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農林水産省

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栄養改善と食品産業

明治150年 イメージ画像

はじめに

文明開化の幕が明けた明治時代。政治、経済、文化など、さまざまな側面で劇的な変化が生まれた。国民の食生活においても、西洋化や食品加工技術の進歩など、現代に通じる大きな転換期となった。しかし、少しずつ豊かになっていく中、例えば、国民病とも言われた「脚気(かっけ)」に多くの人々が苦しむなど新たな課題も生じた。こうした中、明治の日本では変化や新しい課題に立ち向かうため、多くの議論が交わされ、他国のものをそのまま受け入れるのではなく、和洋折衷などの知恵を出しながら、バランスの良い日本型食生活へとつながる解決策を探ってきた。

一方、「飢餓」が世界規模の問題となっている現在、国連が採択した「SDGs(持続可能な開発目標)」のテーマの一つに「飢餓をゼロに」がある。2030年までにこの課題に終止符を打つために、各国の政府やNGOなどが中心となり、さまざまな取り組みが行われている。

発展を遂げた明治時代の日本の食生活改善への取り組みからさまざまな知恵やヒントを学び、現代の栄養改善にも役立てたい。

目次

脚気の発生

江戸時代、白米食が拡がった都市部では、極端に炭水化物に偏った食生活の結果、謎の病気「脚気(かっけ)」が拡がった。

脚気撲滅への挑戦

海軍の兵食改革を皮切りに、脚気撲滅へのさまざまな取組がつづいた。
原因究明の努力は、世界で初めてのビタミン発見という大きな成果をもたらし、栄養学の発展の礎となった。

家庭料理として洋食の普及

一方、庶民の生活では、西洋文明へのあこがれと共に、女子学生への家事教育の拡がりをきっかけとして、和洋折衷による肉食などを取り入れた食習慣が拡がった。

食品産業の発展

殖産興業の一環として発展し始めた食品産業は、家庭料理の普及と二人三脚で発展。食の西洋化や栄養の改善を後押しした。

SDGs、世界の栄養不良改善への貢献を

SDG2、「飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する」達成のために、明治日本の経験と知恵を活かす。

協力者一覧

【全体監修】
東京家政学院大学名誉教授 江原絢子
【協力】
アドミュージアム東京
味の素株式会社
公益財団法人味の素ファンデーション
あすか製薬株式会社
カゴメ株式会社
株式会社木村屋總本店
佐伯栄養専門学校
攝津製油株式会社
一般社団法人全国清涼飲料連合会
高木兼寛顕彰会
武田コンシューマーヘルスケア株式会社
東京慈恵会医科大学
中村丁次 神奈川県立保健福祉大学学長
公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会
一般社団法人日本植物油協会
日本女子大学
一般社団法人日本ソース工業会
公益社団法人日本農芸化学会
一般社団法人日本パン工業会
阪神ソース株式会社
FAO(国連総合食糧農業機関)駐日事務所
防衛省 海上自衛隊
宮崎県宮崎市役所高岡総合支所
※敬称略、あいうえお順

お問合せ先

食料産業局企画課

代表:03-3502-8111(内線4354)
ダイヤルイン:03-6744-7179
FAX番号:03-3508-2417

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