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海の幸を安全に楽しむために ~アニサキスの予防~

更新日:令和8年8月21日

日本には、お刺身やお寿司など、魚介類を生で食べる文化があります。
しかし、魚介類の中には、アニサキスが寄生していることがあり、これが生きたままヒトの体内に入ってしまうと、食中毒の原因になる可能性があります。
美味しい魚料理を安全に楽しむために、アニサキスによる食中毒の特徴と予防対策をまとめました。

動画を公開しました 

アニサキスによる食中毒の特徴や予防対策をまとめた動画を作成しました。

こちらの動画では、自分で釣った魚を調理する場合を例に、予防のためのポイントなどを楽しく学べます。

ショートバージョンも公開しました。名探偵コムギが食中毒予防のポイントをチェックします。

アニサキスによる食中毒は、年間を通して発生しています!

このグラフは、「過去3年間の月別発生患者数(アニサキス)」を示した棒グラフです。  令和5年・令和6年・令和7年の3年分を、1月から12月まで月ごとに比較しています。単位は「人」です。全体の傾向として、患者数は3月~5月に多く、夏から冬にかけて少なくなるものの年間を通してアニサキスによる食中毒患者が確認されています。月別の合計患者数(3年分の合計)はおおむね以下のとおりです。1月:83人 2月:87人 3月:125人 4月:136人 5月:112人 6月:101人 7月:88人 8月:61人 9月:84人 10月:81人 11月:56人 12月:47人  年別の特徴として、令和5年が最も患者数が多く、令和6年、令和7年と年々減少傾向にあります。※厚生労働省「食中毒統計資料」を基に作成
このグラフは、「食中毒発生件数全体に占めるアニサキスの月別食中毒発生件数とその割合」を示したグラフです。令和5年から令和7年までの3か年の合計データです。グラフには2種類の情報が示されています。オレンジ色の棒グラフがアニサキスの月別発生件数(左の目盛り・単位は件)、青い折れ線グラフが食中毒全体に占めるアニサキスの割合(右の目盛り・単位はパーセント)です。発生件数は、3月から5月にかけて多く、4月が約130件で最も多くなっています。夏から冬にかけて少なくなるものの年間を通してアニサキスによる食中毒の発生が確認されています。全体に占める割合は、4月から6月に約39~43%と最も高く、アニサキスが食中毒全体の4割を占めています。12月が20%で最も低くなっています。また、8月はアニサキスの発生件数は少ないものの、発生件数全体に占める割合は29%と一定の水準を保っています。※厚生労働省「食中毒統計資料」を基に作成

発生件数
(単位:件)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
食中毒発生件数
全体
277 380 420 337 257 254 236 206 209 226 200 228
アニサキス食中毒
発生件数
80 87 122 132 111 100 88 60 82 80 54 46
 発生割合 29% 23% 29% 39% 43% 39% 37% 29% 39% 35% 27% 20%

※厚生労働省「食中毒統計資料」を基に作成

アニサキス(寄生虫(線虫類))ってどんな生き物?

アニサキス画像

以下のURLは、アニサキスが動く映像です。(提供:(公社)日本食品衛生協会)
アニサキスの映像(外部リンク)
映像から受ける印象には個人差がございます。ご注意ください。

形態: 半透明な白色で細長い糸状。
体長: 約20~35mm
幅: 0.3~0.6mm
主な宿主と寄生部位: サバ、サンマ、アジ、カツオ、サケ、スルメイカ等、
海産魚介類の内臓周辺、腹腔内、筋肉内

症状は?

  • 胃にアニサキスが入ると食後、数時間~10数時間で、激しいみぞおちの痛み、吐き気、嘔吐をおこします。
    また、腸にまでアニサキスが到達する食後10数時間~数日後に、激しい上腹部・下腹部痛、吐き気、嘔吐を起こすこともあります。
    これまでのところ、本症による死亡例は確認されていません。
    ただし、アニサキスのたんぱく質に反応するアニサキスアレルギーの場合は、ごくまれに命に関わるアナフィラキシーと呼ばれる重いアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
アニサキスがいる画像

原因になりやすい食品は?

