カンピロバクター(細菌) [Campylobacter jejuni, C. coli]
症状は?
東京都健康安全研究センター提供
細菌の大きさは
0.2~0.8 µm×0.5~5.0 µm
食後1~7日で、下痢、発熱、おう吐、腹痛、筋肉痛などをおこします。下痢には血が混じることがあります。
子どもやお年寄りの方、抵抗力の落ちている方は、症状が重くなることがあります。
この菌に感染した数週間後に、手足や顔面のまひなどを起こすことがあるといわれています(注)。
原因になりやすい食品は?
- 生や加熱不足の肉(特に鶏肉や鶏レバー)を食べると症状が出ることがあります。
- 殺菌されてない井戸水や湧き水なども原因になります。
菌を持っている動物のフンに汚染されている可能性があるためです。 - 生の肉に使った包丁で切った調理済みの食品も原因になります。
- ペットからこの菌に感染することがあります。
予防のポイントは?
- 生の肉にさわったら、よく手を洗いましょう。
- 包丁やまな板を使うときは、先に生野菜などの加熱しない食品を切り、生の肉はあとで切りましょう。生の肉に使った包丁やまな板と、調理済みの食品がふれないようにしましょう。
- 肉の汁が、生で食べるものや調理済みの食品にかからないようにしましょう。
- 生の肉など加熱が必要な食品は、中心まで十分に加熱しましょう。
- 生の肉に使った調理器具は、使い終わったらすぐに洗いましょう。洗った後、熱湯をかけると消毒効果があります。
- 生の肉を冷蔵庫に保存するときは、生の肉やその汁が他の食品に触れないよう、容器に入れてフタやラップをしましょう。
- 殺菌されてない井戸水や湧き水などは飲まないようにしましょう。
- ペットと遊んだ後は手を洗い、ペットが食品や食器にふれないようにしましょう。
- 外食時には、よく火の通った鶏肉料理を選んで、おいしく安全に食べましょう。
参考リンク先
- お肉はしっかり火を通してから食べましょう(農林水産省)
- カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)[外部リンク](厚生労働省)
- 消費者向けリ-フレット:外食時にも要注意(PDF : 205KB)(厚生労働省)[外部リンク]
- 消費者向けリ-フレット:家庭調理の心得(PDF : 198KB)(厚生労働省)[外部リンク]
(注)カンピロバクターに感染した数週間後に、手足のまひや顔面神経のまひ、呼吸困難などを起こすことがあるといわれており、この病気を「ギラン・バレー症候群」といいます。
お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課
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