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農林水産省

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8.茶

(1)災害等に備えるための保険加入

   お茶は凍霜害による被害を受けやすい作物。
   災害対策の基本として、自然災害などのリスクに対しては、収入保険又は茶共済への加入により、農業者自らが備えることが重要。茶共済は、一番茶のみを対象とし、園地での自然災害による収量減少を補償。収入保険は、一番茶だけでなく二番茶以降の茶も対象とし、園地での自然災害による収量減少に加え収穫後の事故や価格低下など農業者の経営努力では避けられない様々な要因による収入減少を補償。また、収入保険は、加入者自らが生産・加工して販売する荒茶、仕上げ茶等は、その販売金額ベースで補償。このため、青色申告者には収入保険、白色申告者には茶共済への加入を勧める。また、茶共済に加入する場合は、収穫後に自宅倉庫等で保管中の事故に備えて、農業共済組合の保管中農産物補償共済や民間保険会社の事業者向けの火災保険などに併せて加入するよう勧める。

(2)凍霜害対策

ア 予防対策

   終霜日を考慮した品種選定や整枝方法の改善による萌芽時期の調整等に努める。また、霜害が発生しやすい地域では、事前に霜害警報連絡体制を確認するとともに、防霜ファンや散水用スプリンクラー等の稼働点検を行う。さらに、園地の気象及び立地条件、さらには経済性を考慮しながら、被覆法、送風法、散水法等の凍霜害防止対策を実施する。

<関連情報>
農研機構HP「茶における防霜ファンの気温差制御技術について」[外部リンク]

イ 事後対策

   2葉開葉期未満の場合、被害後は放任して再成長を待ち、摘採時における被害芽の混入に十分注意する。被害発生時に2葉以上の開葉があり、摘採時に被害葉が混入する可能性が高い場合には、被害直後に浅く整枝して被害部分を除去する。また、生育が遅れて病害虫の発生が多くなった場合、適期防除に努める。

(3)干ばつ対策

   干害に関しては、敷草を行い土壌水分の蒸発を防ぐとともに、用水が得られれば適切なかん水に努める。また、被覆棚が整備された茶園では、被覆して日射を防ぎ水分蒸散を抑える。

(4)雪害対策

   樹冠面の雪は無理に落とさず、自然融雪を待つか融雪促進剤を用いる。融雪後、枝折れ等の被害を受けた枝の除去を行う。被害が大きく一番茶収穫が望めない場合には、中切りや台切りを行い、樹形の回復に努める。

お問合せ先

大臣官房政策課技術政策室

代表:03-3502-8111(内線3130)
ダイヤルイン:03-3502-3162

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