更新日:令和6年11月25日
担当:農産局農産政策部企画課
米に関するメールマガジン(第129号)(令和6年11月25日)
【本号のトピックス】
(1)需給・価格に関する情報 米の価格、販売動向、民間在庫の状況 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更について 令和6年産水稲の作付面積及び10月25日現在の予想収穫量について 米の流通状況等について (2)米政策等に関する情報 次期作に向けた水稲害虫対策を実施してください スマート農業イノベーション推進会議(IPCSA)の仮会員募集中! (3)補助事業に関する情報 参加者募集!「業務用米推進プロジェクト」を実施します! (4)米の消費に関する情報等 参加者募集!学術セミナー「美と健康を支える米の力」を開催します! 11月は「和ごはん月間」、11月24日は「和食の日」! 膨らむ米粉の世界冬は「米粉のとろみ料理」で温活! |
(1) 需給・価格に関する情報
米の価格、販売動向、民間在庫の状況
〇価格
(1)令和6年産米の相対取引価格(令和6年10月)は、全銘柄平均で23,820円/玄米60kgです。5年産との価格差は、年産平均価格23,191円に対して+8,639円となっています。
(2)令和6年10月の小売価格(POSデータ)は、5kg当たりの平均価格で、3,395円(対前月差+290円、対前年同月差+1,427円)です。
上記の価格はいずれも税込価格
〇販売動向
(1)令和6年産米の全国の集荷数量(令和6年9月末)は76.8万トン(対前年同月差▲17.0万トン)、契約数量は126.4万トン(同▲29.5万トン)、販売数量は13.7万トン(同+1.5万トン)です。
(2)米穀販売事業者における販売数量(令和6年9月)の対前年同月比は91%(対令和元年同月比では92%。以下カッコ内は同様)です。うち小売事業者向けが86%(87%)、中食・外食事業者等向けが97%(98%)です。販売価格の対前年同月比は、小売事業者向けが147.9%、中食・外食事業者等向けが116.4%です。
〇民間在庫
令和6年9月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差▲49万トンの150万トンとなっています。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差▲47万トンの114万トン、販売段階で▲2万トンの36万トンとなっています。
詳細については、米に関するマンスリーレポート令和6年11月号から御確認ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/mr.html
米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更について
令和6年10月30日(水曜日)に食料・農業・農村政策審議会食糧部会を開催し、7月に策定した「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」の変更案について了承されました。
令和06月07日年の主食用米等の需給見通しについては、令和6年産主食用米等の予想収穫量が683万トンに変更となったことを踏まえ、令和6/7年主食用米等需要量を674万トン、令和7年6月末の民間在庫量を162万トンと見通しています。
同様に、令和7/8年の主食用米等の需給見通しについては、令和7年産の主食用米等生産量を令和6年産と同水準の683万トンと置いた上で、令和07月08日年主食用米等需要量を663万、令和8年6月末の民間在庫量を182万トンと見通しています。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/2410/241030.html
令和6年産水稲の作付面積及び10月25日現在の予想収穫量について
令和6年11月19日に令和6年産水稲の作付面積及び10月25日現在の予想収穫量について公表しました。令和6年産水稲の作付面積(子実用)は135万9,000ha(前年産比+1万5,000ha)、うち主食用作付面積は125万9,000ha(前年産比+1万7,000ha)となりました。また、10月25日現在における全国の10a当たり予想収量(1.70mmのふるい目幅ベース)は540kgと見込まれます。
このため、主食用作付面積に10a当たり予想収量を乗じた主食用の予想収穫量は679万2,000t(前年産比+18万2,000t)と見込まれます。また、農家等が使用しているふるい目幅ベースの全国の作況指数は101と見込まれます。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/sakkyou_kome/suiriku/r6/yosou_1025/index.html
米の流通状況等について
農林水産省では、昨今の米の需給状況について広くお知らせするため、生産・販売・価格等のデータを集めたページを公開しています。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/r6_kome_ryutu.html
上記ページには以下のようなデータのほか、今夏発生した米の品薄状況についての背景・原因や今後の対応についての資料も掲載しています。
米の需給状況の現状について
スーパーでの販売数量の推移
消費者物価の推移
等
(2) 米政策等に関する情報
次期作に向けた水稲害虫対策を実施してください
農林水産省では、向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報(発生予報)をとりまとめた「令和6年度 病害虫発生予報第9号」(11月13日(水曜日)付け)を発表しました。水稲においては、次期作に向けて以下の害虫対策をお願いします。
・水稲の再生株(ひこばえ)はヒメトビウンカの越冬源及びイネカメムシの増殖源となり得ることから、当該害虫の発生地域では、収穫後は速やかに耕起し、すき込んでください。
・スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)は、田植え直後の葉や茎が柔らかい時期に水稲を加害します。来年の発生を抑えるため、収穫後の防除として、都道府県が発表する発生予察情報等を参考に、冬期の耕うん等による殺貝を実施してください。冬期の耕うんは、厳寒期(1~2月)に実施することで殺貝効果を高めることが可能です。
スクミリンゴガイは、農機具・機械に付着した泥とともに他のほ場へ拡散するおそれがあることから、発生ほ場で使用した後は泥をよく落としてから移動させるよう心がけてください。なお、一旦定着したスクミリンゴガイを根絶することは困難なこと、また周辺の水田にも悪影響が及ぶことから、除草目的であっても、スクミリンゴガイの放飼は行わないでください。
(詳しくはこちら)
病害虫発生予察情報
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/yosatu/index.html
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の被害防止対策について
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/siryou2/sukumi/sukumi.html
スクミリンゴガイの防除支援マニュアル
https://ml-wiki.sys.affrc.go.jp/applesnail/start(外部リンク)
スマート農業イノベーション推進会議(IPCSA)の仮会員募集中!
