9.蚕糸
災害対策の基本として、桑葉の凍霜害、蚕児の病害などのリスクに対しては、収入保険又は蚕繭共済への加入により、農業者自らが備えることが重要。蚕繭共済は、自然災害による収量減少を補償。収入保険は、自然災害による収量減少に加え収繭後の事故や価格低下など農業者の経営努力では避けられない様々な要因による収入減少を補償。このため、青色申告者には収入保険、白色申告者には蚕繭共済への加入を勧める。また、蚕繭共済に加入する場合は、収繭後に自宅倉庫等で保管中の事故に備えて、農業共済組合の保管中農産物補償共済や民間保険会社の事業者向けの火災保険などに併せて加入するよう勧める。
稚蚕飼育施設(特にパイプハウス)の破損や倒壊を防ぐため、以下の点に留意する。
1.積雪前に施設のパイプを撤去する(アーチパイプのみの解体・撤去でも被害の軽減が期待できる)。
2.パイプの撤去が不可能な場合は、積雪深がパイプハウスの肩部を超えないよう、除雪等を適宜実施する
3.短期間の大雪による被害が見込まれる場合には、積雪前に施設の被覆を撤去する。
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