あごちくわ 鳥取県

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鳥取県
あごちくわ
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画像提供元 : 鳥取県
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主な伝承地域
県内全域
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主な使用食材
トビウオ
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歴史・由来・関連行事
普通のちくわの主な原材料は、スケトウダラ・サメ・ホッケなどだが、「あごちくわ」はトビウオを原材料にしてつくられている。鳥取県ではトビウオのことを「あご」と呼ぶことから、「あご」のすり身でつくられたちくわが「あごちくわ」と名がついた。「あごちくわ」は、表面を焼いた硬めの皮がとても美味しく、包丁を入れると「パリッ」という快音と香ばしい香りが広がる。しっかりとした噛みごたえがあり、トビウオを丸ごと堪能できる。特徴は、普通のちくわに比べて見た目の色が濃い。
「あご」という呼び名は、400年以上前の文献にも紹介されており、由来は「あごがおちるほどおいしいから」ともいわれているが、その語源については分かっていない。産卵の時期を迎える春から夏がトビウオの旬。初夏の訪れを告げる味覚として親しまれている。食味は脂が少なくてさっぱりとしており、高タンパク質でヘルシーな魚である。鳥取県内のアゴ漁は、数十個の白色ブリ板を縄に付け、おびき寄せて巻きとる方法で、年間180トン近く水揚げされている。小さめで丸あごと呼ばれるホソトビウオと、大きめで角張った角あごと呼ばれるツクシトビウオがとれる。 -
食習の機会や時季
宴会の席での即座の酒の肴には貴重な郷土食となっている。
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飲食方法
トビウオのすり身を焼いてつくる「あごちくわ」は、手でちぎりながら、もしくは丸かじりで食べることで香りと味を楽しむことができる。また、吸い物や料理の具や出汁などにも利用されている。また、わさび醤油又はしょうが醤油を付けてお酒の肴としても食されている。
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保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
土産物として県外でも珍重されている。物産館や道の駅、インターネットショップなどで購入できる。
お問合せ先
大臣官房新事業・食品産業部外食・食文化課食文化室
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