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地元グルメも体験も訪れてみたい道の駅

特集
ニッポン丸ごといただきます!
ニッポン丸ごといただきます! 04 地元グルメも体験も訪れてみたい道の駅
旅先での立ち寄りスポットにもなっている「道の駅」は、特産品の買い物や地元グルメに加え、オリジナルのスイーツや	様々な体験が楽しめるなど、地域ごとに魅力的な個性があります。今回は地産地消にこだわった各地の道の駅を紹介します。

「道の駅」とは?

1993年4月に103か所からスタートした「道の駅」。道路情報や観光情報を発信する「情報発信機能」、24時間無料で利用できる駐車場・トイレを備えた「休憩機能」、まち同士が手を結び活力ある地域づくりに取り組む「地域の連携機能」の3つの機能を備えています。2023年8月時点の登録数は1,209か所と、30年間で約12倍になるなど、地域の雇用創出や経済の活性化にもひと役買っています。

【参考】
道の駅公式サイト
https://www.michi-no-eki.jp/

手軽にジビエを楽しむ

ジビエとは、狩猟で捕獲した野生動物の肉や料理を指すフランス語。日本では、野生鳥獣による農作物被害防止のために捕獲されたシカやイノシシなどのジビエを道の駅などで提供しています。

全国でも珍しい
ビュッフェスタイルの
ジビエ料理

道の駅 ふれあいパーク・きみつ内 猟師工房ドライブイン

千葉県君津市

イノシシ肉のカレー

シカ肉は牛肉、イノシシ肉は豚肉に似た味わいで、クセがなく食べやすい。イノシシ肉のカレーは子どもにも人気。

ビュッフェで提供されるジビエ料理

ビュッフェで提供されるジビエ料理。お惣菜やコロッケ、ピザなどバラエティー豊か。

2023年4月、「道の駅 ふれあいパーク・きみつ」内にオープンした「猟師工房ドライブイン」は、ジビエをビュッフェスタイルで楽しめるレストラン。シカ肉の麻婆豆腐やクリームコロッケ、イノシシ肉のカレーやすじ煮込み、ジビエのジェノベーゼピザなど和洋中様々な料理が20種以上そろい、これまでにないジビエとの出会いが楽しめます。使われている肉のうち、約7割は君津市産。しっかりと下処理がされているので臭みがなく、ジビエの初心者にもおすすめです。

お土産コーナー

お土産コーナーでは、シカやイノシシ、キョンの肉などを使った加工食品に加え、工芸品やロゴ入りのアイテムも販売。

店舗

店舗は「きみつふれあいパーク」から道路を挟んで向かい側。JR上総亀山駅から車で約10分。

店を切り盛りする3人

代表の原田祐介さん(中央)とレジを担当する多加谷裕子さん(左)、料理長の田代和弘さん(右)。店を切り盛りする3人のチームワークは抜群。

ジビエ料理を
気軽に食べてほしい

お話を聞いた人 猟師工房 代表 原田祐介さん

原田祐介さん

レストランで提供しているジビエ料理も、お土産コーナーで販売している加工品も、すべて鳥獣被害対策で捕獲したものを使用しています。国内では年間約130万頭のシカ・イノシシが捕獲されていますが、ジビエとして活用されているのはわずか1割程度(ハンターによる自家消費を除く、出典:令和4年度野生鳥獣資源利用実態調査)。残りの多くは廃棄されている現状に一石を投じたい、いただいた命は余すところなく使いたいという思いから、狩猟をテーマにした施設を開きました。一般的にジビエは価格が高いイメージがありますが、ここでは手ごろな価格で提供しているので、気軽にお試しいただけるとうれしいですね。今後の目標は、同様の施設を国内に10軒作り、持続可能なビジネスとして成立させること。猟師はもちろん、学者などの専門家、ジビエ料理のシェフなど、次世代を担うスペシャリストを育成し、みんなの力で日本の未来を豊かにしていきたいと考えています。

県内初の道の駅で
食べられる
ヘルシーな
「鹿肉丼」

道の駅 飯高駅

三重県松阪市

鹿肉丼

脂肪分が少ない内もも肉をたっぷり100グラム使った「鹿肉丼」。ヘルシーなのに食べごたえ十分。

地域食材レストラン「レストランいいたか」では、地元でとれた天然のシカ肉を使った「鹿肉丼」や「もみじ(シカ肉)カレー」などのジビエ料理を提供。冬には、特産品の地味噌で味付けた「ぼたん鍋」もおすすめです(※すべて毎日数量限定。なくなり次第終了)。施設内には、11種類の湯船が楽しめる日帰り天然温泉やそば打ち体験ができる施設、車中泊施設、ドッグラン、そりすべりや遊具がある芝生公園もあり、1日楽しめます。

