

47都道府県の特産食材と、それらを組み合わせた絶品カレーレシピを、旬に合わせて紹介します。
第25回



三重県
伊勢ひじき
全国有数のひじきの水揚げ量を誇る三重県。同県の沿岸域はリアス式海岸の岩場で遠浅という地形であるため、ひじきにとって最適な生育場です。古くからひじきの産地として知られる伊勢志摩地域のひじきは「伊勢ひじき」の名で全国に出荷されており、長く、太く、風味が良いと言われています。また、同地域では「伊勢方式 蒸し製法」という伝統的な製法が古くから伝わっており、今でもこの製法を用いて加工している事業者が存在しています。
沖縄県
冬瓜
冬瓜の生産量がトップクラスの沖縄県。中でも宮古島市や伊江村が主な産地として知られています。アジアの熱帯地方が原産の冬瓜は、沖縄料理の定番食材でもあり同県では「シブイ」や「スーブ」などとも呼ばれています。味が淡白でさっぱりしていて、肉や魚のうま味が十分に染み込むので、ソーキ汁などの汁物や煮物には欠かせません。重量感のあるものを選び、風通しが良いところで保存します。カットしたものはラップで包み、冷蔵庫で保管しましょう。
煮物のような仕上がりに。
和風出汁ベースの
スープカレー
具材がごろごろと入った和風出汁ベースのスープカレー。鶏肉のうま味がぎゅっと染み込んだ冬瓜と、たくさんの伊勢ひじきで、ボリュームも栄養もたっぷり。少し甘めで、子どもから大人まで家族みんなで楽しめる味わいになっています。冬瓜は火が通りやすいので煮込み時間も短く、伊勢ひじきを戻している間に他の材料の下ごしらえをしておけば、短時間で仕上げることができるカレーです。
材料をそろえよう
冬瓜は種とワタを
大きめのスプーンですくって
取り除いてから
カットしましょう
普段煮物に使う調味料にカレー粉をプラスして、和の風味が効いたやさしい味わいのカレーに。

材料(2人前)
-
- 冬瓜
- 8分の1個
-
- 伊勢ひじき(乾燥)
- 10グラム
-
- 鶏もも肉
- 150グラム
-
- サラダ油
- 大さじ2分の1
-
- カレー粉
- 大さじ2分の1
-
- 好みのだし汁
- 200ミリリットル
- (例:顆粒和風だし小さじ2分の1、水200ミリリットル)
-
-
- 砂糖
- 大さじ1
-
- みりん
- 大さじ1
-
- 醤油
- 大さじ2
-
つくってみよう
火が通りやすい食材なので、
さっと煮て仕上げます
伊勢ひじきを戻している間に、その他の材料をカットしておくと手際よく作れます
-
1
伊勢ひじきは水に15分ほど浸けて戻し、水洗いをしてから水気を切る。
-
2
皮をむいた冬瓜と、鶏もも肉はそれぞれ一口大に切る。
-
3
サラダ油をひいたフライパンに2を入れて炒める。
-
4
鶏もも肉の色が変わってきたら、3にカレー粉を加えて炒め合わせる。
-
5
4のカレー粉が馴染んだら、1とだし汁を加える。
-
6
5が沸騰したら、Aを入れて中火でときどき混ぜながら5分ほど煮る。
完成!

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Profile

Mako(まこ)さん
フードクリエイター、栄養士、フードコーディネーターの資格を持つ、アイデア料理研究家。著書に「家政婦Makoのずぼら冷凍レシピ」(マガジンハウス)などがある。

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