活動レポート Vol.2:アドバイザーミーティングを行いました(京都府立桂高等学校)
京都府立桂高等学校・植物クリエイト科園芸ビジネス科
〇アドバイザーミーティングによりブラッシュアップ
いよいよ本格始動した「未来咲きガーデンプロジェクト」。園芸の専門家である未来咲きガーデンプロジェクトのアドバイザーに各グループを訪問し、高校生の皆さんが企画したガーデンが実現できるよう、デザインや使用植物、研究活動へのアドバイスを行っています。
〇京都府立桂高等学校へ訪問しました
京都市中心部から少し北西に位置する閑静なエリアにある京都府立桂高等学校。普通科のほか、植物クリエイト科、園芸ビジネス科があり、農業系の専門学科を持つ学校です。今回「未来咲きガーデンプロジェクト」に応募してくれたのは、植物クリエイト科の有志のみなさんです。
>京都府立桂高等学校 植物クリエイト科園芸ビジネス科のガーデン&課題研究の内容はこちら


校舎を案内していただくと、全国農業クラブの大会等で受賞した賞状がずらり!
令和7年度も2チームが受賞したそうで、桂高校のレベルの高さがうかがえます。
今回のガーデンにも大会で発表したフジバカマの研究や、MAP(し尿処理施設から回収される再生リン、リン酸マグネシウムアンモニウム)を肥料に使用した栽培研究が取り入れられる予定です。

賞状がずらり

研究室
〇活動状況について
生徒の皆さんは「自分たちだけでガーデンをデザインして制作するのは、今回が初めて」と話しながらも、応募時のデザインを、GREEN×EXPO会場内の制作場所に合わせて修正する作業などを着実に進めていました。
研究活動については、ガーデンに使用予定の地元の花”フジバカマ”、”キクタニギク”の組織培養での苗の増殖や栽培場所の様子や、またMAPによる栽培試験の様子を見させていただきました。
桂高校のガーデンは、絶滅の危機に瀕している地元の植物(フジバカマ、キクタニギク)を守り繋ぐということが大きな軸の一つとなっており、桂高校がこれまで研究してきた繁殖技術や開花調整技術を駆使してGREEN×EXPOの会期中、長期間花を楽しんでもらうことを目指しています。
アドバイザーの東京農業大学教授 小池安比古 先生からは「暑い夏にどれくらい開花期間があるか、次年度調べてみてください」と具体的なアドバイスがありました。


皆さんの技術で多くの人にフジバカマやキクタニギク、MAPを知ってもらえるよう、今後の活動に期待したいです!
関連リンク
- 活動レポート Vol.1:私たちのガーデン&研究のビジョンを紹介します(京都府立桂高等学校)
- 京都府立桂高等学校HP(トップページ)(外部リンク)
- 専門学科(植物クリエイト科・園芸ビジネス科)の取り組み紹介(外部リンク)
~未来咲きガーデンプロジェクト(2027年国際園芸博覧会政府出展参画プログラム)とは?~
2027年、横浜市で日本では37年ぶりとなる最上位クラスの国際園芸博覧会が開催されます。農林水産省と国土交通省は、開催国政府として「日本の自然観を再考し、未来へ進む」をテーマに魅力ある展示の準備を進めています。その一環として、農林水産省は、次世代の花き園芸、造園、農業の担い手となりうる高校生を対象に「花とみどりで創る景色」をテーマとしたガーデン制作と課題研究活動のプログラムを企画しました。
全国から応募のあった中から5グループが採択され、採択された高校生たちは、世界各国から集まる来場者に向けて、来場者に共感や発見を届けるガーデンづくりに仲間と共に挑戦します。活動の様子を随時発信していきますので、応援よろしくお願いします。
~日本政府出展について~
農林水産省と国土交通省は、「日本の自然観を再考し、未来へ進む」をコンセプトに出展します。
政府出展が位置するのは、横浜市内を流れる和泉川の流頭部。この貴重な自然環境を引き継いでいくため、流頭部の自然環境を読み解き、既存の樹木や在来の植物を活用し、屋外展示では美しい風景としての「令和日本の庭」をつくりあげます。また、屋内展示ではプラネタリーバウンダリーといった地球規模の課題について、“みどり”で解決する可能性を体感・共感し、来場者が考え、ひとりひとりが取り得る行動への一歩を提案します。
(※政府出展のイメージ)
お問合せ先
農産局園芸作物課花き産業・施設園芸振興室
代表:03-3502-8111(内線4827)
ダイヤルイン:03-6738-6162





