ドローンで使用可能な農薬

農薬散布分野においては、病害虫防除の省力化や効率化に資する技術として期待が高まっているドローン等無人航空機については、野菜・果樹等でも使用可能な農薬の登録が強く要望されています。
このため、農林水産省では、現場ニーズを農薬メーカーに通知し登録申請を促すとともに、産地と農薬メーカーのマッチングや地域における登録試験実施への支援を通じて、その適用拡大を推進しています。
農薬の登録について
農林水産省は、使用基準に従って使用すれば安全であると判断できる農薬だけ、農薬取締法に基づき登録を行っています。農薬取締法により、登録されていない農薬は使用できません。
また、登録の際には使用できる「作物名」や「使用時期」、「使用量」、「希釈倍数」などの「使用基準」が定められており、農薬が登録されていても使用基準以外の方法で使用してはいけません。
ドローンで使用可能な農薬
ドローンは積載重量が少なく、薬剤タンクの容量が小さいため、液体の農薬については、高濃度・少量での散布が可能な”ドローンに適した農薬”の登録が求められています。
”ドローンに適した農薬”は、「使用方法」が、『無人航空機による散布』、『無人ヘリコプターによる散布』、『無人航空機による滴下』又は『無人ヘリコプターによる滴下』とされている農薬です。
なお、使用方法において、散布機器が指定されていない『散布』、『全面土壌散布』などとなっている農薬(粒剤などの固体の農薬を含む)についても、その使用方法を始め、希釈倍率、使用量等を遵守できる範囲であれば、ドローンで使用可能です。
農薬の使用方法の表示及び提出を要する試験の取扱いについて(平成31年2月22日付け30消安第5541号農林水産省消費・安全局農産安全管理課長通知)(PDF:247KB)
掲載ページ・お問合せはこちら
ドローンに適した農薬の数(2025年4月1日現在)
ドローンに適した農薬の数(2025年4月1日現在)(PDF : 40KB)
ドローンに適した農薬の検索はこちら
ドローンに適した農薬については、「農薬登録情報提供システム」において、検索することができます。
なお、農薬の使用に際しては、検索結果だけでなく、農薬のラベル・注意事項を必ずご確認ください。
農薬登録情報提供システム(外部リンク)
「農薬登録情報提供システム」の使い方等に関してはこちらへ
【検索方法】
(ア)「様々な項目から探す」をクリック
(イ)「使用方法」に「無人」と入力
(ウ)「作物を選択」をクリックし、散布したい作物名を選択し、「確定する」をクリック
絞り込みで作物名を入力し、検索することもできます。
(エ)「作物を選択」に作物名が入力されていることを確認し、「検索する」をクリック
適用拡大に向けて
ニーズの収集と登録申請の促進
ドローンに適した農薬について、現場のニーズを都道府県から収集し、農薬メーカーに通知することにより、登録申請に向けた検討を促すとともに、地域における登録試験実施への支援を通じて、その適用拡大を推進しています。
「農業用ドローンの普及計画」におけるドローンで使用可能な農薬の適用拡大に関する取組
農林水産省では2019年3月に農業用ドローンの普及拡大に向けて「農業用ドローンの普及計画」を設定し、その中で2022年度末までの4年間でドローンで使用可能な農薬を新たに200剤増加させることを目標とし、現場ニーズを農薬メーカーに通知し登録申請を促すとともに、産地と農薬メーカーのマッチングや地域における登録試験実施への支援を通じて、その適用拡大を推進しました。
次のリンク先では、その取組の成果が掲載されています。
「農業用ドローンの普及計画」におけるドローンで使用可能な農薬の適用拡大に関する取組
お問合せ先
<農薬の登録制度(ドローンで使用可能な農薬に関するお問合せを含む)に関して>
消費・安全局農産安全管理課農薬対策室
担当者:農薬検査班
代表:03-3502-8111(内線4503)
ダイヤルイン:03-3502-5969
<ドローンに適した農薬の登録数の拡大に関して>
消費・安全局植物防疫課
担当者:国内防除第2班
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382