6.さとうきび
さとうきびは、毎年、台風や干ばつで収量が減少したり、糖度が低下する被害が発生している。
災害対策の基本として、自然災害などのリスクに対しては、収入保険又はさとうきび共済への加入により、農業者自らが備えることが重要。さとうきび共済は、ほ場での自然災害による収量減少を補償。収入保険は、ほ場での自然災害による収量減少に加え収穫後の事故や価格低下など農業者の経営努力では避けられない様々な要因による収入減少を補償。このため、青色申告者には収入保険、白色申告者にはさとうきび共済への加入を勧める。
下層にさんご礁石灰岩がある地域は、特に干ばつ被害を受けやすいので、点滴かんがい等の節水型のかん水設備を導入して土壌の保水力の向上に努める。さらに、適期の高培土により根系の発達を促すとともに、倒伏や折損しにくい品種への転換に努める。
一方、泥灰岩土壌などにおいては、ほ場の滞水が収量及び品質に大きく影響するので、排水溝を設置して速やかに排水する。
強風による倒伏・折損及び塩害による被害を最小限に止めるため、培土を徹底するとともに、倒伏や折損しにくい品種への転換や防風防潮林を整備する。さらに、台風の通過後は散水を行い、早急に葉面の除塩に努める。
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