サバ、サンマ、アジ、イワシ、ヒラメ、カツオ、イカ等の海産魚介類の刺身や、冷凍処理をしていないしめさばなどの加工品です。

生きたアニサキスが付いたままの海産魚介類を生食、あるいは冷凍や加熱が不十分な状態で食べると、アニサキスによる食中毒を引き起こす事があります。

予防のポイントは?

  • 鮮魚を丸ごと一尾で購入したらよく冷やして持ち帰り、すぐに内臓を取り除きましょう。
    アニサキスは主に内臓の表面に寄生しているため、魚の内臓を生で食べることは避けましょう。
    また、アニサキスは鮮度の低下や時間経過とともに筋肉(可食部)内へ移動する場合があります。
    魚が生きているときから既に筋肉内にアニサキスが寄生している場合もあるため、注意が必要です。
    魚を調理する際は、目視で確認して、アニサキスを除去してください。
  • 十分に冷凍(-20℃で24時間以上)された生鮮魚介類を購入した場合は、アニサキスは死んでいます。

  • 鮮度が落ちた魚介類は、十分に加熱して食べましょう。
    加熱調理(中心温度60℃で1分以上)でアニサキスは死にます。心配な場合は、加熱調理をおすすめします。
  • しめさばを作る場合は、サバを酢でしめる前か後に冷凍をすることで、アニサキス食中毒を予防できます。酢で締めるだけではアニサキスは死にません!
    ※一般的な家庭用冷蔵庫の冷凍室では「強」又は「強め」の設定(-20℃以下となることを確認)で、完全に凍ってから24時間以上を目安にしてください。

迷信にはご注意を!

  • 酢や塩、しょうゆ、わさびなどの調味料では、アニサキスは死にません!
  • よく噛めば大丈夫、というわけではありません!アニサキスは半透明で細いため、魚の身に紛れるとどこに潜んでいるかわかりません。
    また、アニサキスの表面はなめらかで硬く、かつ細い糸のような形状のため、噛み切ることは困難です。

チラシはこちらから

ダウンロード(PDF : 583KB)して、ぜひご活用ください!

「海の幸を楽しむために~アニサキス食中毒の予防~」と題したチラシです。【アニサキス食中毒とは】全国で、アニサキスによる食中毒が毎年多く発生しています。生きたアニサキスが付いたままの海産魚介類を生食、あるいは冷凍や加熱が不十分な状態で食べると、食中毒を引き起こすことがあります。原因となりやすい食品は、サバ・サンマ・アジ・イワシ・ヒラメ・サケ・カツオ・イカなどの海産魚介類の刺身や、冷凍処理をしていないしめさばなどの加工品です。なお、チラシには過去3年間の月別発生患者数を示したグラフが掲載されており、アニサキス食中毒は春に多い傾向があるものの、一年を通じて発生していることが示されています。【特に気をつけたい3つのポイント】1.鮮魚を丸ごと一尾で購入したら、よく冷やして持ち帰り、すぐに内臓を取り除きましょう。魚の内臓を生で食べることは避けてください。2.十分な冷凍(マイナス20℃で24時間以上)や、加熱調理(中心温度60℃で1分以上)で、アニサキスは死にます。3.酢・塩・しょうゆ・ワサビなどの調味料では、アニサキスは死にません。これらの調味料での処理は予防になりませんので、ご注意ください。詳しくは農林水産省のホームページをご覧ください。以上が、チラシの内容です。

関連情報

参考リンクはこちらから

フグを釣り上げても無資格で調理したり、人に譲ったりしないでください

お問合せ先

消費・安全局食品安全政策課

担当者:情報発信企画・評価班
代表:03-3502-8111(内線4474)
ダイヤルイン:03-3502-5719

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