行った結果を公表します。
1.背景
近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、野菜の生育状況や価格の見通しについて、主産地、卸売会社等からの聞き取りを行っております。
今回、聞き取り結果に基づく、令和7年12月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。
なお、2020年基準消費者物価指数によると、令和7年10月の総合の指数は112.8、食料の指数も128.1と上昇傾向にありますが、本プレスリリースについては、主産地、卸売会社等からの聞き取りをもとに過去5か年平均を基準として作成しておりますこと、ご留意ください。
「野菜を食べよう」プロジェクト
農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html
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| 白菜のあんかけチャーハン | なめこ・キャベツ・豚肉の あっさり煮 |
また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。
令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html
「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)
「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)
2.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し
| 品目 | 主産地 ( )書きは 令和6年12月の入荷シェア |
今後の生育及び出荷見通し | 12月の価格見通し (平年(直近5か年平均)比) |
| だいこん | 千葉(58%) 神奈川(37%) |
主産地の生育は概ね順調であり、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
| にんじん | 千葉(84%) |
主産地において、10月以降の曇天、急な気温の低下の影響により生育遅延、細物傾向がみられる。回復傾向にあるものの、12月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
| はくさい | 茨城(94%) |
茨城県産は夏季の高温の影響により一部の定植を遅らせているが、その後の生育は概ね順調。12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
| キャベツ | 愛知(41%) 千葉(28%) 茨城(16%) 神奈川(10%) |
千葉県産・茨城県産に加え、愛知県産の出荷が増加する。主産地の生育は概ね順調であり、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
| ほうれんそう | 群馬(49%) 茨城(33%) |
主産地において、10月以降の少雨の影響により生育不良等がみられ、12月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
| ねぎ | 茨城(24%) 千葉(17%) 埼玉(15%) 群馬(12%) |
茨城県産・千葉県産に加え、埼玉県産・群馬県産の出荷が増加する。茨城県産・埼玉県産・群馬県産は10月以降の低温と少雨により生育が鈍化し、細物傾向がみられる。千葉県産の生育は概ね順調に推移しているが、若干細物傾向にある。全体として、12月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
| レタス | 静岡(26%) 茨城(19%) 長崎(13%) 香川(12%) |
茨城県産に加え、静岡県産・長崎県産・香川県産の出荷が増加する。茨城県産は9月以降の気温高の影響により生育が前進しており切り上がりも早まるため、12月の出荷数量は少なくなる見込み。後続産地の生育は概ね順調。全体として、12月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
| きゅうり | 宮崎(43%) 千葉(18%) 高知(13%) 埼玉(11%) |
埼玉県産が減少し、宮崎県産・千葉県産・高知県産が増加する。埼玉県産は夏季の高温の影響により生育不良等がみられ、12月の出荷数量は少なくなる見込み。宮崎県産・千葉県産・高知県産の生育は概ね順調。全体として、12月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
| なす | 高知(62%) 福岡(21%) |
主産地において、11月の急な気温の低下の影響により果実肥大が鈍化しているものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 |
| トマト | 熊本(35%) 栃木(23%) 愛知(17%) |
熊本県産は8月の豪雨の影響により定植遅れ、生育不良等がみられている。栃木県産・愛知県産も11月の急な気温の低下の影響により生育不良等がみられている。全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 |
平年を上回って推移 |
| ピーマン | 宮崎(39%) 茨城(25%) 高知(13%) 鹿児島(12%) |
茨城県産の出荷が減少し、宮崎県産・高知県産・鹿児島県産の出荷が増加する。茨城県産は10月以降の曇天、急な気温の低下の影響により果実肥大が鈍化していることに加え、切り上がりも早くなる見込み。宮崎県産・高知県産の生育は概ね順調。鹿児島県産は定植時期の高温、11月の急な気温の低下の影響により果実肥大が鈍化している。全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 |
平年を上回って推移 |
| ばれいしょ | 北海道(85%) 長崎(14%) |
北海道産に加え、長崎県産が増加する。北海道産は夏季の高温、干ばつの影響により小玉傾向となっており、春先までの供給を確保するために計画的に出荷を行っている。長崎県産の生育は概ね順調であるものの、夏季の高温の影響により定植時期を遅らせていることから平年よりも出荷時期が後ろ倒しとなっている。全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 |
平年を上回って推移 |
| さといも | 埼玉(73%) | 埼玉県産に加え、愛媛県産が増加する。主産地の生育は概ね順調であるものの、埼玉県産の反収がやや小さくなっている。全体として、12月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回る見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
| たまねぎ | 北海道(96%) | 主産地において、夏季の高温、干ばつの影響により小玉傾向となっており、春先までの供給を確保するために計画的に出荷を行っていることから、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 |
平年を上回って推移 |
| ブロッコリー | 香川(20%) 愛知(16%) 熊本(15%) 埼玉(14%) |
香川県産・熊本県産・埼玉県産は急な気温の低下と少雨の影響により生育が停滞しており、12月の出荷数量は少なくなる見込み。愛知県産の生育は概ね順調。全体として、12月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。 |
やや平年を上回って推移 |
注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示
しています。
<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 96KB)
これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/
お問合せ先
農産局園芸作物課
担当者:価格班
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961