自然豊かな環境

三方を1,000メートル級の山に囲まれた、自然豊かな環境。伊勢自動車道 松阪ICから車で約40分。

サザンカ

茶畑にせり出すような粥見地区のサザンカ。11月下旬から12月上旬にはピンク色の花が満開になる。

column

ジビエの魅力がいっぱい
「ジビエト」と
「全国ジビエフェア」

ジビエト

【参考】
ジビエト
https://gibierto.jp/

ジビエフェア

【参考】
ジビエフェア
https://www.gibier-fair.jp/

主にシカやイノシシなどが農作物を食べたり、田畑を荒らしたりなど、農林水産業や自然環境にとって大きな問題になっている鳥獣被害。狩猟や有害捕獲された鳥獣の命を無駄にすることなく、食肉として有効活用を図り、地域活性化などに貢献できる取組等をジビエのポータルサイト「ジビエト」で掲載しています。
また、2023年11月から2024年2月末まで「全国ジビエフェア2023年」を開催中。
全国各地で開催中のジビエイベントや、ジビエに関するお店・商品などを紹介しています。

体験を楽しむ

料理教室や果物・野菜収穫など、その地域ならではの体験ができる道の駅があります。現地に行かないとできない貴重な経験ばかりです。

地元の漁協女性部が
教えてくれる
料理教室

道の駅 しかべ間歇泉(かんけつせん)公園 浜のかあさん食堂

北海道茅部郡鹿部町

浜のかあさんたち

浜のかあさんたちは、料理のレパートリーが豊富。地元の家庭料理を中心に、様々な料理を教えてくれる。

浜のかあさんたち

魚のさばき方からていねいに教えてくれるので、料理初心者でも安心して参加できる。

町の漁協女性部の女性たちが、漁港で水揚げされた魚介を使った料理を教えてくれる「浜のかあさん地元料理体験」。春はカレイの煮付けや昆布巻、夏はタコの天ぷらや魚介カレー、秋はイクラの醤油漬けやホッケの塩焼き、冬はスケトウダラの三平汁など、四季折々の味覚が楽しめます。気さくなおかあさんたちとの交流も人気の理由です。

お土産コーナー

温泉蒸し釜を使うジンギスカンも人気。店内で専用食材を購入すると、「蒸し釜セット」が貸し出され、自分で蒸して楽しめる。

店舗

JR函館駅から車で約1時間。北海道遺産に認定された「しかべ間歇泉」が公園内にある。

1年中味覚狩りが
楽しめる

道の駅アグリパーク竜王町

滋賀県蒲生郡竜王町

道の駅アグリパーク竜王町

開催状況や受け入れ人数は公式ホームページで随時公開しているので、事前の確認がおすすめ(定員に達し次第受付終了)。

施設内にある観光農園では、いちごやさくらんぼ、もも、ぶどう、なし、かき、じゃがいもなど、1年を通して様々な味覚狩りが楽しめます。収穫の楽しさと、とれたてのおいしさを満喫できる体験ができます。さらに、園内の田んぼで毎年5月に田植え体験、9月に稲刈り体験を開催しています。

田植え体験

「田植え体験」では実際に田んぼに入り、自分の手で苗を植える体験が楽しめる。要予約。

道の駅アグリパーク竜王町

名神高速道路 竜王ICから車で約10分。動物ふれあい広場やスワンボート、グラウンドゴルフ場など、遊び体験も充実。

6次産業化商品をお土産に

6次産業化とは、農林漁業者(1次産業)が、製造・販売(2次産業)や流通・販売(3次産業)にも取り組むことで、農山漁村の雇用確保や所得向上を目指すことです。道の駅には、飲食物やお土産など6次産業化による商品が増えています。

