

47都道府県の特産食材と、それらを組み合わせた絶品カレーレシピを、旬に合わせて紹介します。
第19回



岐阜県
徳田ねぎ
岐阜県岐南町の徳田や、上印食地域を中心に生産されている伝統野菜の徳田ねぎ。江戸時代末期に尾張で栽培されていたネギの種子を譲り受け、八剣村(現在の岐南町)の人々が「徳田ねぎ採種圃」を作り、そこで収穫した種子を近隣の農家に配布したことで普及したのが「徳田ねぎ」の由来と言われています。栽培過程で何度も土をかぶせることで軟白部分が長く、全体的に柔らかい食感で癖が少ないのが特徴です。緑色の部分も、白色の部分も柔らかく、幅広い料理で楽しめます。
長崎県
ブリ
天然のブリの漁獲高が日本でトップクラスの長崎県。中でも対馬や壱岐、五島などで水揚げされるものが有名です。臭みが少なく、身の締まり、脂ののりが抜群。旬の冬に獲れるものは、寒ブリと呼ばれ、刺身や鮨などの生食のほかに、ブリしゃぶや、照り焼きで楽しめます。ブリは成長に伴って呼び名が変わる「出世魚」で、地域によって違いはあるものの、長崎県では稚魚から順に「モジャコ」「ヤズ」「ブリ」と呼ばれています。
寒い日にぴったりな
ホッと温まる和風カレー
寒い季節に食べたい「ねぎま鍋」と「おろし鍋」をイメージしたカレー。徳田ねぎの甘みを引き出すために、最初に強火で焼き付けるのがポイントです。ブリも同様に焼くことで、香ばしさを引き出し、魚独特のくさみも感じなくなります。徳田ねぎのとろりとした食感や、大根おろしとブリの相性の良さを楽しめる和風カレーです。
材料をそろえよう
出汁をひく代わりに、
鰹節を使います
徳田ねぎの甘みとブリのうま味を引き出すため、味付けはシンプルに。

材料(2人前)
-
- ブリ
- 2切れ
-
- 徳田ねぎ
- 2本(太く、長ければ1本)
-
- 大根
- 8分の1本分(すりおろし)
-
- 水
- 400ミリリットル
-
- サラダ油
- 小さじ1
-
- 鰹節
- 小パック1袋(4グラム)
-
-
- 醤油
- 大さじ1
-
- 酒
- 大さじ1
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- カレー粉
- 小さじ2
-
- 塩
- 小さじ1
-
つくってみよう
食感を出すために、
徳田ねぎの切り方を
工夫します
徳田ねぎの白い部分のとろりとした食感を楽しめます
-
1
ブリは1切れを3等分に、徳田ねぎは白い部分を斜め太切りに、青い部分を4センチメートル幅のざく切りにします。
-
2
サラダ油を引いたフライパンで、1のブリと徳田ねぎを強火でさっと焼き、焼き色をつける。
-
3
水を入れ、沸騰させる。
-
4
鰹節とAを入れる。
-
5
一煮立ちしてから、5分ほど煮る。
-
6
大根おろしを入れて、さっと煮る。この際、大根おろしは全量を入れずに少しよけておき、トッピングに使うのもおすすめです。
完成!

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Profile

Mako(まこ)さん
フードクリエイター、栄養士、フードコーディネーターの資格を持つ、アイデア料理研究家。著書に「家政婦Makoのずぼら冷凍レシピ」(マガジンハウス)などがある。

農林水産省「国際果実野菜年2021」公式HP
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/iyfv.html

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