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冷蔵庫のかしこい使い方~知ってお得な食品の保存~

更新日:令和7年7月7日



それぞれの食品には適した保存方法があります。正しい保存方法を選ばないと、食中毒になることも。このページでは、食品のかしこい保存のしかたをご紹介します。
買い物が終わったら とりあえず冷蔵庫に入れればいい? しっかり表示を見て保存 常温保存で大丈夫?食材を冷蔵するとき 持ち帰ったパックのままで大丈夫?
調理済みの食品を保存するとき 「早く冷ますため」に冷蔵庫?冷凍するとき 冷凍すると味が悪くなる?ちょっとした工夫で解決! 定期的にチェック 日頃のチェックも重要です
アウトレジャーではクーラーボックスもお忘れなく きちんと扱い、過信は禁物 知っておくと便利な、「賞味期限」と「消費期限」の違い 食品ロスの削減にもつながります野菜を使いきるまで良い状態で保存 しましょう 保存の工夫ポイントをご紹介します 

冷蔵庫のかしこい使い方~知ってお得な食品の保存~



食品の温度が高くなると、微生物が増えやすくなり食中毒のリスクが高まるので、特に冷蔵・冷凍食品を購入した際や、気温が高い時期は、注意が必要です。 さらに、食品には、それぞれ適した保存方法があります。 ここでは、冷蔵庫を活用した、知ってお得な食品の保存方法についてご紹介します。

買いものが終わったら

  • 食材が冷たいうちに帰りましょう。食品の温度が高くなると微生物が増えやすくなります。
  • 冷蔵/冷凍が必要な食品は、氷やドライアイスなどの保冷剤があれば、帰宅するまで使うと安心です。
    氷や保冷剤がない場合には、冷蔵/冷凍が必要な食品をまとめて買い物袋の中央に詰めると温度が上がりにくくなります。
      買い物かごを持った母親と子供の絵です。    

しっかり表示を見て保存

  • 食品に表示されている保存方法を守るなどして、適切な方法で保存しましょう。
    冷蔵や冷凍が必要な食品は、帰宅したらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。

  • レトルトパウチ食品と記載されているものは、常温保存可能ですが、これとまぎらわしい形態の食品もあり、真空パックなどの密封商品でもしっかりと表示を見て保存方法を確認しましょう。
  • 食品の包装にある表示を確認し、「要冷蔵」や「10℃以下で保存してください」などの記載がある場合は、冷蔵庫などでの適切な保存が必要です。
  • 真空パックなどで、膨張、異臭のある場合は、菌が増殖している可能性があるので、絶対に食べないようにしてください。
          冷蔵庫にお弁当を入れる様子  食品表示の例。保存方法10℃以下で保存

食材を冷蔵するとき

    • 肉や魚介類は他の食品にふれないようにしましょう
      肉や魚介類から出る汁(ドリップ)には、食中毒菌やそのえさとなる成分が含まれていることがあります。
      専用の棚に保存したり、容器や袋に入れたりなど、他の食品にドリップがかからないように注意しましょう。脱水シートを使用することもドリップ量減少に効果があります。
      多めに購入した際は、1回で使う量に小分けして冷蔵/冷凍しましょう
      1回分に小分けすると、早く冷蔵・冷凍することができます。また、使うときも必要な分だけ取り出すことができます。
    • 賞味期限・消費期限の違いを知り、食品が傷む前に美味しく食べましょう。

            透明なビニール袋に生肉の塊が一つ一つ小分けされている写真です。トレーにのった味付けの魚の切り身2切れの写真。

家庭で調理済みの食品を保存するとき

    • あら熱をとったら密閉容器に入れるかラップでぴったりと包み、早めに冷蔵庫や冷凍庫にいれましょう
      大量に作ったカレーや煮物などを鍋に入れたまま放置すると、食品が冷める過程で食中毒菌(ウェルシュ菌)が 急激に増えることがあります。
      粗熱をできるだけ早くとり、速やかに冷蔵庫や冷凍庫に保管しましょう。
      食品を浅い容器に小分けにすることで、冷めるまでの時間を短くすることができます
    • 冷蔵庫に保存した調理済みの食品は、なるべく早く食べきってしまいましょう
      においや色、味では食中毒菌がどの程度いるか判断できない。
      また、食中毒菌の中には、冷蔵庫内のような低温でも増えたり、毒素を作るものがいます。
      冷蔵庫を過信せず、なるべく早く食べるようにしましょう。食べるときにはしっかり
      再加熱することもお忘れなく。
    • 少しでも食品のにおいや見た目がおかしいと思ったら、思い切って捨てましょう。
    • 目に見えるカビの部分を取り除いても、カビやカビ毒は食品に残っている可能性があります。
    大きい鍋にカレーが入った写真です。    食品を小分けにして保存するための浅めのタッパの写真です。

