ボツリヌス菌(細菌)[Clostridium botulinum]
更新日:平成30年2月14日
症状は?
東京都健康安全研究センター提供
細菌の大きさは
0.5~2.0 µm×2.0~10.0 µm
- 食後8~36時間に、おう吐、下痢、うまく話せない、ものを飲み込みづらいなどの症状が出ます。呼吸ができなくなり死ぬこともあります。
- 乳児ボツリヌス症では、数日にわたって便秘の症状を示し、その後、母乳やミルクを吸う力が弱くなったり、泣き声が小さくなったり、無表情になったり、首や手足の筋力が落ちたりすることが知られています。(乳児ボツリヌス症は、乳児の腸管内の細菌叢(様々な細菌の集まり)が不安定で、ボツリヌス菌の感染に対する抵抗力が低いためにおきると考えられています。)
原因になりやすい食品は?
- いずしや、瓶詰、缶詰など、長期間保存されることが多い自家製の食品が原因になりやすいです。
- レトルト食品と似た包装がされているために、誤って冷蔵保存されなかった食品も原因になっています。
- 海外では、ハム・ソーセージなども原因になっています。
- 乳児ボツリヌス症の主な原因として、ハチミツが報告されています。自家用の井戸水や、自家製の野菜スープ(推定)が原因とされる症例も報告されています。
予防のポイントは?
- 作りおきの料理を食べる場合は、十分に加熱してから食べましょう。
- 120℃で4分、100℃で360分以上の加熱をしなければ菌は死なないので、家でいずしや瓶詰などを作るときは注意しましょう。
- この菌は土の中にいるので、材料はしっかり洗いましょう。
- この菌は酸素の少ないところで増殖するので、真空パックや缶詰が膨張していたり、異臭があるときは、食べないようにしましょう。
- レトルト食品と似た包装がされていても冷蔵保存が必要な食品が、多く出回っています。見た目だけで判断するのではなく、保存方法の表示も確認するようにしましょう。
- 1歳未満の乳児に、ハチミツや、ハチミツ入りの離乳食・飲料・お菓子などを与えないようにしましょう。
関連情報
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