現場でかっこよく働く女性たち
［その3 田畑編］

林崎さんは秋田県仙北市の農業生産法人（有）北浦郷（きたうらむら）の社員として米を中心に、とうもろこしや枝豆、白小豆などを生産しています。また、販売促進にも関わっていて、「5品種の米を生産していますが、それぞれの米袋の色をピンクや黄緑などカラフルにしました」と話します。

「昔はトレーラーの運転手になりたかったくらい運転が好きなので、農作業でも好きなのがトラクターの操作です。腕が上がり、大きな機械を自在に操れるようになるのが楽しいですね」

農業女子PJの活動の一環で、「女性農業者が軽トラックに求めるもの」をテーマにしたダイハツ工業（株）による調査に協力。UVカットのガラス、乗り降りがしやすいことなど女性の意見を活かした軽トラができた。

林崎さんは、持ち前のバイタリティを生かして、「あきた女性農業者"起業ビジネス塾"」のメンバーとして9種類のピクルスを考案。また、県内の農業女子たちと「あきたアグリヴィーナスネットワーク」を結成し、マルシェに出品するなど個人的にも色々なことにチャレンジしています。

あきたアグリヴィーナスネットワークのメンバーとしてマルシェに出店。

「介護の仕事をしていましたが、三女の出産を機に農業の道に進むことを決めました。今の仕事に就いてから、休みたい、と思ったことが1日もありません。農業はやり方しだいで広がりのある仕事です。女性は人とつながる能力が高いと思います。それを発揮すれば、新規事業を始めたり、販売先を増やしたり、さまざまなことにチャレンジできるはずです」（林崎さん）。