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農林水産省

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食品中のカドミウムに関する情報

平成28年11月21日更新


カドミウムは自然環境中に広く分布する元素です。地殻中に分布しており、岩石の風化などの自然現象によって環境中に放出されるため、土壌や水中に天然由来のカドミウムが含まれています。

また、鉱山や金属精錬などの産業活動に伴って環境中に放出されたものもあります。動植物が育つ過程で土や水から取り込まれることにより、様々な食品や水は、微量のカドミウムを含んでいます。

カドミウムのように意図せずに食品に含まれる有害化学物質については、「生産から消費の段階で適切な措置を講じて、合理的に可能な範囲で食品に含まれる量を減らすべき」というのが、国際的に合意された考え方です。

このページでは、食品に含まれるカドミウムについて理解を深めていただくために、カドミウムがどのような物質なのか、また、食品を通じたカドミウム摂取の実態、食品に含まれるカドミウムの低減に向けた取組などを紹介します。

1.食品中のカドミウムに関する基礎情報

カドミウムは天然に広く存在する元素で、また、銅や亜鉛などの鉱石に含まれていることが知られています。

現在では、鉱山や工場からのカドミウムの環境中への排出は、法律や条例等に基づき規制されています(注)。しかし、かつては、全国各地に存在する鉛、銅、亜鉛の鉱山からの鉱石採掘や金属の製錬等の産業活動によって発生する鉱山の坑内水、製錬所の排水・排煙及び廃石などの堆積場から、カドミウムが環境中に排出されました。

自然に、また産業活動の結果として環境中に排出されたカドミウムは、動植物が育つ過程で土や水などから取り込まれ、農畜水産物などの食品に含まれることがあります。水や食品を通じてヒトの体の中に入ることで、ヒトの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、生産から消費に至る適切な段階で適切な措置を講じることにより、合理的に達成可能な範囲で、食品に含まれるカドミウムの量を減らすことが大切であり、そのための取組を進めています。

詳しくは、カドミウムのリスクプロファイル(PDF : 524KB)をご覧ください。

(注)
環境省及び経済産業省は、PRTR制度(化学物質排出移動量届出制度)に基づいて、化学物質を製造したり使用したりしている事業所などからの化学物質の環境中への排出量や廃棄物に含まれての事業所の外への移動量を集計・公表しています。(環境省の関連ページ)

2.カドミウムの低減対策

(1)コメを中心とする農産物中のカドミウムの低減

国産農産物に含まれるカドミウムを低減し、国民の食品を通じたカドミウム摂取量を低減することは重要です。

農林水産省は、我が国におけるカドミウムの摂取の寄与が大きいコメを中心に、生産段階での低減対策を推進しており、都道府県等が各地域の実態に応じて低減対策を指導、推進できるよう、農家に営農指導する立場にある者(普及指導員、行政担当者、営農指導者等)を対象とした「コメ中のカドミウム濃度低減のための実施指針」を作成しました。

この指針では、湛水管理を中心とする吸収抑制対策、土壌中のカドミウム濃度を低減するための植物浄化や客土の技術を紹介するとともに、低減対策が必要かどうかの判断についても記載しています。

詳しくは、農産物中のカドミウム濃度低減技術のページをご覧ください。
また、コメ中のカドミウム濃度低減のための実施指針は、こちら(PDF : 995KB)です。

(2)農用地の土壌の汚染防止等に関する法律に基づく対策

農用地の土壌に含まれる特定有害物質により、人の健康をそこなうおそれがある農畜産物が生産されたり、農作物等の生育が阻害されたりすることを防ぐため、「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」に基づく対策を行っています。

この法律では、カドミウムに汚染された農用地であって一定の要件に該当する地域において、都道府県知事が灌漑排水施設の新設や客土等、汚染農用地を復元するための対策を講じることを規定しています。同法の施行された昭和46年以降全国各地で対策が進められてきています。

詳しくは、農用地の土壌の汚染防止等に関する法律に基づく対策のページご覧ください。

3.我が国における農産物中のカドミウム濃度の実態とカドミウムの摂取量

農林水産省は、国産農産物に含まれるカドミウムの低減対策に取り組んでおり、その成果を検証するため、平成21~26年度において日本全国で栽培される米、小麦、大豆等を対象とした実態調査を実施しました。

その結果、平成21~22年度に生産されたコメに含まれるカドミウムは、平成9~10年度に調査したコメに比べて低く、カドミウム低減対策が有効であることが確認できました。

また、本実態調査の結果を用いて我が国における食品からのカドミウム摂取量を推計したところ、平成15年に公表された研究結果よりも減少しており、その推定摂取量が、食品安全委員会や国際機関が設定した耐容摂取量を下回っていることから、通常の食生活を送っていれば、食品に含まれるカドミウムによって健康が損なわれることはないと考えられます。

農林水産省は、低減対策普及の進展や新たな低減技術の開発・普及等の状況をみて、必要に応じて農産物中のカドミウム濃度の実態調査を行うことにしています。

詳しくは、以下のページをご覧ください。
食品中のカドミウムの実態調査の結果
食品からのカドミウム摂取量

4.食品中のカドミウムに関する基準値

食品の汚染物質に対する基準値は、消費者の健康が保護されることを前提として、合理的な範囲で出来るだけ低く設定するとの考え方が、国際的に主流です。この考え方のもと、コーデックス委員会は、食品中のカドミウムの国際基準値を設定しました。

また、同じ考え方に基づいて、我が国においても、コメ中のカドミウムの基準値が0.4 ppm以下に設定されています。

詳細は、以下のページをご覧ください
食品中のカドミウムに関する国際基準値
食品中のカドミウムに関する我が国の基準値
コーデックスにおける食品中の汚染物質の基準値設定の考え方

5.意見交換会

農林水産省は、厚生労働省や食品安全委員会と連携し、コーデックス委員会における国際基準値の議論や国内基準値の検討等に反映させることを目的として、消費者、生産者など関係者との間で食品中のカドミウムに関する意見交換会を開催しました。

意見交換会に関する資料は、こちらのページに掲載しています。

【参考】 リスクコミュニケーションに係る農林水産省の取組 

6.資料集

過去に農林水産省が実施した施策等に関する資料を掲載しています。
コメのカドミウム濃度に基づく流通規制の歴史
産地におけるコメのモニタリング調査(平成11~22年度)結果

7.食品に含まれるカドミウムに関するQ&A (厚生労働省のページ)

お問合せ先

消費・安全局農産安全管理課

担当者:土壌汚染防止班
代表:03-3502-8111(内線4507)
ダイヤルイン:03-3592-0306
FAX番号:03-3580-8592

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