令和6年10月1日に施行した「スマート農業技術活用促進法」に基づき、スマート農業技術の開発及び普及の好循環の形成を推進するため、多様なプレーヤーが参画する「スマート農業イノベーション推進会議(IPCSA)」の設置を予定しており、設置に先立ち仮会員を募集します。
IPCSAは、稲作従事者をはじめとする農業者、JA、民間企業(農業支援サービス事業者等)、研究機関、農業高校・大学校等の皆様にも参画いただけます。
また、IPCSA設立に先駆け、令和6年9月30日に準備会合を開催し、1,000名以上の多様な方に参加いただきました。当日の様子は動画でも視聴いただけます。
スマート農業技術活用に関する優良事例や開発状況など、現場に役立つ情報の発信も予定していますので、登録についてぜひご検討ください!
(詳しくはこちら)
IPCSA仮会員登録:https://www.naro.go.jp/collab/sappo/(外部リンク)
スマート農業技術活用促進法:https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/houritsu.html
準備会合当日の様子:https://www.youtube.com/watch?v=cwTnbV8Kdrs(外部リンク)
(3) 補助事業に関する情報
参加者募集!「業務用米推進プロジェクト」を実施します!
この度、「業務用米推進プロジェクト」がスタートしました。本プロジェクトでは、業務用米(中食・外食用、米粉用、加工用)の需要増加に対応すべく、安定供給体制の構築を推進します。本プロジェクトに参加登録いただくと、(ア)業務用米に関する情報にアクセス、(イ)参加者同士のネットワーク形成、(ウ)対面イベントへの参加が可能です!
業務用米にご関心の生産者、卸業者、中食・外食業者等の実需者の皆様、ぜひ、ご登録ください。
(詳細、プロジェクトの参加はこちら)
https://www.gyoumumai-project.com/(外部リンク)
(4) 米の消費に関する情報等
参加者募集!学術セミナー「美と健康を支える米の力」を開催します!
「米は太る」というイメージはありませんか?最近では、スポーツ栄養や健康美容分野の方々から、エネルギー源としてしっかりお米を食べるという認識が広がっているようです!本学術セミナーでは、「美と健康」をテーマに、各分野から専門家をお招きし、米の魅力や可能性をお伝えします。
〇日時:令和6年12月7日(土曜日)10時30分~16時00分
〇場所:日本橋ライフサイエンスハブ
〇定員:会場参加150名、オンライン参加500名
(締切日前でも、定員に達し次第、募集を締め切らせていただきます。)
(イベントの詳細、参加申込みはこちら)
https://www.kome-jyuyou.com/(外部リンク)
11月は「和ごはん月間」、11月24日は「和食の日」!
「和食の日(11月24日)」を含む11月は、官民協働「Let's!和ごはんプロジェクト」の集中活動月間である「和ごはん月間」です。
プロジェクトメンバー企業・団体が、和ごはんレシピ紹介、オンライン料理教室、SNS でのキャンペーンなどを実施していますので、皆様のご参加をお待ちしています。
プロジェクトメンバーの活動や和ごはんを食べた感想等を「#11月は和ごはん月間」、「#11月24日は和食の日」の共通したハッシュタグを添えて、SNSにぜひ投稿してください。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/wasyoku/241030.html
膨らむ米粉の世界冬は「米粉のとろみ料理」で温活!
東京は木枯らしが吹き一段と寒さを感じるようになりました。本格的に冬の到来でしょうか。そんな季節に食べたいものといえば、温かい鍋。さらに米粉でとろみを加えて、体の芯から温まる「とろみ鍋」はいかがでしょうか。
米粉はダマになりにくくふるう必要がないので、そのまま鍋に入れることができます。たとえダマになったとしても、米粉のダマはお米の甘みが感じられておいしいです(米粉担当A、力説)。
天津飯、広東麺、あんかけ料理も米粉で簡単に作れます。冬ならではの様々なとろみレシピで“温活”してみてください。
米粉のレシピはこちらから!米粉タイムズ:https://komeko-times.jp/(外部リンク)
お問合せ先
農産局企画課
担当者:企画班
代表:03-3502-8111(内線4972)
ダイヤルイン:03-6738-8961