地元産の
抹茶を使った
スイーツの数々

道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村

京都府相楽郡南山城村

村抹茶ソフトクリーム

一番茶だけを使った「村抹茶ソフトクリーム」。1日1,000本以上売れることもあるほど人気。

むらちゃパウンドケーキ

「むらちゃパウンドケーキ」はオープン当時からの看板商品。栗入り、オレンジ入りなど季節ごとの限定品も登場。

むらちゃパウンドケーキ

農家ごとの個性が楽しめる煎茶「村茶」。缶入りは贈答用に、急須1杯分のミニパックは飲み比べにおすすめ。

むらちゃパウンドケーキ
むらちゃプリン

低温でじっくりと蒸し焼きにした「むらちゃプリン」は、濃厚でとろける味わい。

京都で唯一の村・南山城村にある道の駅。名物は、京都府の一大茶産地、南山城村のお茶を使った道の駅店内の加工場でつくるオリジナルスイーツ。ソフトクリームやプリン、パウンドケーキなど。春摘みの高級抹茶をふんだんに使っているのが特徴で、濃厚な味と香りが楽しめます。併設のレストランにも、美しい緑色の「村抹茶そば」やほうじ茶で炊いた「茶飯」、「焼き豚丼」など、地元産の素材を使ったメニューが豊富です。

お土産売り場

個性豊かな商品が並ぶお土産売り場。南山城村以外に、隣接する三重県・奈良県・滋賀県の名産品から「面白いもの、応援したいもの」をセレクト。

道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村

目の前には茶畑が広がり、自然豊かな環境。JR月ヶ瀬口駅から徒歩10分程度でアクセスできる。

道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村
生産から販売まで
村民一丸で取り組む

お話を聞いた人 (株)南山城 代表取締役 森本健次さん

森本健次さん

目指したのは、生産者と消費者を結ぶ「地域商社」。2010年から道の駅プロジェクトが始まり、オープンは2017年。その間、何度もワークショップを開催して農家さんとの信頼関係を築いたり、先駆者である高知県・四万十町の道の駅に足を運んでノウハウを教えてもらったりと、手間ひまかけて準備してきました。その甲斐あって、「自分たちの力で村のイメージを牽引する商品を作ろう」という機運が熟成。南山城村産の原料を使うのはもちろん、商品の開発・デザイン、販売もすべて村民自ら取り組み、他にはない道の駅になったと自負しています。以前の南山城村は、宇治茶の主産地なのに知名度が低く、人口減少などマイナスのイメージが強い村でした。でも最近は、ドライブの途中に立ち寄るだけではなく、ここを目的地として遠方から来てくださる方も増えています。今後は、古民家に観光客を招いて村のおばあちゃんたちとふれあうなど、さまざまな価値を提供していきたいですね。

地元のさくらんぼを
テーマにした
道の駅

道の駅寒河江(さがえ) チェリーランド

山形県寒河江市

プレミアムさくらんぼきらら

「プレミアムさくらんぼきらら」はゼリーにも佐藤錦の果汁が使われ、ぜいたくな味わい。冷蔵庫で1から2時間冷やすとさらに美味。

ユニークな商品がそろう

さくらんぼ入りのカレーやゼリー、ジャム。パスタ、ドレッシングなどユニークな商品がそろう。

さくらんぼをテーマにした道の駅。品ぞろえ豊富なお土産センターがあり、山形県産佐藤錦をまるごと使った一番人気のゼリー「プレミアムさくらんぼきらら」をはじめ、多彩な特産品が購入できます。2021年にオープンした「Cherry Cafe chouchou(シュシュ)」では、さくらんぼを使ったフルーツサンドやワッフルサンデーなどのスイーツが楽しめます。

様々な果物狩り

道の駅では、季節に応じて、いちごやさくらんぼなど様々な果物狩りを案内している。

道の駅寒河江(さがえ) チェリーランド

山形県のほぼ中央にある寒河江市内にある。山形市から車で約20分。

Topics

農山漁村の
魅力発信動画を公開中

農山漁村への旅に興味関心を持ってもらうことを目的として制作した「農泊」のアニメプロモーション動画『意外な関係』が2023年10月に公開されました。
声優の梶裕貴さんと石川由依さんが出演し、のどかな風景や地元の人との交流を楽しむ「農泊」の魅力を伝える内容になっています。

意外な関係

【参考】
のんびり農泊(楽天トラベル)
https://travel.rakuten.co.jp/movement/area/nohaku/

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お問合せ先

大臣官房広報評価課広報室

代表:03-3502-8111(内線3074)
ダイヤルイン:03-3502-8449

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