冷凍するとき

    • 食品を冷凍保存するときは、ラップでぴったり包むか袋に入れて空気をしっかりと抜きましょう
      空気が残っていると、品質が劣化したり、食品に霜がついたりします。
    • 解凍は「常温(自然解凍)で」と書かれた物以外は、電子レンジや流水などを使って素早く行いましょう。
      解凍に時間がかかると、食中毒菌が増える可能性があります。
 色々な食品や食材がビニール袋に小分けされ、冷凍庫に詰め込まれている写真です。

定期的なチェック!

    • 使っている冷蔵庫の取扱説明書にしたがって庫内の温度を調整しましょう
      あくまで目安ですが、冷蔵庫の温度は4℃前後、冷凍室の温度はー18℃以下が適温といわれています。できれば温度計を使って確認しましょう。
      最近の冷蔵庫には、冷蔵庫や冷凍室の他にチルド室や野菜室などを設け、それぞれの食品に合った温度管理ができるようになっているものもあります。使っている冷蔵庫の取扱説明書をよく読み、それぞれの食品を適した場所で保存しましょう。
    • 冷蔵庫には食品を詰め込みすぎないようにしましょう
      冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると空気の流れが悪くなり、冷えにくくなったり温度にムラができる原因となったりします。
      冷凍室は、冷凍した食品を詰め込むことが節電につながります。凍結した食品そのものが保冷剤のような役割を果たして、お互いを冷やすことができるためです。
    • ドアの開け閉めは静かに、そしてすばやく行いましょう
      勢いよくやると、卵が割れたり瓶が倒れたりドリップがこぼれたりします。
      また、長時間開けっ放しにしたり何度も開け閉めしたりすると、外気によって庫内の温度が上昇してしまいます。
    • 背面や側面からの放熱を妨げないようにしましょう。
      冷蔵庫は内部を冷却するときに上部や背面、側面から熱を放出しています。そのため、上に物を載せたり、近くにものを置きすぎたり壁に近すぎたりすると熱がこもってしまいます。 壁や天井との間は、取扱説明書で定められた距離を確保し、冷蔵庫の裏側のほこりは定期的に掃除しましょう。
ラップされたり、ビニール袋に入った色々な野菜が野菜室にきれいに収納された写真です。

アウトレジャーではクーラーボックスもお忘れなく

アウトドアレジャーで活躍するクーラーボックス。食品を適切に冷やし、食中毒を予防するため、以下のことに注意しましょう。

    • 氷や保冷剤をたっぷり使いましょう
      クーラーボックスをしっかり冷やすことが保冷効果の確保に重要です。氷や保冷剤などはたくさん使って、しっかり冷やしましょう。
    • 肉や魚介類はビニール袋に入れてから
      釣った魚などをそのまま保管すると、ドリップが氷を汚染し、他の食品を汚染する恐れがあります。肉や魚介類は、ビニール袋に入れ、口をしっかりしばってから入れるようにしましょう。
    • 開閉は速やかに
      開けっ放しにしておくと、中の温度が上昇し、食中毒菌が増える原因になります。開閉はできるだけすばやく行うようにしましょう。
    • 使った後はきれいに洗って乾かしましょう
      中に水分や食品が残っていると、そこからカビが生えるおそれがあります。
      使った後は中身を全て出し、きれいに洗って乾かして保管しましょう。
    • 色々な食材が載ったBBQの写真です。   地面の上にクーラーボックスが置かれた写真です。
      アウトレジャーではクーラーボックスもお忘れなく<

参考リンク

めざせ!食品ロス・ゼロ(外部リンク:消費者庁)
冷蔵庫に入れれば大丈夫?~食品の保存を理解する~(外部リンク:食品安全委員会)【PDF:1.99MB】
食品ロス削減:啓発用冊子/計ってみよう!家庭での食品ロス(令和3年3月版)(外部リンク:消費者庁)【PDF:3.63MB】
ジャガイモによる食中毒を予防するために(農林水産省)
ボツリヌス菌(細菌)[Clostridium botulinum]

お問合せ先

消費・安全局食品安全政策課

担当者:情報発信企画・評価班
代表:03-3502-8111(内線4474)
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