漁師になるために
漁業体験や、就業を目指す人のための研修が全国各地で行われています。
漁業に興味を持ったら、情報を仕入れてトライしてみましょう。
漁業を体験してみる
プロの漁師に教えてもらいながら一本釣りや地引き網に挑戦し、獲れたばかりの魚をいただく。そんな漁業体験が各地で実施されています。自然の中で漁を行い、漁業に生きる人たちと出会うことはかけがえのない経験になるはずです。
五島感動しま旅!(長崎県)
個人旅行で地元漁師の指導のもと地引き網や定置網、船釣りなどに挑戦できる。トレーストラベル五島(五島市体験交流協議会)が情報掲載。
TRITON SCHOOL(宮城県)
1泊2日で漁業を学ぶ「海の寺子屋」。水揚げやロープの結び方などを体験できる。(一社)フィッシャーマン・ジャパンと筑波大学、宮城県漁業協同組合石巻エリアの担当支所が協力して実施。
漁師体験(高知県)
高知県の漁村、上ノ加江(かみのかえ)で「1日漁師」としてカニやタコをカゴで獲る漁や刺し網漁などを経験。漁師の自宅に泊る民泊コースも。
研修で漁業を学ぶ
本格的に漁業を学ぶ場として水産高校や水産系大学以外に、漁業に特化したカリキュラムで短期間に即戦力を育てる漁業学校があります。その他、多くの漁協や自治体などが漁師の仕事を学べる研修制度を用意しています。
あきた漁業スクール(秋田県)
期間:2019年9月24日から10月7日/研修内容:2週間。刺し網・釣りコースと定置網コースがある/応募資格:秋田県で漁師になることを検討している人。募集人数は若干名(高校生以下は不可)/費用:無料。開催地までの交通費(上限あり)、宿泊費、食事代などは主催者が負担/問い合わせ先:秋田県漁業協同組合船川支所
錦漁師塾短期研修(三重県)
期間:随時募集/研修内容:2泊3日で大型定置網、養殖などを学ぶ/応募資格:漁業に興味があり就業意欲のある40歳未満の人/費用:無料。現地までの交通費、研修期間中の昼食代などは自己負担/問い合わせ先:錦漁師塾(三重外湾漁業協同組合)
短期漁業体験コース(佐賀県)
期間:2019年9月(詳細は8月末ごろに決定)/研修内容:2泊3日(チャレンジ漁業体験)と9泊10日(ステップアップ漁業体験。複数回に分けて実施も可能)がある。定置網、一本釣り、養殖など。体験期間中は漁協から1日6,250円の賃金が支払われる/費用:現地までの旅費、宿泊費などは自己負担/問い合わせ先:佐賀県漁業就業者支援協議会
漁業・漁師の情報を集めよう
漁師の仕事に関心を持ったら、まずはインターネットなどで情報収集を始めましょう。特に「漁師.jp」というサイトは、全国の漁業に関する求人や就業支援制度の情報、セミナーやフェアの告知に加えて、仕事の様子が分かる漁師へのインタビューなど内容豊富で、情報源として充実しています。
このサイトを運営する(一社)全国漁業就業者確保育成センターでは、漁師を目指す人のための「漁業就業支援フェア」を毎年開催。現場の漁師さんから直接話を聞いたり、勤め先を探したりすることができます。
同センターの小坂智規代表理事会長は「ひと口に漁師といっても、沿岸漁業と沖合・遠洋漁業では働き方がかなり異なり、地域によっても漁師の暮らしはさまざまです。自分に向いた仕事を見つけるため、できるだけ多くの情報を集めるようにしてください。研修制度を利用して実際に働いてみることも参考になります」とアドバイスします。
どのような漁師になりたいか、イメージが固まったら、「漁師.jp」やハローワーク(公共職業安定所)で条件に合う求人情報を探します。故郷など特定の地域で就業したいのであれば、自治体が相談窓口を設けていることがあるので、問い合わせてみましょう。
「漁師になりたい」そんなあなたに
『あふてらす -農林漁業はじめるサイト-』
漁師に興味があるけれど、どんな仕事なのか、どうやってなるのかわからないという皆さんのために、農林水産省はサイトを開設しています。漁師になるまでのステップや暮らしの様子、求人・就業支援情報など、漁業を始めたい方に役立つ情報を1カ所にまとめました。
新しい時代の幕開けに、新たな世界へ一歩、踏み出してみませんか。
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